デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

世界見世物づくし

2016-12-31 14:25:12 | 買った本・読んだ本
書名 「世界見世物づくし」
著者 金子光晴  出版社 中央公論社(中公文庫) 出版年 2008

タイトルみて、これは買わねばとすぐに通販で購入。なかなか見世物の話しがでてこないと思ったらこれは全集のなかの随想を集めた巻から改めて編集し直したものだということがわかる。たまたまエッセイの中にこのタイトルがあり、そのまま表題に使われたということだ。見世物に関しては短いエッセイが4つぐらい入っていて、タイトル倒れじゃないかと文句をもいいたくなるところなのかもしれないが、この短いエッセイが圧倒的に面白い。だから許しちゃうって感じだろうか。ジプシー系統の大道芸を見ているようなのだが、なかにはすごいのもある。蜂を呑み込んで鼻とか耳からだすなんていうのは、すごすぎるという感じだ。他は中国やバタビア、パリを放浪していたときの思い出が中心なのだが、透徹した視線でその風景をきりとってくれる。ひとつすごいなあと思ったのは、なにげに「メイエルホリドの舞台のような石の会議室」なんていうフレーズが出ているところ。メイエルホリド劇団のパリ公演なんかを見ているんだろうな。見世物に関するエッセイは全部あわせて20頁もなかったが、それでも十分楽しませてもらった。
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近代はやり唄集

2016-12-31 14:11:24 | 買った本・読んだ本
書名 「近代はやり唄集」
編者 倉田喜弘  出版社 岩波書店(岩波文庫) 出版年 2016

はやり唄にはその時代の雰囲気がにじみ出てくる。そうした意味では唄を通じて庶民の生活史をたどることもできるのではないか。よくもまあ127曲もの唄をこれだけ掘り起こし集めたものだと思う。倉田さんだけしかできない、大変な労作である。
こうした唄をどのような切り口で見ていくかというのは、それぞれの方法 てということになるのだろうが、自分はロシアとか北を庶民たちはどう見ていったのか、そうした切り口から見ると面白いのではないかとも思った。
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流星ひとつ

2016-12-31 12:29:27 | 買った本・読んだ本
書名 「流星ひとつ」
著者 沢木耕太郎 出版社 新潮社(新潮文庫) 出版年 2016

藤圭子が急死した直後に出たとき、なんとあざといことをと思い、嫌な感じを持った。眠っていた原稿を死後すぐに出すところが、死ぬの待っていたのかという気がした。ただ読書好きで信頼おける知人が薦めるので、旅先に持っていって読んだ。
沢木が「深夜特急」の旅から帰国した直後、藤が芸能界引退を発表した直後、それぞれ31歳と28歳の時のインタビューをもとにしている。すごいなあと思ったのは、このノンフィクションが地の文がまったくない、インタビューだけで構成されているノンフィクションとしては大変な意欲作であった。ノンフィクションライターとして新たな局面をつくろうというその方法論としての意欲のようなものを感じる。ただこれはそう簡単なことではなかったと思う。沢木がパリの空港で偶然藤を見たというあたりから、藤がだんだん乗ってきて、酒のピッチも速くなり、次第に饒舌に語りだすという対話のリズムのようなものが文体から出てくる。このあたりが書き手としての苦労があり、書いていて面白いところだったと思う。一度こんな風に書いてみたいなという気にはなった。
藤圭子を最初にとりあげたのは五木寛之ではないかと思うが、その時は彼女が歌っていた怨歌というイメージで描かれていた。この対話劇のなかでの藤はちょっと違う。生きることへアンニュイさや過去や父親に対するクールな視線を越えて、なにか明日を見つめるまなざしのようなものか感じられた。それはその後の彼女の人生が物語っているようにも思える。


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浜空碑の大掃除

2016-12-30 12:00:46 | お休み日記
9時過ぎに家を出て、浜空碑へ。今日は大掃除の日ということでお手伝いに。いつも掃除をしているSさんが三日がかりできれいに掃除しているので、ほとんどやることはない。今日は会長の加藤さんもお見えになっていたのでご挨拶。掃除が終わり、正月飾りが飾られたところでみんな碑の前に集まる。去年初めて参加させてもらったのだが、去年いらし方がおひとり、今回はいらっしゃらなかった。黙祷を捧げたあと、みんな持ち寄った酒やつまみを出し合って、一献。加藤会長は今日がこの会にでるのは最後のおつもりのようだ。来月取材させていただくことに。
今日は妹家族も来て、恒例の手巻き寿司会があるので11時すぎにお暇する。
13時から手巻き寿司会。
会報と書類が届いたので、発送作業。長女が助っ人を名乗り出てくれる。自分はこういう作業苦手なのだが、娘は得意のようで、はかどる、はかどる。無事に19時前にヤマトさん渡す。これでずいぶんすっきりした。
久々に4人そろっての夕飯。会報を発送できたので、なんかほっとする。


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買い物

2016-12-29 11:29:09 | お休み日記
来月5日石巻で先日受賞した「いしのまき大賞」の授賞式がある。出席するのはいいが、いままで賞などもらったこともないし、いわゆるオフィシャルな場で着るものが、礼服しかないことに気づく。そういえば春謝罪に行くときに着るものがなかった。この際だから買うことにした。服は自分では選べないので奥さんにも同行してもらう。横浜の高島屋でジャケットとパンツを購入。そのあとそごうの地下で買い出しの手伝い。今日あたりが買い物のピークなのかも。今日から長女がやってくる。

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