リーダーに求められるもの

前向きに生きていくためには、意欲が必要である。それは、局面において、変化する。あるときは、恋愛であったり、子育てであったり、さまざまに、好奇心がその原動力となる。

名誉、地位、富、がその目標になることもあろう。だが、それは本質ではない。そこから、より深いもの、喜びに満ちたものを、人は求めたりする。生存が基本だが、それだけでは、満足できない。

そして、その本質には、助け合いというものが、人の場合は、大きな要素を占める。社会生活は、お互いの役割分担で成立している。その存在すら知らない人びとが、お互いに、つながっている。

そして、この作用は、競争や、動物的な意味での、欲望が基礎になっている面もあるが、同時に、他者への奉仕、思いやり、の要素も入ってくる。

これらは、バランスが重要であって、許容範囲はあるだろうが、極端に動くことは全体の破滅につながる。ある階層のみが突出して、富を獲得したりすれば、それは、怒りを買い、そのままでは、存続はできないだろう。

全体の秩序のためには、装置がいろいろできる。そのすべてが、必要なものかどうかは、時代の変化、認識による。

これらが、有効に機能し、変化し、生存を可能にしていくためには、リーダーの存在が、そして、その資質が重要になる。内橋さんや、湯浅さんのようなリーダーが必要である。組織、機能、人間観も重要である。

大きな展望や、意欲もないのに、目先の条件だけで、利害関係の世襲者をリーダーにしてはいけないのは当然であり、それは、彼らの権力欲、周辺利害関係者の利益を得させるだけである。

敷かれたレールのうえを、周辺の意思の体現者として、利益代表として、行動する尊大な人間を生み出している。選挙制度における二世、三世の世襲は、単純に職業選択の自由で論じることはできない。明らかに弊害が出てきている。