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北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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厚床駅

2020-09-23 19:41:01 | 釧路&釧根地方

 

「花咲線」という愛称で親しまれる、JR根室本線釧路~根室間の駅を幾つか紹介していきます。

まず最初は・・・、あれっ、ローマ字表記しかありませんね。これは珍しいかも。

「ATTOKO」とありますが、「厚床」と表記します。

「厚岸」と紛らわしい感じがしますが、私も、鉄道少年だった小学生の頃、混同していた記憶があります。

 

 

現在は無人駅ですが、駅舎内はそこそこ広いです。

 

 

 

ピアノが置かれていますね。

演奏される機会はあるのかな。

 

 

旅で訪れた人達のメッセージが書かれています。

ノートも何冊か置かれていますが、亡くなられて早いもので8年となる、俳優の地井武男さんも、ここを訪れてノートにメッセージを書き残していかれたんだそうです。

 

 

ローカル線なので、発着する列車はこんなものです。

 

 

 

現在は花咲線のみの駅ですが、平成元年(1989年)4月までは、中標津町方面へ向けて「標津線」という路線が運行していました。

この路線は、廃線跡を散策するのが好きな人達の間で人気のスポットだそうです。

 

 

「厚床」とは、アイヌ語の「アッ・トコ・トーペッ(楡(おひょう)の樹が生出する処)」というのが由来という説がありますが、元来、「厚床」と呼ばれた地域は、現在の行政地名で「厚床」が冠されている地域よりも広く、厚床駅の北東約4kmの位置に「厚床沼(あっとことう)」という沼があったそうで、そこが地名の発祥という説が有力だそうです。

 

 

 

普通列車が来ました。

9時14分発の釧路行きです。

乗降客はありませんでした。

 

 

この駅舎は、花咲線だけでなく、路線バスのターミナルとしての役割も果たしています。

 

 

中標津行きのバス。

こういう路線バスの旅もいいかもしれませんね。

 

 

駅前の様子。

近くにある「東光園」さんという食堂は、メニューも豊富で、仕事で来たときによく寄っています。

 

 

バス停でのんびり佇む猫ちゃん。

シャッターを切る瞬間まで目が合っていたのだけど、咄嗟に横を向かれてしまいました。

 

 

 

最後に、ここは、先程触れた「標津線」の跡地。

厚床駅周辺のフットパスのコースになっています。

 

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琵琶瀬展望台

2020-09-22 18:16:52 | 釧路&釧根地方

 

霧多布市街地から厚岸町方面へ車を走らせると、展望台の看板がありました。

寄ってみます。

 

 

展望台としては小さいですが、どんな景色が広がっているのでしょう。

 

 

 

眼前に広がるのは「霧多布湿原」の絶景。

道東の湿原というと、何といっても「釧路湿原」が有名ですが、ここ霧多布にも、観光名所となっている湿原があるのです。

 

 

「霧多布湿原」の周辺は、約5,000年前までは海底だったのが、その海水が引いて陸地になったもので、現在、約3,000㎡にわたって湿原が広がっています。

大正11年(1922年)に、一部が天然記念物に指定され、平成5年(1993年)にはラムサール条約の登録湿地となり、平成13年(2001年)には北海道遺産にも選定されています。

 

 

「琵琶瀬(びわせ)」という地名は、アイヌ語の「ピパ・セイ(カラス貝の・貝殻の意)」に由来するとされています。

「カラス貝」というのは初めて聞きましたが、日本の湖沼などで生育する二枚貝で、黒い色をしている淡水生の日本固有の種と、やや紫がかって見られる地中海沿岸が原産の種があるそうです。

この湿原は海から結構離れているので、この周辺で採取されたのは前者の方かな?

