デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

帰国

2013-02-28 22:03:02 | お仕事日誌
ずいぶん酒を飲んで搭乗したので、そこそこ寝ているとは思うのだが、帰りは気流の関係なのか5時間ほどのフライトで仁川に着いた。その間二度の食事が出たが、何も食べず、飲まず。なによりもう何も口に入れたくないという感じ。寝酒用に免税店でウィスキーの大瓶を買ったのだが、一口も飲まず。現地時刻午前11時半に仁川着。乗り継ぎのセキュリティーでウィスキーは取り調べ係員にプレゼントすることに。うっかりしていた、液体はダメだったことをすっかり忘れていた。
仁川はワイファイはただだし、コンセントもあちこちにあるし、退屈しない。コーヒーを飲みながら、持ってきた本を読んでいるうちに搭乗時間、飛行機の中で本日初めての食事をとる。
17時30分に到着。荷物がなかなか出てこなかったのだが、この間に若い男性に声をかけられる。「教授ですよね」と言われたのだが、「非常勤で教えたことはあるけど」と答えると、「先生のサーカスの授業出ていました、とても面白かったです」と言われ、すっかり調子にのり、「実はいまもサーカスの仕事でタジキスタンとカザフスタンに行っていて、ソウル経由で帰って来たんだよ、今度サーカスの面白い本書いたから読んでね、一年生なのか、若いうちにどんどん海外でいろんなことを見た方がいいよ」なんて、聞かれもしないことをペラペラと、すっかり世話焼きおっさんになっていた。でも面白いことがあるものである。
リムジンに乗って、YCAT、それから京急に乗って20時半すぎに帰宅。
やはり家の飯がいちばん、ただ昨日からの腹の調子が悪いのは相変わらず。たまっていた新聞を流し読みだけして、就寝。さてこれからはリトルモートだ。トゥイチーがスカイプで読んできたが、悪いけど明日にしてもらう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さらばアルマトゥイ

2013-02-27 20:19:00 | お仕事日誌
夜中に何度も目が覚める。ちょっと腹も痛い。昨日食い過ぎなのか、なにかまずいものを食べたのか・・・
6時ぐらいには完全に起きて、パソコンの前に座る。二度ほどトイレに。シャワーを浴びているうちにローマがやっと起きる。彼も腹がちょっと痛いということで、朝は何も食べずにサーカス場へ。ラクダの稽古。昨日より5頭のラクダが指示通りに動いている。ハデルハーンも覗きにくる。ほぼ指示通りに動いていたのではないだろうか。ローマもみんなも満足そう。
ハデルハーンの部屋で軽く打ち合わせ。彼とこんなにみっちりいろんなことを話したことはないかもしれない。ジギドの芸人さんだったのでサーカスのことはよく知っているし、きちんとしたビジネスプランも持っているし、タジキスタンサーカスに対しても援助を惜しまないと言っていただけでなく、実際にムラトやローマを派遣している。サーカス野郎の仲間である。
オリガグループのアーニャが、リングの演技を見せてくれるというので稽古場へ。ハデルハーンも見に来た。こういうところが彼にはある。アーニャはほんとうにいい素質をもった少女である。こんなところでも全然臆することがなく演じた。ハデルハーンがトリックの繋ぎのことでアドバイス。最後にオリガ一家と記念撮影。
ハデルハーンがまた昼飯をご馳走してくれるという。なにがいいというので、できたら軽い食べ物がいいなあ、ということで3年前に行ったことがある日本レストランへ。自分はでかい月見うどんを食べる。この「おすもうさん」という店、なかなかいい日本料理をつくってくれる。ランチタイムだったのが、ほぼ満席。
やはりあまり腹の調子がよくない。
このままローマの部屋まで送ってもらう。メールをチェックしたあと、昼寝。ムラトがやってきたということで起こされる。タジキスタンの音楽や踊りがよくわかるDVDを買ってきてくれた。タジクの民族衣裳はほんとうにカラフルできれいだ。
桃太郎のビデオを見せたり、パルーニンがサンクトのサーカスのアートディレクターに就任したとかの話で盛り上がり、ウォッカを飲み始める。
びっくりしたのはサンクトのサーカスの団長が代わり、新しい役人が就任したときに、パルーニンが自ら手をあげて、アートディレクターを志願したという。
ムラトに送ってもらいサーカスへ。ラクダの稽古を見る。どんどんよくなっているのがわかる。たいしたもんだよなあ。
ローマもとても満足したいみたい。
最後の晩餐ということでもないが、ハデルハーンとローマと3人でヨーロピアンのカフェで食事。
これだけハデルハーンと一緒に過ごしたことはいままでになかった。いろいろなビジネスの可能性について話し合う。
22時にローマのアパートに戻り、メールを再度チェック。そのあとスカイプでローマの奥さんのイリーナと、いま真剣に愛し合っているというスベータと話すはめに。
出発前に景気ずけをということでウォッカを3杯のみ出発。外は雪が降り、つもりはじめている。
空港に24時すぎに到着。とりあえずは遅れずに出発しそうな感じ。問題なくチェックイン。ローマがぎりぎりのところで見送りにきてくれた。相変わらず充実しすぎるぐらいのローマとの旅立ったが、残念だったのはハーリックがつかまらなかったこと。ローマに本は託すことにしたが、ローマも心配していたし、どうしたんだろう。
1時間ほど遅れてチェックイン。明日インチョンでは時間がたっぷりあるのでこのくらいの遅れは問題ないだろう。
座席につき、すぐに深い眠りの世界へ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルマトゥイサーカス試演会

