デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

エミシ・エゾからアイヌへ

2010-04-30 21:49:33 | 買った本・読んだ本
書名『エミシ・エゾからアイヌへ』

著者 児島恭子  出版社 吉川弘文館  出版年 2009
渡辺京二の『黒船前夜』を読んで、日露交流史の中で、アイヌの存在の大きさを知り、アイヌ関係の本に目がいくようになった。
たぶんこの本は、渡辺の本の中で引用されていたように思う。
電車の中で読みながら、ついつい「なるほどな」と口にしてしまうほど、豊かな指摘に富む本である。いわいる専門書ではなく歴史文化ライブラリーのシリーズで、読みやすい本なのだが、中身はしっかり濃かった。
ひと言で言えば、本書は古代から現代に至るまでの日本人(和人)から見たエミシ・エゾ・アイヌ観の変遷をたどったものである。この視点が非常に効果的だった。
アルテイが象徴するように、大和政権に対峙する東国の、勇猛な夷狄というイメージがつくられていく背景には、政権に対立する敵の存在させる、それを懐柔する必要があった大和政権の都合があったことが、よくわかる。特に中世に、大和王朝に歯向かうエミシたちを承伏させた聖徳太子伝承が聖を通じて、地方まで広まっていくという説には説得力があった。

それと著者がさまざまに引用する文献史料の中で、描かれるエミシ像のなかに、大江匡房の『傀儡記』に出て来る流浪するクグツたちとたぶってきた。これについては著者も指摘している。思いもかけず芸能史にまで及ぶエミシの姿を垣間見せてもらい、得した感じになった。
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嵐の前の静けさか

2010-04-30 18:43:16 | お仕事日誌
今日は連休の間の日。例によってベイサイドマリーナまで走ったのだが、ツツジが満開。前は五分咲きぐらいだったのにあっという間であった。電車は空いているかと思ったら、普段と変わりなし。多くの人はカレンダー通りに出勤しているということなのだろう。今日の課題は、カザフとの契約書をつくること。電話もほとんどこない静かな一日だからこそ集中してできる。これが終わってフト気づく。明日はローマの誕生日。まずは契約書をローマに送ったあと、明日朝すぐに発送できるように誕生日のお祝いのメールをつくっておく。考えてみたら去年のあついの誕生日の時はいろいろあった。あれからもう一年経ってしまったのか、早すぎだ。ローマにしてもいろいろあったわな、中国の仕事がなくなり、イリーナのお母さんが重病、看護疲れでイリーナも体調を悪くし、ローマも入院。やっと落ち着いたのは秋すぎ、彼がアルマトゥイのサーカスのサブディレクターに就任してからだ。落ち着くところに落ち着いたと思う。18時前に退社。家に着く前に携帯に同僚から電話。トラブル発生なのだが、もう少し様子を見た方が良さそうだ。


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夜逃げの後始末

2010-04-29 10:12:00 | お休み日記
ゴールデンウィークはいい天気になるらしい。一箱古本市があるので下見しに行こうと思ったのだが、昨日飲みながら原稿を書いていたのが響いてしまう。ぶっつけ本番でいくことにした。昼を食べてからずっと手つかずになっていた長女の部屋の片づけ。いまは大学生になった次女が住んでいるのだが、姉ちゃんのものがたくさん残っており、それをいつか片づけないと思っていたのだが、天気がいいのでとりかかることに、といっても実際は奥さんがやっていたのだが・・・ちょっとだけ力仕事部門を担当。部屋を見たら、びっくり。引っ越しなんていうもんじゃない、これは夜逃げだ。机の中はそのまんま、本もそのまんま、びっくりしてしまった。このあと一箱古本市に持っていく本の運搬方法についてシュミレーション、学生時代登山でつかっていた60リットルの巨大なリックになんとか本はつめこむことができた。景品のビデオは入らないので、これは奥さんに応援を依頼。こんなことをやっている間に、DVDへのダビング作業も並行してやる。いったい何時になったら終わるのだろう、この中に見ていないビデオが何本あるのだろう。とするならこの作業自体報われることはあるのだろうか・・・・
今日は『アルカオス』のダビング。古さをまったく感じさせない、いかしたサーカスである。


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ちょっとイライラモードへ

2010-04-28 11:41:53 | お仕事日誌
ふと思いついたことがあり、午前中外交史料館に立ち寄り、旅券下付記録を閲覧する。時代と名前がわかるので見つかるかと思ったのだが、残念ながら見つけることはできず。いいところをついたかと思ったのだが、残念。13時すぎに出社。昨日のモスクワとのやりとりを復習、どう対処するかを相談して、連絡。今年の夏のサーカスに猫が出演するということで輸送やら検疫やらでいろいろやることがある。とにかく情報が来ないのでイライラモード。いくつか手をうっておく。途中までになっていたカザフとの契約書に手をつける。前につくったロシア語の契約書を探したのだが、見つからない。それで途中で放り出していたのだが、そうも言ってられない。連休前につくって送らないといかんだろう。
18時過ぎ薬屋に寄ってから帰宅。

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アイスバーグ

2010-04-27 13:46:23 | お仕事日誌
連絡が来ずにいらいらしていた案件について、やっとメールが来る。しかし状況は変わらず、怒りのメールを入れておく。犬山に行くに当たって、精算しなくてはならないモスクワでの舞台制作費とエクセス分に関して、トゥイチーと確認。お互い幕が開く前のごちゃごちゃしていた時期なのでほとんど記憶が消えてしまっている。なんとか解決。今日は7月から日比谷シャンテ上映される『ルンバ!」の試写会を見に、汐留へ。この映画に、BP ZOOMのPことフリップが出演している。ベルギーのクラウンデュオが監督、主演した映画ということで楽しみ。今回は『ルンバ!』と『アイスバーグ』の二本立てという今どき珍しい興行になるとのこと。フィリップも重要な役ででていた。いわいる細かいギャグをつないでいく映画で、ストーリーはそれほど大きな意味をもっていない。個人的には『アイスバーグ』が好きだった。オチも見事。まだ公開前の映画なので、詳しくは書かないが、例えばこの映画を昼下がりに出ているメンバーと見て、感想を言い合ったら面白いだろうなと思う。自分ももう一度はぜひ見たい。
上映後会社から電話、またトラブルというかプロブレーマ。家に戻り、トラブルメーカーにメールで抗議。このあと何度かやりとりをする。向こうにも事情はあるのだろうが、言い分ばかりを聞いてやるわけにはいかない。


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