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デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

みどりさんが死んじゃった

2012-12-31 23:03:44 | お休み日記
午前中は掃除。珍しく玄関まで掃除。そんな時に郵便屋さんがハガキを。喪中のはがきだったのだが、それが三浦みどりさんが亡くなったという知らせであったのに、思わず絶句。十二月十三日に亡くなったという。年賀状を書くときに、そういえば最近みどりさんからのお知らせメールが来なくなったなと気になっていたのだが、まさか亡くなったとは。米原万里さんの次はみどりさん、優秀なロシア語通訳の方がまだ若くして亡くなるなんて・・・
みどりさんとは中央放送時代、ロメン劇場というジプシーアンサンブルの公演をしたときに通訳してもらったのが、最初で最後のお仕事のようなものだった。そのあとミミクリーチが衛星の番組に出たとき通訳していたみどりさんと再会して、なんとなく年賀状のやりとりやら、インターネットができるようになってからはメールのやりとりをしていた。みどりさんは私の流したニュースをロシア関係の人たちにすぐに紹介してくれた。ずいぶん元気づけられた。
優秀な通訳さんだけでなく、みどりさんはアレクシェービッチやアンナ・ポリトスカヤといったすぐれた時代の射撃者となるジャーナリストの仕事を著者と一体となって紹介していた。それは通訳という枠を越えた仕事だった。悔しい、そんな仕事をしてきたみどりさんがもういないなんて。
何があったのかはしらないが、とにかく悔しい。みどりさんがもういないなんて・・・

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大旅行記

2012-12-31 14:21:03 | 買った本・読んだ本
書名 「大旅行記」5 著者 イブン・バットゥータ
出版社 平凡社(東洋文庫)  出版年 2000

バットゥータの旅行記の5巻目は、旅の記録ではなく10数年間とどまったインド・デリーでの話。それも当時のトゥグルグ朝二代目のスルタン、ギヤーズ・ウッディーン・ムハンマド・シャー二世(在位1325-51)の治世時代にバットゥーダが自分の目で見た王朝の話、主にスルタンの行動についてのレポートとなっている。旅の記録ではないのだが、このインド滞在記録は、スルタンの実際の姿を生々しくレポートしているので、それはそれで実に興味深い旅の書となっている。
ローマの代々の皇帝たちのさまざまなエピソードは世に知られているが、このスルタンもまた実に王らしいというか、さまざまなエピソード(ほとんどはバットゥータが実見したもの)も凄まじいものがある。それは二面性というわけでもないと思うのだが、客人たちに対する徹底したもてなしの仕方、さらには理にかなったことをした人々への慈悲と裏腹に、自分の意図と反したときのその徹底した残虐なる仕打ち。同じ人物なのかと思うぐらいにこの処刑の仕方が酷い。実に不思議な権力者の姿がここでは生々しく浮き彫りにされている。もしも自分の非を認めたときには、たとえ相手が身分が低い人間であっても、その人間による鞭を受けることもしている。
こうしたキャラクターは世界史の中でもなかなか見当たらないのではないだろうか。
さて最後でバットゥータはこのスルタンの命を受け、いよいよまた旅に出る。いよいよ大旅行記もこれから終盤を迎えることになった。次の旅の目的地は中国である。

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窓拭き

2012-12-30 12:42:17 | お休み日記
朝起きてすぐにメールチェック。ちょっと心配な案件があったのだが、一応来週早々に返事するというメールが入っていた。安心はできないけど、ちょっとほっとする。
朝から雨模様、小降りのうちに窓拭きと掃除。
お昼は本末恒例義妹家族と合同で手巻き寿司大会。
午後からやっと机周りも片づきなんとなく執筆体制ができてきた。連載の調べ物を始める。
そのうちにトゥイチーからスカイプ。さらに珍しくリトルの春、ルスツ、姫路と働いていれたボリスからもスカイプでメール。なんでもいまヤクーツクにいるらしい。いま-47度とのこと。すぐにセルゲイとマルファによろしくというメッセージをいれる。セルゲイも気に入っていたのでお正月公演に呼んだのだろう。
今日は来春働いてもらう芸人さんとスカイプで顔合わせをすることになっている。オンラインになったところで呼び出す。やはり初めての人と話すのは緊張する。しかも英語だし。20分ぐらい話す。よさげの人で安心した。ただあとできたメールで契約書の間違いを指摘される、恥ずかしい。すぐにコールバック。訂正して明日送ることを約す。
こんなことが続き、執筆には手がまわらず、今日はこれで終わり。

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イチローの苦悩

2012-12-29 18:06:37 | お休み日記
なにも片づかず時間だけが経っていくという感じだなあ。
書斎の机周りの満洲関係、長谷川濬関係の本や資料を3階の物置に移動。そして海を渡ったサーカス芸人関係の本や資料をここに並べる。この年末はこの切り換えがしたかった。ファイル類も整理。重いもの持って3階と一階を往復しているうちに疲れてしまう。昼はタイで買ってきたインスタントラーメン(焼きそばだった)。今日は机周りの整理で終わり。いつになった連載読み物にとりかかれるのだろう。
タイから一時帰国している友人と会ってきた上の娘の話によると、ドバイ人と名乗り、明後日成田へ行くということから近寄ってくる人間はかなりいるとのこと。よりによって短い滞在期間で二度も声をかけられるとは、よほどのカモに見えたんだろうね。
デラシネの最後の号外を配信して、なにかやっと片づけモードが終わったような気がする。
夜テレビでイチローのドキュメンタリーを見る。彼は顔が変わったような気がする。200本安打を続けていたときの自信にあふれ、悟りきったような顔から、なにかおびえているというか、自信のなさみたいなものが感じられる。そこに人間らしさというか、苦悩するなかで、生きていこうとする真摯な姿が見えた。ヤンキースへ行くということに関しては相当悩んだのだと思う。セーフィコと別れるシーンにはジーンとしてしまった。まだ自分は成熟していない、もっとさきに成熟がある、その時に体力的にまだ野球をやっていきたいという言うイチローはひとつ大きな殻を自ら破ったような気がする。

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今年の三冊

2012-12-29 18:00:59 | 買った本・読んだ本
今度は読書編。今年もヴェルヌをずいぶん読んだ。「大旅行記」も残すところあと3巻。
間違いなく今年読んだ本の中で一番面白く、わくわくし、刺激を受けたのは「大興安嶺探検記」。第二次世界大戦の最中に、満洲北部、ソ連の国境ちかくにあった地図の空白地帯を探検した今西錦司を隊長とした京大の探検部の若者たちの冒険記録。まさに青春の血潮が沸き立つようでまぶしい限り。レポートされている事実もそうだが、それに挑む若者たちの純な気持ちがなんともすがすがしかった。初めて購入した科学雑誌岩波書店発行の「科学」の8月号の特集、旅する動物たちは、目を大きく広げさせてくれた。渡り鳥の生態も面白いが、ほかにもさまざまな動物たちが地球上を旅している、そうした初めて知ることばかりのことに圧倒された。三冊目は、「中世の貧民」。大好きな説経節「小栗判官」を、実際に伝説の残る土地を歩きながら、中世に生きた下層階級の庶民たちの生活と情念の世界を、まるで説経節を聞かせるかのように見事な語り口で蘇らせてくれた。


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