なかにし礼氏の「世界は俺が回してる」を読んでいる。人に勧められたのであるが、本屋でこの本に出会ったとしても、恐らくは、読むことはなかったであろう、と思うぐらいに、コチトラとは棲む世界が違う。
テレビプロデューサの伝記である。子供の頃から、ワガママでそれを武器にして、思いどおりに奔放に生きている。
派手な世界、センスとかなんとか言ってるが、要するに、遊び人の世界である。ここには、普通の世界ではない現実がある。これを万人がするわけにはいかない。むかし、この人の演出と思われる番組をみた記憶がある。
大人の雰囲気で、洒落た感じの番組であった。その裏側というか、この番組づくりに携わっていた人びとが、こんな連中であったとは、思いもかけない。スマートで都会的な番組は、まことに常人ではない連中の手で作られていたのである。
すさまじいまでの女道楽、道徳観、そのなかで生きている男女の生き様、これは、明かに我々の世界にはない。素晴らしいようで、安らぎの世界はない。そこには、快楽があるのだろが、この種の快楽は、破滅しかないとしか思えないのだが、ところが、そうではなくて、そこに、また深い人生があるのである。
素人にはわからない。プロの人生という表現があう。しかし、この人生は、素人でもいい。下手に、こんな人生を真似したり、羨んではいけない。本を読むだけにするのが賢明である。
テレビプロデューサの伝記である。子供の頃から、ワガママでそれを武器にして、思いどおりに奔放に生きている。
派手な世界、センスとかなんとか言ってるが、要するに、遊び人の世界である。ここには、普通の世界ではない現実がある。これを万人がするわけにはいかない。むかし、この人の演出と思われる番組をみた記憶がある。
大人の雰囲気で、洒落た感じの番組であった。その裏側というか、この番組づくりに携わっていた人びとが、こんな連中であったとは、思いもかけない。スマートで都会的な番組は、まことに常人ではない連中の手で作られていたのである。
すさまじいまでの女道楽、道徳観、そのなかで生きている男女の生き様、これは、明かに我々の世界にはない。素晴らしいようで、安らぎの世界はない。そこには、快楽があるのだろが、この種の快楽は、破滅しかないとしか思えないのだが、ところが、そうではなくて、そこに、また深い人生があるのである。
素人にはわからない。プロの人生という表現があう。しかし、この人生は、素人でもいい。下手に、こんな人生を真似したり、羨んではいけない。本を読むだけにするのが賢明である。