2013-02-26 20:08:02 | お仕事日誌
そろそろ疲労感をつよく感じるようになってきた。ローマは8時に起きて、いま調教中のラクダの稽古に行くと言っていたがこっちもお疲れのようで9時すぎまで寝ていた。シャワーを浴びて朝飯を食べて歩いてサーカス場へ。バンブーのオリガが受け付けのところにいた。3年前のルスツに来ていたヨーカとばったり。すっかり女らしくきれいになっていた。会うなりすぐにフクシマはどうなっていますかと聞いてくる。オーリャの長女ナースチャもコスチュームを着て、スタンバイ。もう8歳になるという。
総裁のハデルハーンもやってきて、彼の部屋で打ち合わせ。そのあと12時から試演会を見る。このサーカス団は基礎がしっかりしているからいい若者たちが育っている。今日見たのはほとんどがサーカス学校卒業したばかりの若者。みんないい演技だった。一番の収穫はオリガとナースチャとアーニャともう一人の女性の4人によるペンギンアクロバット。可愛い!大笑いしてしまった。
総裁が昼飯を食べに行こうというので中華レストランで食事。この人たちはどうしてこんな多く注文するのだろう。あまり美味しくはなかったが、肉ばかり食べていたので、ちょっと胃が楽になったというか、機能し始めたという感じ。
このままアパートまで送ってもらい、部屋で休憩。
17時半にアパートを出て、サーカス場へ。2週間前から稽古がはじまっているというラクダの調教を見学。ローマはめちゃ格好よかった。マネージの真ん中に立ち、笞をもち、大声でラクダに合図を送る。その姿はまさに真のサーカス野郎。ウォッカ飲みのおじさんの姿はそこになかった。2歳前後のまだ若いラクダたちは全部で5頭、いろいろな手続きの費用を含めて一頭5千ドル購入したという。いまカザフサーカスがすすめているドバイでのサーカス公演のために購入されたという。あとで聞いたらローマはずいぶん前にラクダの調教をしたことがあるという。たいしたもんだ。
このあと今日はオーリャの家に招待されているので、迎えに来たサーシャの車に乗ってアパートへ。
肉はなく魚主体のご馳走だったのだが、完璧に食い過ぎ。鏡で見ると顔を丸くなっている。もしかして相当太ってしまっているかもしれない。
24時近くにお暇しタクシーを拾い帰宅。モルダワにいるローマの奥さんとスカイプで話す、そのあとムラトが送ってきたタジクの踊りの映像を見ていたのだが、完璧に瞼が落ちてしまっているので、そのままベットへ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルマトゥイへ

