書名 「世界見世物づくし」
著者 金子光晴 出版社 中央公論社(中公文庫) 出版年 2008
タイトルみて、これは買わねばとすぐに通販で購入。なかなか見世物の話しがでてこないと思ったらこれは全集のなかの随想を集めた巻から改めて編集し直したものだということがわかる。たまたまエッセイの中にこのタイトルがあり、そのまま表題に使われたということだ。見世物に関しては短いエッセイが4つぐらい入っていて、タイトル倒れじゃないかと文句をもいいたくなるところなのかもしれないが、この短いエッセイが圧倒的に面白い。だから許しちゃうって感じだろうか。ジプシー系統の大道芸を見ているようなのだが、なかにはすごいのもある。蜂を呑み込んで鼻とか耳からだすなんていうのは、すごすぎるという感じだ。他は中国やバタビア、パリを放浪していたときの思い出が中心なのだが、透徹した視線でその風景をきりとってくれる。ひとつすごいなあと思ったのは、なにげに「メイエルホリドの舞台のような石の会議室」なんていうフレーズが出ているところ。メイエルホリド劇団のパリ公演なんかを見ているんだろうな。見世物に関するエッセイは全部あわせて20頁もなかったが、それでも十分楽しませてもらった。
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著者 金子光晴 出版社 中央公論社(中公文庫) 出版年 2008
タイトルみて、これは買わねばとすぐに通販で購入。なかなか見世物の話しがでてこないと思ったらこれは全集のなかの随想を集めた巻から改めて編集し直したものだということがわかる。たまたまエッセイの中にこのタイトルがあり、そのまま表題に使われたということだ。見世物に関しては短いエッセイが4つぐらい入っていて、タイトル倒れじゃないかと文句をもいいたくなるところなのかもしれないが、この短いエッセイが圧倒的に面白い。だから許しちゃうって感じだろうか。ジプシー系統の大道芸を見ているようなのだが、なかにはすごいのもある。蜂を呑み込んで鼻とか耳からだすなんていうのは、すごすぎるという感じだ。他は中国やバタビア、パリを放浪していたときの思い出が中心なのだが、透徹した視線でその風景をきりとってくれる。ひとつすごいなあと思ったのは、なにげに「メイエルホリドの舞台のような石の会議室」なんていうフレーズが出ているところ。メイエルホリド劇団のパリ公演なんかを見ているんだろうな。見世物に関するエッセイは全部あわせて20頁もなかったが、それでも十分楽しませてもらった。
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