 

 

「霧の日はこれを見てください」とあるとおり、(「ブラタモリ」でもおなじみの)晴れた日の様子を写した写真です。

釧路から続く太平洋岸ということで、この辺りも霧の日が多いのでしょうかね。

 

 

最後に、周辺に咲いているハマナスの花を一枚。

霧多布湿原は、春から秋にかけて約300種の花が咲くことから「花の湿原」と呼ばれているそうで、ハマナスの他にも、ミズバショウやエゾカンゾウでも知られています。

 

 

さて、四連休も終わり、明日からまた仕事。

来週一週間不在にする前に片付けなきゃいけないことが幾つか(幾つも?)あるんだけど、そのうちの一つが、今週金曜日の、外出を伴う用務。

でも、予報を見ると、台風12号(金曜日には温帯低気圧に変わってる?)の影響で、釧路も雨風が強くなるみたい。

これをどうするか、明日決断しようと思います(自分の中ではどうするか考えを纏めてますが)。

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アゼチの岬

2020-09-21 18:18:19 | 釧路&釧根地方

 

いきなり地図から。

昨日紹介した「霧多布岬」のある浜中町霧多布地域は、御覧のとおり、所謂「陸繋島」と呼ばれる地形になっていますが、その陸繋島において、霧多布岬と反対側に、もう一つ、景色の綺麗な岬があります。

 

 

それが、「アゼチの岬」という岬。

例によってアイヌ語由来の地名なのかなと思いましたが、かつてこの周辺に「畦地(あぜち)」という人が住んでいたことから付けられた名前だそうです。

霧多布岬と同様、ここもまた、映画「ハナミズキ」でロケ地として使用されていました。

 

 

 

写真に写っている、岬の名前を記した木柱。

この木柱をズームで撮った写真もあるのですが、ボケてしまったため掲載はしません。

でも、何となく見えるとおり「アゼチの岬」と書かれています。

 

 

霧多布市街地方面の景色。

 

 

観光地によくある、方角の先にどこがあるのかを記した表示板。

 

 

この先にあるのは、道内では根室だけど、世界の都市では・・・。

 

 

ほほほ、ニューヨークとロサンゼルスですか。

見た途端、懐かしい、「ニューヨークへ行きたいかぁぁぁ~!」「ウォォォォ~!」という叫び(「アメリカ横断ウルトラクイズ」)が蘇ってきました(本当に)。

そういや、先日買った「チコちゃんに叱られる!」の漢字学習本に載っていたのだけど、ニューヨークって、「紐育」という漢字表記があるんだそうです。

因みに、ロサンゼルスも、「チコちゃん」の本には載っていないけど、「羅府」という漢字表記があります。これは、「ウルトラクイズ」で出題されたことがありました(昭和58年(1983年)の第7回大会)。

 

 

世界の地名だけでなく、近郊の地図も描かれています。

 

 

 

岬の先に見える二つの島。

手前は「小島」、奥の平たい島は、「嶮暮帰(けんぼっき)島」という島です。

「嶮暮帰」というのも難読地名ですが、アイヌ語で「ハンノキ(アカダモ、ハルニレ)の下」を意味する「ケネ・ポク」に由来するもので、明治9年(1876年)に岩手県出身者が移住し、昆布漁を営んだという記録があります。

現在は無人島で、昆布漁期に漁師が来島する程度ですが、動物作家のムツゴロウこと畑正憲さんが、昭和46年(1971年)から約1年間定住していたそうで、現在でも、絶滅危惧種に指定されている「エトピリカ」の姿が確認されることがあるそうです。

 

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霧多布岬

2020-09-20 19:33:18 | 釧路&釧根地方

四連休二日目。

天候もよく、気温もまだまだ高めということで、ちょこっと遠出してきました。

順不同になりますが、行った先を紹介していきます。

 

 

浜中町にある「霧多布(きりたっぷ)岬」。

「霧多布」という地名は、アイヌ語の「キタプ」(茅を刈るところの意)に由来しているとされ、対岸にある「琵琶瀬(びわせ)」という場所ににアイヌ集落があった頃、この地で茅を刈ったことに因んでいるとのことです。

現在は、役場をはじめとする公共機関や商店街などがある、浜中町の中心部となっている地域で、1701年、松前藩が「キイタップ場所」を開いたのが、現在に至る浜中町のはじまりとされています。

