書名 「テレビの笑いを変えた男 横澤彪かく語りき」
著者 横澤彪 聞き手 塚越孝
出版社 扶桑社 出版年 2009年
横澤さんとは何度かお目にかかったことがある。川崎のクラブチッタでやった『カバレットチッタ』にも来ていただいた。糖尿治療をしている新宿の病院でばったり顔を合わせ、お互いびっくりしたこともあった。吉本興業を辞めたのは、ガンに罹ったからだと人伝てに聞いていたし、ここ数年はほとんど音沙汰もなかったので、ちょっと心配していたのだが、この本を出したということで、すぐに購入した。ガンと付き合うしかないという淡々と語る本書の中の横澤さんがとても元気そうなので、ホットしている。本書の標題にあるように横澤さんは、『俺たちひょうきん族』『THE MANZAI』さらには『笑っていいとも』など、フジテレビのバラエティー路線の骨格となった番組のプロデューサーとしてテレビ界に確固とした足跡を残している。この時のことをふり返るというよりは、その時代も含めての生涯をふり返っている。ディレクターよりはプロデューサーが向いていたと本人があっさりと認めているように、温和な調整型プロデューサーのような感じがするが、実はなかなかの硬派、それはその生きかたにも現れている。フジテレビで一時代を画すようなプロデューサーになったのにもかかわらず、フジの本流ではなく、さまざまな会社で働かされることになる。そこで学んでいくことは、流されるようになっても自分のやりたいことを貫くという姿勢で向かうことである。調整派として流れを巧みに乗り切るというよりは、自分のやり方を貫くそれをまず第一義にすることで、荒波を乗り越えてきたのである。ひとつの生きかたである。
ガンになってからも慌てず騒がず、闘うと意気込むのでもなく、身の丈にあったやりかたで、共存するという道を選ぶ。これもまた横澤スタイルなのであろう。
聞き手が煩かった。かつての仲間うちということで、横澤さんも話しやすいということもあったのかもしれないが、ちょっと黙れよといいたくなるところが何回かあった。
さてと思う。いよいよ真剣に澤田隆治さんの本に着手しなければ・・・
満足度 ★★★
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=deracinetuush-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=4594059945" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
著者 横澤彪 聞き手 塚越孝
出版社 扶桑社 出版年 2009年
横澤さんとは何度かお目にかかったことがある。川崎のクラブチッタでやった『カバレットチッタ』にも来ていただいた。糖尿治療をしている新宿の病院でばったり顔を合わせ、お互いびっくりしたこともあった。吉本興業を辞めたのは、ガンに罹ったからだと人伝てに聞いていたし、ここ数年はほとんど音沙汰もなかったので、ちょっと心配していたのだが、この本を出したということで、すぐに購入した。ガンと付き合うしかないという淡々と語る本書の中の横澤さんがとても元気そうなので、ホットしている。本書の標題にあるように横澤さんは、『俺たちひょうきん族』『THE MANZAI』さらには『笑っていいとも』など、フジテレビのバラエティー路線の骨格となった番組のプロデューサーとしてテレビ界に確固とした足跡を残している。この時のことをふり返るというよりは、その時代も含めての生涯をふり返っている。ディレクターよりはプロデューサーが向いていたと本人があっさりと認めているように、温和な調整型プロデューサーのような感じがするが、実はなかなかの硬派、それはその生きかたにも現れている。フジテレビで一時代を画すようなプロデューサーになったのにもかかわらず、フジの本流ではなく、さまざまな会社で働かされることになる。そこで学んでいくことは、流されるようになっても自分のやりたいことを貫くという姿勢で向かうことである。調整派として流れを巧みに乗り切るというよりは、自分のやり方を貫くそれをまず第一義にすることで、荒波を乗り越えてきたのである。ひとつの生きかたである。
ガンになってからも慌てず騒がず、闘うと意気込むのでもなく、身の丈にあったやりかたで、共存するという道を選ぶ。これもまた横澤スタイルなのであろう。
聞き手が煩かった。かつての仲間うちということで、横澤さんも話しやすいということもあったのかもしれないが、ちょっと黙れよといいたくなるところが何回かあった。
さてと思う。いよいよ真剣に澤田隆治さんの本に着手しなければ・・・
満足度 ★★★
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