デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

人道的見地に立って

2008-02-29 19:14:42 | お仕事日誌
昨日のモスクワからの電話がどうも頭にこびりついてしまっている。入管に相談の電話。90日以内だといろいろと方法があるのですが、家族滞在で新たに申請するとなると、やはり2週間はかかり、しかも出生証明書のオリジナルが必要になるとのこと。午前中軽く打合せ。再来週からのリトルが始まると、一斉に現場の仕事が始まる。
メルマガの発行の準備、このところ毎回やっているような気がするのだが、アドレスの整理をしてから、原稿の作成。16時すぎにモスクワの日本大使館に電話。電話に出てくれた人に事情を説明すると、とても同情的であった。こっちもどんな理由で父親が子供を連れてこないといけないのかということがいまひとつわかっていないところがあるので突っ込めなかった。サーカスの方からなんか言ってくるのを待つしかない。一応いままでの経過をFAXで流しておく。今日はサーカス村の例会。会場近くのおいしいうどん屋さんでカレーうどんを食べてから会場へ。今日のテーマは、先日のふくろこうじの「出口あり」の合評会。本人も交えての会だったので、面白い。今回こうじは初めて舞台の恐ろしさを知ったのかもしれない。それは一日目と二日目のあまりもの反応の違い、それに対して自分がどう舞台で対応しなくてはならないのかそれが一番の成果だったのかもしれない。早めに切り上げて、近くの居酒屋へ。今日はハナ金、さすが原宿界隈はどこも一杯、やっと見つけた飲み屋でビールを一杯飲んだところで、モスクワから携帯に電話。なんでも今度来る芸人さんの奥さんが重い病気で入院しており、父親が面倒みるしかなく、この事情を大使館で説明したら、とにかく日本側から招待状をもらいたいとのことだという。そういう事情であれば、まさに人道的見地に立って判断するしかあるまい。といっても書類を作ってすぐにでも送らないと行けないので、ビール一杯だけにして会社に戻り、書類を作成。明日自宅からクーリエで出すことになるので、アカウントをもっている会社の封筒と伝票を持って家に帰ることに。
24時すぎに帰宅。今日はラジオ深夜便で若宮丸特集がある。テープをスタンバイ。黒糖焼酎を飲んでいるうちに眠くなる、1時からのはじめのところは聞いていたのだが、そのまま寝てしまった。

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「挫折」の昭和史

2008-02-28 16:05:13 | 買った本・読んだ本
書名 「『挫折』の昭和史」 著者 山口昌男
出版社 岩波書店  出版年 1995年  定価 4200円(税込み)

いまから10年以上も前に出版されていた本なのかと、あらためて思う。その時も大変な話題になっていたことは知っていた。山口昌男ものは道化論を中心に読んだものだが、この昭和を舞台にした社会文化史ともいうべきこの本に触手は伸びなかった。それが先日図書館で、「挫折」という言葉に惹かれ、思わず手にとり目次を見たら、これこそいま自分が読まなくてはいけない本であることがわかった。いま書いている長谷川濬が青春時代をおくっていた昭和初期からが舞台、しかもこの中で並び評されることになる甘粕も石原莞爾も満洲つながり、長谷川濬が満洲に渡る目的となった大同学院についてもびっちり書いてある。ということで早速読み始めたのだが、最初にパリで甘粕とレビューの神様白井が同じ時にいたという出だしから、すっかり山口節に騙されるというか、引きつけられる。昭和モダニズムという括りのなかで、山口の得意技ともいえる周縁から知識人たちのネットワークをたぐり寄せなていく手法は、まさに名人技といっていいだろう。スポーツ、挿絵、写真、レビューと周縁から知のネットワークを系統づけながら、圧巻なのはまさに「挫折」の昭和史を体現する石原莞爾に執拗に迫っていくところである。石原を真正面からだけでなく、知のネットワークをほじくりだすようにして、読書家であった石原を浮かび出しながら、ダダ的将軍としての挫折の過程を描くのは見事であった。甘粕と石原を対極に置くことで、挫折の昭和史をダイナミックに描ききった。
自分が圧倒されたのは、補遺1の「知のダンディズム再考」で取り上げられている梅原北明である。トリックスター山口だから初めて掘り出された、そして評価されたのだろう。
「大学という枠と無関係に、何らの正統性も見返りも要求せず、厖大なエネルギーを投入した蒐集作業の結果を、軽いノリで、殆どスラップスティック喜劇調で放出することによって、支配のための学問をコケにするという」北明の姿勢を、山口は知的ダンディズムと呼ぶのである。
実にかっこいいのである。こうした知的ダンディズムとでもいうものでつながっていく昭和モダニズムの可能性を、「挫折」ということばでまとめようとするところに、トリックスター山口昌男の真骨頂があった。
満足度 ★★★★


