デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

元祖テレビ屋ゲバゲバ哲学 

2009-08-19 23:43:18 | 買った本・読んだ本
書名 元祖テレビ屋ゲバゲバ哲学 
著者 井原高忠 取材・構成 恩田泰子 
出版社 愛育社 出版年 2009

去年澤田隆治さんと『論座』で対談させてもらったとき、井原さんの名前はよく出てきた。その時誰なのだろうと調べたら、日テレのバラエティー番組を次々に作っていた辣腕ディレクター、なかでも『ゲバゲバ90分』『11PM』は伝説的番組として知られる。どんな人なのだろうと興味はあったが、いいタイミングでこの本が出た。澤田さんは、この人には勝てないと思ったと言っていた意味がわかったような気がした。本人は否定するかもしれないが、天才肌、生まれつき持っている天性のセンスがあったのだと思う。そのセンスをどう発揮するかというのは、本人の感覚、そして努力、やる気にかかっていると思うのだが、それを遺憾なくやり遂げたのが、この人なのだろう。クリエイターとしての才能を発揮させるだけでなく、きちんとした信念を持っているところが、秋元康とかいまどきのテレビ人間とは違うところだろう。
もう一点、非常に惹かれたのは、井原がバラエティーショーに魅力を感じテレビだけでなく、コルドンブルーでずっとバラエティーショーを作っていたことである。これだけのバラエティーショーに対する哲学をもち、たくさんの経験をもっている人だけに、どんな舞台をつくったのか興味がある。
カバレットシリーズをやりはじめたとき、演出をどうするのか、誰がいいのかという話を梅津さんとか、巻上さんとしたことがある。日本でいまこの手のバラエティーショーを演出している中村龍史ということになるのかなあ。センスをまったく感じなかったけど。井原がどんな舞台をつくったのか見たかった。
この本では井原本人へのインタビューだけでなく、井上ひさし、伊東四朗、藤村俊二など縁の深い人のインタビューも収められているのだが、秀抜だっのが萩元欽一のインタビュー記事である。これほど井原という男の本質、人間像を語りつくしたインタビューはないのではないだろうか。萩元がいかに井原ということに惚れ、畏敬し、畏れていたのかが熱く語られている。
テレビマン必読の本であろう。
満足度 ★★★
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裏の手

2009-08-19 23:26:29 | お仕事日誌
10時に赤坂プリンスホテル。光洋ちゃんとヤマちゃんと落ち合い、クリスタルルームで仕込み中の澤田さんとところへ。懐かしいよな、15~6年前になるんかな、ワレンチンサーカスの日本デビュー公演をここでやった、あの時は一夜限りの公演だったが、いろいろあった。現場は搬入がはじまったところ、澤田さんにふたりを紹介、まもなくヤン・ファンがやって来てのでふたりのお見合い。可笑しかったのは自分の顔を見て、これがこのまえ澤田が言っていたクラウンか、顔がクラウンだよねと言っていたこと、違うって・・・でもなかなか気さくな奴のようだ。澤田さんの冒険はまだ続いている。これもまた大きな仕事になる。ここを借りて手打ちの興業をうつというから凄い。公演は金曜から3日間。すぐに会社に戻る。11時から打合せ。スケジュールの確認が主。ルスツサーカスの入りがぐんぐん伸びているという。素晴らしいことである。セルゲイに電話、モスクワに21日から入るという。しばらくしてイワンからすごい内容のメールが入る。ウラジオ-境港のフェリーで来日するという。こんなフェリーあるの、嘘だろうと思ってネットで調べたら、なんとこれがある。今年の6月から就航しているらしい。ウラジオから境港まで2泊三日、2万5千円、でもこれじゃ間に合わない。あわててセルゲイに電話、他の方法を探してくれと頼む、そうか時間がかかるのかと諦め、他の方法を探すようにイワンに言うとのこと。しかしこんな方法があったとは、いま飛行機がえらい高いから、これでウラジオへ行くというのも手かも。しかしこんなのを探すとは、イワンもなかなかやる。
18時に退社、帰りスーパーでモスクワから頼まれた納豆と、お土産で持っていくそばのためのそばつゆなどを購入。久しぶりに携帯にイシャムから電話、ごきげんうかがいだった。仕事がないみたい。
帰宅して荷物のパッキング、なんだかんだとやはり20キロ以上の荷物になった。しかたないよなあ。

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