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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

不都合こそが世の中を変える

2019年12月06日 12時28分43秒 | 思考試行

 アフガニスタンで中村医師が亡くなった。アフガニスタンにとって、大事な人をなくした。今、狙撃した人物らは、どう考えているだろうか。

 中村医師には、微塵も私心がない。ただただ、アフガニスタンのために、尽力されてきた人である。彼の偉大さは、世界を駆け巡るだろう。何かきれいごとを言ったり、名言を吐いたから偉かったのではない。かれがどう生きてきたかが素晴らしいのである。

 世界の偉人達は、どんなことで偉人とされたのだろうか。中村医師は、まがいもなく、人類の生み出した偉人である。彼を殺した人間は、事情を知っていたのだろうか。それとも、なにかの利害関係に怒りを持っていたのだろうか。

 人間に良い生き方があるとすれば、中村医師は、まさにこれ以上ない模範となる人である。世界は、彼の生きざまを知り、業績を知り、どう死んだか、これらを知って、何らかの進歩をするだろう。

 また、そうでなければならない。そうしなければならない。

 彼のような人こそ、政治家になってもらいたい人だが、彼は政治が好きではなかったらしい。当然と思う。そして、当然と思わざるを得ない政治の現状を、世界に突き付けている。政治家は、深い反省が必要である。彼らは、追い出されない限りは、決して反省はしないだろうが。

 名簿を破棄した、なにもわからない、詳細不明、誰が、こんな情報をもらしたんだ!と大騒ぎ、不信任を出せば、解散するぞと言えば、準備不足の野党は尻込みをしたと聞く。政権は、逃げ切った、などと雑誌の宣伝広告の見出しが躍る。

 偉人が射殺され、政治は自分の都合で動く。しかし、こんな不都合こそが、単に支配され、引きずり回されるだけではない一般大衆が、気付く機会となる。こういうことがなければ、事実をしらないままに、不自由が続く。どう世の中を変えていくのか。大衆が考えることをしなければ、変わらない。