デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

金さんと4年ぶりの再会

2007-09-30 14:26:11 | お休み日記
8時半すぎに目が覚める。朝飯を食べながら、テレビを見ていたら、東京は本格的な雨。チュルタギは無理だろう。何十年ぶりかで会う親戚の秀夫君が、庭の敷石を直しにやってくる。おやじの糖尿病はすっかり良くなったみたいだが、足がかなり弱ってきている気がする。
軽くジョギング。稲刈りの最中の田んぼが多い。風呂入って、ゆっくり昼飯を食べてから、岩切駅まで送ってもらう。ジュンク堂で本を買って、15時半のこまちで東京へ。
駅からパクさんの携帯に電話。18時半にホテルで会うことにする。時間が少しあったので八重洲の地下街の古本屋をのぞく。なかなかいい本屋さんだった。ここでも2冊購入。ホテル近くの喫茶店で時間をつぶす。携帯に電話が入り、ホテルへ向かう。金さんは少しあごひげが生えていたが、精悍な顔は相変わらず。ユーさん、パクさんの夫妻も相変わらず。みんなで再会を喜ぶ。近くの居酒屋で食事をとる。やはり今日は公演ができなかったという。金さんから最初に、いつも綱渡りの資料を送ってくれてありがとうとお礼の言葉。なんでも大学院も無事卒業、綱渡りの歴史と現状について書いた論文もほめられたらしい。相変わらず綱渡りに対する想いは深い。こうして4人でいると、不思議に落ち着くのはなんなのだろう。そう何度も会っているわけではない、3回か4回ぐらいなのに、この人たちと一緒だととても落ち着くのだ。
ソウルのフェスティバルのこと、今後の夢、一緒にツアーしたいという夢などを、ずっと話し続けていた。
この間、金さんは一滴も酒を飲まなかった。あれだけ一番の酒飲みのくせにである。またこれから公演が続くので、それが終わるまでは飲まないという。何度も誘ったが、飲まなかった。さすがである。
11月29日で今年の仕事は全部終わるから、そうしたら飲める、ソウルか日本で飲もうということになる。マイレージもあることだし、自分がソウルに行くことにする。
気がついたら、もう終電でも間に合うかどうかという時間。再会を期して、別れる。
せっかく京急の最終に乗れたのに、蒲田で降りてしまう。結局川崎まで出て、なんとか京浜東北線の最終に間に合う。
手島さんが亡くなったというFAXが机の上に置かれていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若宮丸漂流民を偲ぶ会in禅昌寺

2007-09-29 23:39:50 | お休み日記
4時起床。たぶん寝ているはずなのだが、一睡をしていないような感じ。始発に乗って、一路石巻を目指す。10時禅昌寺着。堂内では椅子並べが始まっていた。スタッフ全員揃って、顔合わせと、手順の打合せ。五人囃子の公演を手伝ってくれた懐かしい伊藤ちゃんの顔が。たぶん加藤さんの手配だと思うが、伊藤ちゃんの顔を見ただけですっかり安心してしまう。天気もいいし、伊藤ちゃんもいるので、盛会間違いなしとの確信を持つ。
いろいろあったが、伊藤ちゃんの素晴らしい対応で、準備完了。
12時半受付開始。もうわが漂流民の会のスタッフは、こうしたイベントに対して、完璧に対応できている。供養碑の前で禅昌寺の住職桂田和尚と、ふたりの息子さんによる読経。これが迫力があった。三重唱ともいうべき見事な読経であった。
進行表通りイベントが始まる。主催者の挨拶、来賓挨拶のあと、私と桂田和尚との簡単な対談のあと、鈴鹿さんの最初の新講談。観音寺でもやったネタ。ほぼ堂内は満員。そのあと平川さんのスライドを使った講演。堂に入ったものである。そして木村さん撮影のロシアの映像。これがとてもとてもよくまとまっていた。これだけで商品になるというか、ドキュメンタリーになっている。そしていよいよ鈴鹿さんの初公開の新講談。これが良かった!また若宮丸漂流民の魂がおりてきた。思わず聞き入ってしまう。
いい会になった!
ちょっと20分ぐらい押したが、撤収は、皆さんのお手伝いもあり、17時半すぎには終わる。
近くの中華料理さんで打ち上げ。
あちこちテーブルをまわった時に、瀬之口から、次何やると聞かれる。それを踏まえて最後のスピーチ。まだまだやらなくてはいけないとはあるし、夢もある。
20時すきにお開き。加藤さんの車で送ってもらう。
久しぶりに実家に帰る。K1のテレビを少し見て、さすがに今日は早かったので、23時すぎに就寝。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふくろこうじソロ公演『出口あり』

2007-09-27 14:03:16 | 観覧雑記帳
公演名 ふくろこうじソロ公演 『出口あり』
作・演出・出演 ふくろこうじ
観覧日 2007年9月27日午後7時半から(終演午後8時40分)
会場 plan B