2013-02-25 19:56:15 | お仕事日誌
サーシャの「ローマ、大変だ、飛行機に乗り遅れるぞ」という叫び声で目を覚ます。時計を見ると、8時半。確か飛行機は12時15分発、時間はたっぷりあるはずなのだが・・・今度はローマが「オオシマ、起きろ、大変だ」と起こしに来る。しかたないのでしばらく言う通りにする。お茶だけでも飲めというあたりから、みんな勘違いしていたことがわかり、落ち着いてくる。お茶を飲んで、支度をして下に行くとジャンボが迎えに来てくれていた。どうやらホテルの鍵をなくしてしまったようだ。いったんホテルに戻り、荷物をとり、チェックアウト。鍵のことを言うとサーカスの招待券一枚で話がついたようだ。途中サーカス場の外観の写真をとるこめにサーカス場に寄ってもらう。
空港について時間があるというので、ラグマンとシャシリクの朝飯。ウォッカを三人で300グラム。時計を見ると11時半、今度はやばい、チェックインの時間が終わってしまうとあわてだす。面白い人たちである。空港はものすごい人で混雑している。なんとかチェックイン、このときサーシャがサーカスに招待してあげるよと声をかける。おかげで2列目の席にしてもらった。サーカスのチケットがまだ有効というのはまあ、いいことだ。慌ただしくジャンボとサーシャに別れを告げ、セキュリティーへ。ここもすごい人。なんとか乗りこえ、パスポートコントールを通過。すぐにバス乗って飛行機へ。離陸だよと言われ、飴をもらったところで何故かまったく動くようすがなくなる。なんでもアルマトゥイの空港がどこかの国の代表団が来たので、閉鎖されているという。最初は30分という話だったが、それを過ぎても動く気配はなくなり、いつになるかわからないのでいったん降りて、また次の連絡があるまで待合室で待てということになる。
結局飛行機は2時間遅れでやっと離陸。17時にアルマトゥイ着。外はドシャンベと違って寒い。またダーリの車でローマの家へ。途中チョコレート屋さんに寄ってお土産を買う。このチョコレート屋さんは素晴らしい。それにしてもちょうど帰り時間にあたっているのだろうが、ラッシュがすごい。今日の食事のための惣菜を買ってやっとローマの家に。
シャワーを浴びて、生き返る。ムラトがまたやってきて、さらには下の顔なじみの住人のサーシャもやってきて、宴会がはじまる。途中サーシャにパソコンでネット回線を開いてもらう。これで4日ぶりにメールチェック。57通もメールが来ていたが、DMがほとんどだった。どんだけ返事しなくてはと思っていたのだが、そんなもんである。
さんざんまたウォッカを飲んで、就寝。明日はカザフサーカスの番組を特別に見せてもらうことになっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タジクサーカス特別公演

2013-02-24 19:29:19 | お仕事日誌
2月24日
ストレッチをしてシャワーを浴び、ウコンを飲んで元気に一日のスタート。
機嫌よく日誌を書き終え時間があったのでゲームをしていたらいきなり電気が全部消えてしまう。テレビもストーブも全部消えてしまう。なるようにしかならない、一時間ほどじっとしていたらローマがやってきた。キルギスのおばちゃんはシャワーを浴びているときに電気が落ちたらしい。まずは今日は市内観光。大統領宮殿と公園を見学、
おばちゃんが寄りたがっていた宝石店へ。おばちゃん宝石に夢中になり、ここで40分ほど男たちは待機。ふたつの宝石を購入したようだ。このおばちゃん、だんだん好きなる
お土産屋に寄る。ローマがどうしてもというのでタジクの帽子を買ってもらう。意外に似合っていた。
このあとローマのお姉ちゃんの家へ。昼飯をご馳走になる。お姉さんは娘のズフラと同じように謙虚な人だ、とても美味しい昼飯だった。楽しい時間だった。
サーカス場へ。ちょうどモスクワサーカスの公演が終わったところ、舞台裏に行くと珍しくトルクメニアのふたりがいた。どうやら自分たちを探していたらしい。すぐに話があるからと勝手にディレクタールームへ。いきなりお前を招待したいから住所と連絡先を書けという。名刺を渡したのでそれですむかと思ったのだが、相変わらず変な奴らだ。自分とローマの連絡先をもらって、さっさとかえっていった。
ディレクター室でジャンボとサーシャが集まり軽く一杯。
19時半から今回の出張の一番の目的であるタジキスタンサーカスの全番組を見学。休憩を挟んでおよそ2時間、最後の方ではちょっと涙が出てきた。感想はまた別に書くが本当に若々しいいい番組ばかりだった。
公演後出演者全員に残ってもらい、スピーチ。自分も最後に今日見た印象を皆の前で話したのだが、とにかくアーティストの顔が真剣で輝いていたのがとても印象的だった。なかには涙ぐんでいるアーティストも。来てよかったとつくづく思った。こうした若いアーティストの真剣なまなざしを見て、そしてその演技を見てやっぱりサーカスはいいなあと思う。
このあとジャンボの部屋で、この延長でまた一杯。おくさんも心配だったのだろう、来ていたのだが、この方がまた美人、ジャンボのおやじやるなあ、最初の奥さんが亡くなって、ふたりめの奥さんだという。まだ34歳とか。今日はサーシャの宿舎で二次会。すげえ立派な部屋。
ローマがよほどうれしかったのだろう、ぶちきれて飲んでいた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレンダー

2013年2月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

バックナンバー