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おいおい、聞いてないぞ

2008-02-28 13:03:31 | お仕事日誌
朝6時に目が覚める。昨日一日禁煙しているのだが、早くも禁断症状かもしれない。ジョギング中口の中がおかしい。スターフライヤーの航空券を購入するために出社途中コンビニに寄るが、買い方がわからず、そのまま出社。完全にリトルモードになっている。スケジュール表と、メンバーリストを作成して、送付。夕方モスクワから電話、メンバーのひとりがキルギス人なので、今日キルギスに戻って、そこの大使館で申請するという。そのために何が必要かを確認してもらいたいというので、キルギスの日本大使館に電話で確認。そのことをモスクワに伝える。
しばらくしてまたモスクワから電話、たいしたことではないんだけど、メンバーのひとりが子どもを連れて行きたいといっているの。おいおい、そんな話し聞いてないぞ。しかもこれからだとビザ間に合わないし、航空券も手配していない。電話で話している国際部の彼女も、あんまり真剣じゃない、どう受け取り、どう対応したらいいのだろう。困っちゃうよなあ。今頃・・・・


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今日から禁煙

2008-02-27 10:50:22 | お仕事日誌
出社してすぐにUPSの貨物追跡。どうも途中行き先を間違えたようで、やっと今日モスクワの空港に到着したようだ。なんとか今日中には着くであろう。再来週からのリトルへの出張の準備。メンバーリストとスケジュールを作成。外人登録のために各務原市役所に電話。
昼過ぎ、モスクワから来日中のA氏が来社。今回は航空券購入でめちゃ世話になった。原宿駅近くの店でランチ。去年秋来日したときと比べて、えらいやせている。かなりみっちり絞っているみたいだ。立派なものである。
そういえば自分も今週日曜に三浦市民マラソンでハーフを走るので、今日から禁煙。たった4日だけの禁煙だけど・・・。
帰りの電車でモスクワから電話。出れなかったのだが、すぐにメールがくる。ウクライナのストロングマンの映像が見たいという。もう送ってあるので、今日中には入手できるはず。いよいよ番組つくりが始まったということだろう。


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アートタイムス編集会議

2008-02-26 10:35:30 | お仕事日誌
待っていた書類が届いていない。送ってもらった書類の控えをFAXしてもらう。申請書をチェックしてもらったのが正解。またミスしていた。ダメだなあ。弁当を食べて、入管へ。
これで一安心。
15時すぎに帰社。リトルのメンバーリストを作成。あと2週間で来日である。ホテルや、自分の移動の手配をする。先日来たヤクーツクのDVDを見ながら、番組をチェック。いいと思った番組のアーティストのスケジュールを確認するためメールを出す。今日は早稲田の桑野先生の研究室でアートタイムスの編集会議。馬場からの学バス停の中で、大野と合流。ロドチェンコの写真集を見ながら、「アートタイムス」につかう写真をセレクション。ロドチェンコのサーカスの写真がとても気になった。40年に集中的に撮影されていること、それとそれらの写真が構成主義的ではなくフォトジェニックなのも気になる。桑野さんの話しによるとベルリンでロドチェンコのサーカスの写真展があったという。
写真のセレクションが終わり、あとは横山君が後日、スキャンをすることに。
近くの居酒屋で軽く飲む。店を出たら大雨。日本橋経由で帰宅。富岡に着いたときは雨もあがっていた。


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