こうじ5年ぶりのソロ公演。5月に会ったときにplanBを9月に抑えているという話しは聞いたのだが、どんな内容になるのか、まったく知らないままチラシが届いたのが、1週間前。相変わらずのマイペースである。
このところフール祭のオムニバス、フールBでずっと椅子をテーマに取り組んできたこうじが、椅子から離れて取り組んだのが、今回の『出口あり』である。ホームレスの主人公が、「靴」、「ペットボトル」、「段ボール」、「ロープ」、「ぬいぐるみ」、「板切れ」、「カン」などを相手に、不思議な空間をつくっていく。相変わらずモノをつかわせるとうまい。発想の転換と飛躍、それが「遊ぶ」精神の中から生まれている。そしてクラウンにとっては重要な「笑い」の文法ともいうべき、自ら困難を招き、それをどう克服するのかを丁寧に演じていた。身体も思い切り使っていた。あっという間の1時間ちょっとであった。『出口あり』というタイトル通り、椅子の呪縛から解き放たれ、自由に演じる中で、ひとつの道を見つけたのではないか。
椅子という存在の単純さ、しかしそれがステージにあるだけの重さ、それをテーマにするなかで、その存在を説明、あるいはそれをどう使うのかという状況をつくることの難しさに、ずっと向き合ってきたのだと思うが、今回の作品では、ステージに乱雑におかれたモノとどう遊ぶかだけに専念できたことが大きかったのではないだろうか。ホームレスの家というだけで、状況がすでにあった、状況をつくらなくとも良かったというのが、出口を見つけるヒントになったのではないかと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三雲いおり稽古を見る

2007-09-27 11:04:11 | お仕事日誌
横浜市内のスポーツセンターで来月16・17日シアターΧでソロ公演をする三雲いおりの稽古を見る。公演まで2週間以上あるので、作品自体はまだ練っている最中かと思っていたのだが、通しでやって見せてくれた。ほぼできあがっていた。この公演をサラの状態で見たい人がたくさんいるだろうから、あえて内容については触れない。でもいい作品になるそんな手応えは、感じた。演じる三雲自身もそれは感じていると思う。構成自体がすっきりしているので、笑わせるポイントが明確になっている。前回のフール祭のオムニバスとか、フールBで20分程度の作品をつくっていたときは、笑いをつくりだす状況設定を説明するのにずいぶんと回り道してしまい、肝心のどこで笑わせるかというところが、ともすればぼけてしまったところもあったが、今回は状況設定の説明をしなくても、ストレートに笑いに入ることができる。ひきこもりの息子、ちょっと乱暴でアクティブな母、そして酔っぱらいの父と三つのキャラクターがはっきりと設定されていることが、シンプルな構成になり、より笑いの核心へ迫っていくことができたのではないかと思う。
エンディングとかつなぎとかで、まだ工夫は必要だし、ネタによっては、もっともっと突っ込んでやってもいいものもあるし、それはこれからの稽古でどんどん厚みを増してくるに違いない。
いまの時点で、いろいろステージものをつくってきた三雲の集大成になるような気がする。ぜひ多くの人に見てもらいたい作品である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビンゴ新作品

2007-09-26 17:08:08 | お仕事日誌
二年前に静岡の大道芸ワールドカップに来日したウクライナのビンゴから、新しい作品のDVDが送られてきた。4月か5月にドイツで公演するから、招待するよというメールはもらったのだが、そう簡単に行ける距離ではなく、せっかくですがと今回は辞退します、あとでDVDを送ってくださいと返事していた。忘れたころに送られてきたわけである。
さっそく見てみる。相変わらずウクライナの奇麗どころを集めて、ダンスとサーカスアクトをレビュー的につないでいるのだが、今回はバラライカとバヤンの生バンドがバックで演奏しているのが、特徴。バラライカというとロシア民謡なのだが、このバンドは、ロック風にアレンジした曲を多く使用している。アクトにもちょっと絡んだりと、カバレット風でもある。なかなかいい内容である。狂言まわし風に、男女ペアがでてきて、ダンスを踊るのだが、ちょっと出番が多すぎるかもしれない。
静岡のメンバーで残っているのは、シンクロトラペーズのふたりと、バランスアクト、それと縄跳びの中心メンバーであった赤毛の女性の4人だけ。ただ縄跳びの子は、それ以外にも空中一本ストラップを演じていたし、バランスアクトも内容を大幅に変えていた。他はユニサイクルのデュオ、ジャグリングのデュオ、ストラップ、それと女性3人のアクロバットと、見事な技ばかり。これだけ構成を変え、きっちりと作品つくりをしているところはさすがである。
どこかでまたやりたいものである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレンダー

2007年9月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

バックナンバー