デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

魔都を読む

2009-08-14 00:59:09 | お休み日記
今日はプロとは会わないよう別なコースを走る。午前中に『魔都』を読み終える。奥の深い小説である。最後の日比谷の銃撃戦などは、海野弘も解読していたように、2・26を暗示している。なによりこの小説をまさに魔都にしているのは、後半明らかになった、東京の地下道の存在、これがこのゴシック小説に奥行きを与えることになった。映画にしたら面白いだろうなあ。小説自体映画のカット割りを意識しているような構成になっている。
お昼は近くの鹿の湯のレストランで豚シャブ定食。鹿の湯の近くにある池のまわりが昼寝にぴったりのような感じがしたので、読みかけの『ロシア史料に見る18-19世紀の日露関係第4集』をもって昼寝の準備。ところがところが、この史料集に収められているレザーノフのアレクサドル皇帝に出した手紙を読んで昂奮。ある意味自分が訳した『日本滞在日記』の続編とでもいえる内容といえる。この史料集はこの他にも貴重な論文が含まれている。結局これを読んでから昼寝、そしてついで温泉に入る。半身湯などをして1時間半過ごす。入院中の娘にメール。部屋に戻ってくると、かみさんから電話、熱も下がってきて、喉の痛みも和らいできたらしい。退院は来週始めぐらいではということだった。がそれから一時間後にメール、明日退院ということになったとのこと。良かった、良かった。


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