昨日はノンアルコールだったので目覚めるのが早い。そして腹が減っている。8時に一番乗りで朝食会場へ。しっかりと食べる。今日は10時ホテル発。予報では寒くなるとのことだったので用意していたセーターにジャケットという冬仕様。クラウンの館に到着するとそこはすでにお祭騒ぎ。ロビーでは室内楽の演奏。12時から記者発表ということでクラウンらくしにぎやかにレッドカーペット風に入場。我々は壇上へ。いろんな取材が来ているようだ。審査員紹介のなかでスピーチをさせられる。昔はそれなりにロシア語で言うので緊張したもんだが、この会はもうナチュラルにいくしかない。横浜とオデッサの関係について触れたスピーチをする。
このあとキエフの「舞台裏から」という番組のためにインタビューを受けることに。場所はオデッサらしいところがいいということだったので、自分のリクエストでポチョムキンの階段まで行く。改装工事中に資金がなくなって崩壊したままになっているというニュースを見たので気になっていた。やはり改装中ということで立入禁止になっている。中まではのぞくことができなかったが、滞在中にもう一度トライしたいものだ。場所はオペラシアターの前になった。クリューコフは黒海の海浜公園で。カメラさんがあちこち景色を撮っているうちに2時半すぎに。マスキショーは3時から。ちょっといらいらしたが、運転手さんはぴったり3時に劇場までつける。10分押しでショーがはじまる。このショーについてはちょっとまとめて書きたい。ただ最後の方は涙がでそうになっていた。ほとんど期待しないで見たショーだったが、クラウン芝居の素晴らしさを満喫した。20年以上前に見たとき以上に数段良くなっている。みんながんばっているなあ、クラウン芝居は年季が入ると良くなるものなのかもしれない。
この興奮を覚ますために劇場周辺を散歩。両替をして寝酒用のウォッカを購入して劇場に戻る。
プロデューサーのナターシャの娘が、さかんに自分のことを気にしてくれる。とにかくこのイベントは身内がとにかくがんばっている。デリーエフの義理の妹のナターシャがプロデューサー。その娘が自分らの送迎の手配とかもろもろの手配をやって、デリーエフの娘のヤーナがショーの司会をしている。東京で会ったデリーエフの新妻の姿が見えないのが気になるのだが・・・
7時からコンペション部門の二日目。昨日以上にエキサイティングなステージになった。まず二番目に登場したルーマニアのコミック皿回しに、犬が登場したのにはびっくり。場内ももりあがる。コンペッション以外のゲスト公演も間に入るのだが、圧巻は以前豊島園で働いてもらったボリスの人形振りのマイム。あんなきれいな身体の動きは見たことがない。素晴らしい演技だった。ボリスは3年前のグランプリ受賞者。
すごいなあと見ていたら、とんでもないクラウンが現れた。ハンガリーのチュバスというクラウン。爆笑の連続。隣でみていたクリューコフが、彼がグランプリだと断言。こんなにクラウンニングで笑ったのは何年ぶりなのだろう。彼は昨日劇場から帰るときのバスに乗っていたが(おそらく昨日着いたのだろう)、バイオリンケースを抱え暗い感じがしたのだが・・・・お客さんの反応もすごかった。出演者観客審査員全員一致のグランプリということになったといっていいだろう。
公演後審査員は全員デリーエフが世話になっているレストランに連れて行かれ、ここでまずは受賞者を決める。グランプリは文句なしにハンガリーのクラウンに決定。あと3つの賞を誰にするか喧々囂々の議論。それぞれ好みとかもあると思うのだが、決定の段階でナターシャが全面的に政治介入。これがまたあまりにも露骨なのでかえって気持ちがいい。このフェスティバルは思いやりとハートでもっている。モルダワから来たふたりは貧しいので、お金をみんなで集めて送りましょう、しかも彼の方は末期がんらしい、どうしてもこのフェスに出たいからとわざわざやって来た、なにか賞をやりましょうとこんな感じである。みんな異論なくナターシャの言う通りに受賞者が決まる。このあと食事。クリューコフは手術後3カ月は酒は飲めないというので食い気に走っている。ここでもまたスピーチ大会。自分はコメディアーダにやっと来れたということでひとつ夢がかなったが、ここに来てまたひとつの夢ができた。この素晴らしいフェスティバルに日本のクラウンを連れてきたい、そして必ずグランプリをとれるようにそのアーティストと共同でネタをつくりたいと酔った勢いでまくしたてる。みんながミキオ(ここでは自分をみんなミキオと呼んでいる)が第二の夢のために乾杯してくれた。
