デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

イベントはしご

2020-02-29 10:41:43 | デラシネ日誌
休校指示、イベント自粛のなか、今日はふたつのイベントに参加。
13時から横浜・関内で赤坂憲雄さんと吉増剛造さんによる「東日本大震災後10年に向けて」に参加。赤坂さんの話で印象に残ったのは、防潮堤と大きな橋を見ていたおばあちゃんがつぶやいた「あの橋は誰が渡るのか、橋の向こうにはなにがあるのか」。こうした言葉を拾い上げていくこと、民話的なものを掘り起こすことで、知恵というものを見つけられるのかもしれない。吉増さんには「石巻学」5号でお話を聞かせていただくことになっている。そんな手紙のやりとりをしているなかで、初めてお目にかかった。講演の中で二度ほどこれは大島さんに向って言うことなのですが、と切り出した箇所があった。日和山から見た海の話と宮沢賢治の海の詩の話がとても印象に残った。休憩中に御挨拶、お話を聞くのがとても楽しみだ。赤坂さんとも創刊号の座談会以来にお目にかかり挨拶させていただいた。
このあと青少年センターで地点の「罪と罰」を見る。ここに来るのは何年ぶりなのだろう。懐かしかった。
芝居のあとに、地点の三浦さんと沼野ご夫妻も交えて野毛のイタリアンの店で軽く一杯。沼野さんの話では、30年ぶりぐらいじゃないかということだが、活躍ぶりはよく知っているので、時間差を感じず楽しく話すことができた。24時過ぎに帰宅。
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買い物異変

2020-02-28 10:31:03 | デラシネ日誌
午前中南部市場のAveに買い物へ。途中トイレットペーパーを自転車にたくさん積んだ婦人を見かける。ガセネタでトイレットペーパーが品切れになっているというニュースを見たが、この人もそうなのだろうか。Aveは平日なのにも関わらず、とんでもない人。しかもレジで会計を待つ人たちの買い物がとんでもない量ばかり。コロナ騒ぎで武漢のようになったら大変だから買いだめしておこうということなのだろうか。酒だけを買いに来ている自分が変なのか?
それにしても安倍はひどすぎる。突然の休校指示、学校の先生をやっている長女から悲鳴のようなラインが入る。こんな男を7年間も首相にしていることを日本人は猛省しないといけない。
やっと原稿を書き上げる。いい感じになった。メールで送る。
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「炎の人」

2020-02-26 16:17:23 | 観覧雑記帳
ジャンル 演劇
観覧日 2020年2月25日午後7時開演
劇場 全労災ホール・スペース・ゼロ

3時間を超す長丁場の公演だったが、見応えのある舞台、時間が経つのをいつのまにか忘れていた。このところ時代と真っ正面に向いあった舞台をつくっている文化座が、あえて50年ぶりに三好十郎の「炎の人」を舞台にかけたのはなぜか?それは文化座の歴史もきちんと背負っていくということの意思表示なのだろう。ゴッホの生きるうえでの苦悩、画家として表現することの苦しみや悩み、ゴーギャンへの愛憎を、三好は硬質でごつごつとしたセリフに込めている。そこにゴッホへの共感というか、自分と重ね合わしながら、そこに表現者として生きることの難しさ、人々のために生きようとすることの過酷さが浮かびあがる。このセリフを、このところめきめき頭角をあらわしている藤原章寛が、自分のものとして身体ごと受けとめ、ゴッホを好演している。文化座をつくった佐々木が最後に演出したというこの作品には三好と佐々木の生きることへの渇望、芸術家として表現するもののほとばしるような魂がこもっている。その魂をいま、受けとめ、つなごうとしたこと、それが今回これを半世紀ぶりにとりあげた意義なのだろう。
ゴッホの表現することへの飽くなき情熱への共感で結ばれた三好と佐々木の魂を引き継いだこの芝居を見ながら、私は長谷川濬を思い浮かべていた。彼もきっと見たであろうこの芝居に、自分の生き方を重ねていたのではないかと思った。ひとから理解されないが、とにかく自分が表現したいことを愚直に書き続けた濬は、文化座が描いたゴッホにきっと自分を重ね合わしたはずだ。たぶん彼はこの芝居を見たときに、「青鴉」という日誌に感想を綴っていたはずだ。いまとなっては、この日誌は手離したので確かめることはできないのだが・・・
この芝居を見る数日前に、NHKの日曜美術館でもゴッホをとりあげているのを見た。彼の書いた手紙と絵を重ね合わせながら、ミレーの絵に最初影響を受けた彼が、晩年糸杉を描きつづけたことまでをたどり、この糸杉の絵のなかにかつて彼が描いた農夫の姿もあるところで、ゴッホの終着点がここにあったのだみたいな取り上げ方であったが、それはあくまでも表面的にゴッホの生き方や絵をなぞったものに思えてならない。そんな単純なことではなく、この芝居で描かれたように、ほんとうに苦しくて、息がつまるような、それでも描きたいという思いでゴッホは生きていたのだと思う。ラストでそんなゴッホに私たちは拍手を送りたいというところで、ちょっとうるうるしてしまった。
琴音という女優さんが目を引いた。初めて見る女優さんだが、舞台に現れただけで華があった。あのジプシーのような踊りで空気が変わった。酒場で働く女なのだが、けなげな無垢さももつ、そんな女性に見えた。
ゴッホの手紙をいつか読みたいと思っていたのだが、今度こそ読むことになるだろう。


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文化座「炎の人」を見る

2020-02-25 07:51:23 | デラシネ日誌
朝、冨岡総合公園を歩いていると、浜空碑近くに早々と大きなカメラを設置している人が・・・目当ては緋連雀だろう。一度実物を見てみたいものである。原稿さえ書き上げれば、午前中一杯はりつけできるのだが。
昼食後まずは横浜中央図書館で予約した本を借りて、千駄ヶ谷の歯医者へ。型をとって次回で治療が終わるはずだったのだが、また虫歯が見つかり、またしばらく通わないといけないみたい。受付の人の話だと、待合に置いている「石巻学」を読んでいる人が結構いるという。うれしい話だ。
新宿に出て、紀伊国屋をちらっとのぞき、地下のモンスナックで久しぶりにカレーを食べる。こまつ座の芝居を見るときはいつもここでカレーを食べていたことを思い出す。井上ひさしさんの長女の都さんが代表のときはいつも招待していただいた。都さんが代表の座を追われてから、こまつ座の芝居も見なくなり、このルーティーンもなくなった。来月都さんが山形の川西で井上さんのことなどについて語る会がある。ぜひ聞きたいと思っている。
文化座の芝居を見に、スペースゼロへ。日ロ交流史にお詳しい弁護士の先生と「炎の人」を観覧。公演後佐々木愛さんに御挨拶させていただく。とても心に沁みる舞台だったので、感想はまた詳しく別口で書きたい。24時前に帰宅。

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オデッサ1

2020-02-24 15:03:25 | サーカス世界漫遊記

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