自在コラム

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★手間暇かかる能登の墓石の復旧 斜面地や細道多く機械が入れない墓地も

2024年07月23日 | ⇒ドキュメント回廊

  きょうも北陸には「熱中症警戒アラート」が出されている。予想最高気温は能登半島の尖端・珠洲市で35度、金沢も35度、隣県の富山市では37度、福井市は36度とまさに北陸は猛暑日だ。予報は晴れ時々曇りだが、昼過ぎから夜にかけて雷雨になるところもあるようだ。猛暑と雷雨、穏やかでない一日となりそうだ。

  前々回のコラム(7月20日付)で能登の墓石の倒壊のことを述べた。けさのNHKニュースでも取り上げていたので、以下引用する。能登半島地震で多くの墓地で墓石が倒れるなどの被害が出たが、半年以上たった今も手つかずのままとなっているところが多い。こうした状況を改善しようと、日本石材産業協会や全国優良石材店の会などに所属する全国からの職人10人が22日、七尾市内3ヵ所の寺院墓地で支援活動に入った。

  職人たちは墓地の通路に倒れている墓石を移動させたり、いまにも土台から落ちそうになっている墓石をもとの位置に戻したりして安心して墓地の中を歩けるように作業した。参加した大阪の職人は「手が足りていないと聞き参加しました。ひどい状況なので、しっかりと取り組んでいきたい」と話した。

  ボランティア活動の運営に携わる石川県石材組合連合会の番作一之会長は「全国から職人に来ていただき助かっている。墓を直す機械を墓地に入れるためにもまずは通路の安全確保を進めたい」と話した。地元石川の職人を含めて延べ70人があす24日まで七尾市のほか輪島市や穴水町の寺院も訪れ、墓石の仮復旧を進める。

  以上は記事の引用だが、実際に能登の墓地に入ると山地など斜面地だったり、道が細くて機械が入れないところもある。道路に面したフラットな地形の墓地の場合は、小型クレーン車などを使って墓石を吊り上げて元の位置に戻す。が、細道や斜面地の場合は小型クレーン車などが入れないので、現場で柱を三又に組んでチェーンブロックを取り付け、墓石を一つ一つ上げ下げして修復することになる。とても手間暇がかかる。(※写真は、手動のチェーンブロックで吊り上げて倒れた石灯籠を修復する様子=金沢市内、2月17日撮影)

       それにしても、能登の被災地には公費解体や支援ボランティアなどで多くの人たちが入っている。照りつける連日の日差しの中で熱中症にかからなければよいがと願うばかりだ。

⇒23日(火)午後・金沢の天気    はれ時々くもり


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