自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★バナナのから揚げ

2005年06月23日 | ⇒キャンパス見聞
   今回の「自在コラム」のカテゴリー選択は実に迷った。果たしてどんな分類か、と。テーマは「ババナのから揚げ」=写真=である。金沢大学「角間の里山自然学校」代表の中村浩二教授(生態学)が「こんなの初めてでしょう」と袋詰めしたものを持ってこられた。インドネシアから帰国した研究生がお土産にと持参したものをお裾分けしていただいたというわけだ。  
アジアの風味 
   妙な味がした。中村教授によると、バナナを乾燥させたものをココナッツ油で揚げたものだそうだ。現地ではいろいろな食べ方があって、生のものを揚げて食する方法も「なかなかのもの」。お土産としては乾燥したものに人気がある、とか。初めて食べた印象は、干し芋を揚げたような食感だと思った。歯触りは軟らかなビーフジャーキーのようでもある。ココナッツ油が胃壁にこびりつく感じがして、量は食べることができなかったが、エスニックな雰囲気を味わうには十分だった。見た目は乾燥したナマコにも似ているが…。

   インドネシアの食品でもう一つ。コーヒーが妙だ。このコーヒーは挽いた粉にお湯を注ぐだけのインスタントなのだが、なかなかお湯に溶けない。そこで、粉をちょっと注ぎ足して飲み、また注ぎ足してと何回でも飲める。そして飲むうちにだんだんと喉がいがらっぽくなってきて、「そろそろ飲むのをやめようかな」となる。これはこれでまた異国情緒たっぷりのテイストなのだ。

   見た目や味で完璧さを求める日本の食品とはひと味もふた味も違うところに新鮮さを感じる。決してグルメの紹介ではない。そして、グローバルに研究交流が進み、人が往来すれば珍しい食べ物も自然に渡ってくる。大学というのは面白いところだ、と言いたかったのである。

⇒23日(木)午前・金沢の天気  曇り
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆パケット通信料の壁 | トップ | ☆古民家のアーキテクチャー »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ココナツ油の活用方法 (プラデュンナ)
2005-06-23 15:24:16
こんにちは。この間お会いしましたインド人留学生のプラデュンナです。佐川先生からこのブログのことを紹介していただきました。ご挨拶を兼ねてコメントを書こうと思いました。



南インドでもバナナやタピオカをココナツ油であげたチップスがあります。例のバナナのから揚げのように、その妙な味はおそらくココナツ油であげることによって出てくるものだと思います。ココナツ油には独特の強みがあるので、インドでも南の諸州でしかいわゆる食用油として使用されないです。



しかし、夜ヘアーオイルとしてココナツ油で頭部をマッサージして眠ると、本当に熟睡できるのです。ベイビーオイルとしてあかちゃんの全身マッサージにもココナツ油は欠かせないものかもしれません。



日本ではココナツやココナツ油を目にすることはまずないが、沖縄ではどのように使っているでしょうか。ココナツアイスが出てくる沖縄料理のお店はたまにあったりしますが。



持っていたドライ・ココナツの粉を料理に使ってしまったが、コメントを書いているうちに食べたくなってきました。また送ってもらおうと思います。
返信する
プラデュンナさんへ (by 「自在コラム」)
2005-06-24 11:19:28
  プラデュンナさん、コメントありがとうございます。

  ココナツ油を頭に塗ってマッサージして眠ると熟睡できるとうのは面白いですね。そういえば、プラデュンナさんの「ゴラン高原のホタル」の話も印象的でした。またキャンパスで会いましょう。
返信する

コメントを投稿

⇒キャンパス見聞」カテゴリの最新記事