写真の看板は、この地が、新垣結衣さん&生田斗真さん主演の映画「ハナミズキ」のロケ地として使用されたことを解説しています。

 

 

岬の先端までは、遊歩道を結構な距離歩いて行くことになります。

 

 

途中、灯台が1基設置されています。

 

 

「湯沸(とうふつ)岬」というのは「霧多布岬」の正式名称で、写真の灯台は、看板のとおり、昭和26年(1951年)に設置された、歴史ある灯台です。

因みに、「湯沸」という地名は、アイヌ語の「ト・プッ」(沼の口)に由来すると言われています。

 

 

 

ですが、これは、ただの灯台ではありません。

「恋する灯台プロジェクト」という、「一般社団法人日本ロマンチスト協会」と「日本財団」が共同で実施する、灯台を「ふたりの未来を見つめる場所」として定義し、「ロマンスの聖地」として位置付けるプロジェクトの対象とされているのです。

(詳しくはこちらを)

 

 

灯台を過ぎ、岬の先端を目指します。

途中で撮った風景を何枚か。

 

 

 

ここは、記念写真を撮る人が多く、私のように、一人で行って看板を撮るだけの人は、記念写真を撮る人が途絶えるのを待つのがなかなか長くなります。

それもまた醍醐味だったりしてますけどね。

 

 

 

 

ようやく先端に到達。

そこにあったのは、北海道の名付け親として知られる、かの松浦武四郎の歌碑。

「かねてより あらきしほ路と きいたふの 島根にたかく よする志らなみ」

という歌で、「きいたふ」という地名が登場しています。

松浦武四郎がこの地を訪れたことは、「納沙布日誌」という日誌に残されており、「アシリコタン」という集落に宿泊、二日間滞在したとあります。

 

 

 

 

今日は天候もよく、波も穏やかでしたが、先程の歌には、ここから見える断崖と、打ち付ける波の荒々しさが表現されているということなのでしょうかね。

 

 

岬の先端から離れたところに、もう一つ、「きりたっぷ展望台」という小さな展望台があります。

 

 

ここは北緯43度なんですね。

「北緯43度」と聞くと、私が子供の頃に流れていた「とんがりコーン」のCMソングを思い出します(ピンとくる方どれだけいらっしゃるかな?)。

あのCMソング、ずっと、「ウルトラマン80」の主題歌で有名な「TALIZMAN」だと思っていたのですが、「トランザム」というグループだったんですね(関係ない話ですみません)。

 

 

先程の湯沸岬灯台方面。

 

 

反対の根室市方面。

 

 

岬の周辺は道立自然公園に指定されており、国定公園化に向けて手続きが進行中だそうです。

 

 

※ 9月21日7:15写真追加

 

「湯沸岬灯台」が、根室市の「花咲灯台」に似ているとのコメントを頂きましたが、実は昨年、花咲灯台に行っていて、写真を紹介していませんでした。ここで紹介します。

 

 

 

なるほど、確かにそっくりですね。

言われてみれば、あちらこちらで同じようなデザインの灯台を見かける気がしますね。

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南大通ギャラリー

2020-09-19 17:51:13 | 釧路&釧根地方

今日も暑く、半袖姿の人が多く見られた釧路市内(私は七分袖でしたが)。

青空と残暑の中、久しぶりに釧路市内の町ネタを一つ。

 

 

幣舞橋を渡って米町へ向かう途中にある「南大通ギャラリー」という建物。

1階にレンタルギャラリーとカフェスペースがあり、現在、レンタルギャラリーでは、日本水彩画会釧路支部長である、橘栄一さんの、幣舞橋周辺を描いた水彩画展が開催されています(明日20日まで)。

 

 

正面には、以前何度か作品を紹介したことがある釧路市出身の彫刻家、米坂ヒデノリさんの作品が展示されています。

 

 

 

 

 

 

この三体の彫刻は、喜びや悲しみ、人の心の奥底にある複雑な感情を表現したとされています。

この三体が設置されていることが評価され、「南大通ギャラリー」は、第3回釧路市都市景観賞を受賞しています。

 

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