久しぶりのウォッカ気持ちよかったな。1時過ぎにホテルに戻る。
このあとキエフの「舞台裏から」という番組のためにインタビューを受けることに。場所はオデッサらしいところがいいということだったので、自分のリクエストでポチョムキンの階段まで行く。改装工事中に資金がなくなって崩壊したままになっているというニュースを見たので気になっていた。やはり改装中ということで立入禁止になっている。中まではのぞくことができなかったが、滞在中にもう一度トライしたいものだ。場所はオペラシアターの前になった。クリューコフは黒海の海浜公園で。カメラさんがあちこち景色を撮っているうちに2時半すぎに。マスキショーは3時から。ちょっといらいらしたが、運転手さんはぴったり3時に劇場までつける。10分押しでショーがはじまる。このショーについてはちょっとまとめて書きたい。ただ最後の方は涙がでそうになっていた。ほとんど期待しないで見たショーだったが、クラウン芝居の素晴らしさを満喫した。20年以上前に見たとき以上に数段良くなっている。みんながんばっているなあ、クラウン芝居は年季が入ると良くなるものなのかもしれない。
この興奮を覚ますために劇場周辺を散歩。両替をして寝酒用のウォッカを購入して劇場に戻る。
プロデューサーのナターシャの娘が、さかんに自分のことを気にしてくれる。とにかくこのイベントは身内がとにかくがんばっている。デリーエフの義理の妹のナターシャがプロデューサー。その娘が自分らの送迎の手配とかもろもろの手配をやって、デリーエフの娘のヤーナがショーの司会をしている。東京で会ったデリーエフの新妻の姿が見えないのが気になるのだが・・・
7時からコンペション部門の二日目。昨日以上にエキサイティングなステージになった。まず二番目に登場したルーマニアのコミック皿回しに、犬が登場したのにはびっくり。場内ももりあがる。コンペッション以外のゲスト公演も間に入るのだが、圧巻は以前豊島園で働いてもらったボリスの人形振りのマイム。あんなきれいな身体の動きは見たことがない。素晴らしい演技だった。ボリスは3年前のグランプリ受賞者。
すごいなあと見ていたら、とんでもないクラウンが現れた。ハンガリーのチュバスというクラウン。爆笑の連続。隣でみていたクリューコフが、彼がグランプリだと断言。こんなにクラウンニングで笑ったのは何年ぶりなのだろう。彼は昨日劇場から帰るときのバスに乗っていたが(おそらく昨日着いたのだろう)、バイオリンケースを抱え暗い感じがしたのだが・・・・お客さんの反応もすごかった。出演者観客審査員全員一致のグランプリということになったといっていいだろう。
公演後審査員は全員デリーエフが世話になっているレストランに連れて行かれ、ここでまずは受賞者を決める。グランプリは文句なしにハンガリーのクラウンに決定。あと3つの賞を誰にするか喧々囂々の議論。それぞれ好みとかもあると思うのだが、決定の段階でナターシャが全面的に政治介入。これがまたあまりにも露骨なのでかえって気持ちがいい。このフェスティバルは思いやりとハートでもっている。モルダワから来たふたりは貧しいので、お金をみんなで集めて送りましょう、しかも彼の方は末期がんらしい、どうしてもこのフェスに出たいからとわざわざやって来た、なにか賞をやりましょうとこんな感じである。みんな異論なくナターシャの言う通りに受賞者が決まる。このあと食事。クリューコフは手術後3カ月は酒は飲めないというので食い気に走っている。ここでもまたスピーチ大会。自分はコメディアーダにやっと来れたということでひとつ夢がかなったが、ここに来てまたひとつの夢ができた。この素晴らしいフェスティバルに日本のクラウンを連れてきたい、そして必ずグランプリをとれるようにそのアーティストと共同でネタをつくりたいと酔った勢いでまくしたてる。みんながミキオ(ここでは自分をみんなミキオと呼んでいる)が第二の夢のために乾杯してくれた。
久しぶりのウォッカ気持ちよかったな。1時過ぎにホテルに戻る。