デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

「流れ」って何!

2004-11-05 01:41:28 | カフェ・クマ
明日から日米野球が始まるらしい。今年のポストシーズンは日米それぞれ見応えがあった。ストライキだの、楽天だの、野球そのものではなく、経営面というか、職業野球それ自体が成り立って行けるのか、そんな話題の方が先行した感がしたなか、ベースボールの面白さ、醍醐味は、ポストシーズンで見れたような気がする。
日本のレギュラーシーズンの野球はほとんど見なかったのだが、パのプレイオフ、日本シリーズはけっこう見ていた。面白かった。必死で野球やっているのが伝わったと思う。
ただひとつだけ気になったのが、解説者が何度となくあたりまえのようにのたまわっていた常套句「流れ」ということ。
例えばである。松坂が同点にされて、無死2塁3塁のチャンスが中日側にあったとする。ここが凡退に終わったとき、解説者は悦に入ったようち、これで「流れ」が変わりましたね、と言う。こうした「流れ」が何度もある。確かに、「流れ」が訪れる局面はある。ただそれは絶対ではない、もしかしたら日本の野球をつまらなくしているのは、この「流れ」なのではないだろうかと、フト思うのである。
メジャーのベースボールを見ていると、「流れ」なんかないのである。6点だろうが、8点だろうが、先行されても、負けたくないと思ったら、必死で反撃する。仮に無死2塁、3塁のチャンスをものにできなくても、そんなことは屁でもない、「流れ」なんか一切無視、勝ちたいと思ったら、必死で闘うのである。
実は「流れ」というのは、口実なのである。もっといえば受け身の思想。棚からぼた餅、ここでこんな風に状況が変わったから、もうしかたがないだ、というあきらめの思想にほかならない。日本の野球をつまらなくしているのは、この受け身の姿勢なのだ。メジャーのベースボールが、圧倒的に面白いのは、アグレッシブなところ、たとえ、とんでもないエラーをして、日本流にいえば「流れ」を変えるようなプレーをしたとしても、そこで決してめげない、あきらめない、そんな「流れ」なんか、屁とも思わないスピリットにある。
サッカーにも流れはあるし、ラクビーにも流れはある、それはリズムといっていいもの。決して受け身の思想ではない。日本の野球をつまらなくししているのは、勝ち負けでしか、野球をみようとしない、勝負一辺倒主義であり、そのひとつの理由づけとしての「流れ」なのでばないかと思う。
「流れ」を変えなくては、なんていっているようではダメなのだ。それはなにかに頼っていることの証なのだ。
「流れ」なんかない、いつまでも「流れ」ばかり言っているようでは、野球はつまらないものになってしまう。そんな風に思うのだが・・・
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