自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆きょうから11月 日常・政治・経済に漂う妙な胸騒ぎ

2023年11月01日 | ⇒トレンド探査

   きょうから11月、とは言え金沢の最高気温はきょう23度、あす2日は24度、あさって3日は27度が予想され、5日まで夏日が続く。庭もちょっといつもの風景とは違う。6月から夏にかけてピンク色の花を咲かせるツモツケが、先日から再び花をつけている=写真・上=。ことしの冬はエルニーニョ現象で暖冬と長期予報が出ていたが、季節感が失われるのではないかと、妙な胸騒ぎがする。

          妙な胸騒ぎと言えば、きょうの各紙の一面トップもそうだ。「日銀 長期金利1%超容認 大規模緩和策を再修正」=写真・下=。住宅ローンを抱える身とすれば、日銀の政策修正は家計に跳ね返る。7月に上限を0.5%から1%に修正した後に固定金利の引き上げの動きが出て、今回の決定でさらに引き上げにつながるのはないか、と。変動金利への乗り換えも選択肢だが、日銀が短期金利に適用しているマイナス金利の解除も近いのか。

   そしてきょうの株式は午前中、前日比600円余り高くなっている。外国為替市場で1㌦=151円台まで円安にシフトしていて、輸出関連企業への買いが広がっているようだ。

   さらに気になるのは政治。メディア各社の10月の岸田内閣の支持率は過去最低となっている。読売の調査(10月13-15日)では支持するが34%で、支持しないが49%。朝日の調査(14、15日)は支持するが29%で前回9月調査から8ポイントも下落している。支持しないは60%だった。直近の日経の調査(27-29日)で支持するは33%で前回より9ポイントも下落している。支持しないは59%で8ポイント上昇した。

   岸田総理は先月26日の政府与党政策懇談会で所得税と住民税の定額減税を表明したものの、その直後に行われた日経の調査で大幅にダウンしている。物価高対策としての所得税減税を「適切だとは思わない」は65%で「適切だと思う」の24%を大きく上回った。防衛や少子化対策の財源が足りてないと言っていたのに、なぜ総理がいまごろになって「減税、減税」と言っているのか。有権者には不可解というか、妙な胸騒ぎを感じるのだ。

⇒1日(水)午後・金沢の天気    はれ


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