デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ルスツ編7 準備万端

2008-07-31 09:57:50 | お仕事日誌
今日も泉川のゴルフ場をジョギング。天気予報では午後から雨、たしかに山にガスがかかっている。11時から通しの予定だったが、フライングチームにこの件が伝わっていなかったらしく、ちょっと一揉め。フライングチームは直前までドミニカで仕事、5カ月間休みなしで仕事してきたのでかなりへばっているのは事実、それに時差もある、ただ先日吹き込んだアナンウスとの合わせがあるので、そこにだけは参加するように指示する。フライング抜きで通しをしたあと、フィナーレを全員そろって稽古、やはりタイミングがまだつかめていない。何度か練習。手拍子がバラバラだったので、それを統一するようにダメだし。稽古終了後アレックが誰か日本人がなにか聞いているというので呼ばれる。日本人の女性がロシア語で今日はサーカスやるのかと聞いてくる。思わずロシア語で答えてしまう。アレックに彼女はロシア語で聞いていたぞ、というと笑っていた。なんで日本人同士でロシア語で話さなければならないのか。
一休みしてから16時フライングの稽古。一通り跳んだあと、新しい衣装を着て跳んでみる。靴が編み上げ式で履きづらそう。なんでこんなコスチュームになったのか聞くと、サーカスの演出家の指示でつくったものでしかたがないという。最後にカプリの稽古。上へ持ち上げるワイヤーが細いことが判明、それを付け替える。今日これをやっておいて良かった。ということでとりあえず準備はすべて終わり、明日のゲネプロを待つばかりとなった。
今日はルスツを出て、近くに居酒屋で一杯やる。ホテルの外で飲むなんて初めてのこと。たまには悪くないものである。夕方から降り出した雨も、やんできた。


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ルスツ編6 一休み

2008-07-30 19:13:43 | お仕事日誌
7時起床。風呂に入って、8時半前にテントへ。MC原稿のテープの吹き込みに立ち会う。1時間ほどで終了。メンバーは外人登録に出かける。自分は部屋に戻る。外人登録は1時間ほどで終了。今日は通しの稽古はなし、銘々が練習することになった。かなりできあがっているし、来日してからずっと仕込み、リハと続いていたので、このようなオフをつくるのはいいことだろう。リフレッシュの意味ではいいかもしれない。それもこれもここまで順調に進んでいるからである。思いがけなくこちらも暇に。部屋で持ってきた黒沢のDVDを見たりする。18時フライングの稽古に立ち会う。アレックはすべての技を成功させる。マヤも今日は入念にフライングして姿勢などをチェック。アンドレイとちょっと話をする。フライングのメンバーでスポーツあがりはアル中が多いという。このメンバーでもひとりいいジャンパーだったのが、アル中で首になったメンバーがいる。ストレスから来るのではという話をしたが、わからないという。今日はアルコール抜きでバイキングの夕食。東京で会ったフライングのアリシェールから電話、現在仙台で公演中という。たぶん会えるとしたら群馬か栃木の公演であろうと伝える。21時半アンドレイの部屋に行って、去年のメンバーの姫路での仕込みのDVDを見ながら、姫路での仕込みについて打ち合わせ、なんの問題もないのだが、どうして去年のメンバーがあんな風につり込みをしているのかがわからないという。それぞれやりかたはあるのだろうが、何故あんな仕込みになっているのかが不思議でならないようだ。ドミニカで知り合ったというアイアンホールのオートバイショーのDVDを見せてもらう。5台一緒に走っていた。2歳のふたりの子供のエリセイが自分のことをジェド(おじいちゃん)と呼ぶので、アンドレイとマヤが大笑い。確かに孫がいても不思議ではない年にはなっている。子供は正直である。22時半部屋に戻り、少し本を読んでいるうちに眠くなり、そのまま寝てしまう。こっちへきてからよく寝ている。気候のせいがあるのかもしれない。

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いとしこいし想い出がたり

2008-07-30 10:22:22 | 買った本・読んだ本
書名 「いとしこいし想い出がたり」
著者 喜味こいし・戸田学(聞き手) 出版社 岩波書店 出版年 2008 

このところ意識して読んでいる芸能ものの聞き書き。関西漫才の重鎮喜味こいしは、兄いとしが亡くなってからは漫才をしていない、そんなこいしが子役から兄弟ではじめた芸能生活を振り返る。波瀾万丈場の芸能生活というのではなく、真摯に一生懸命生きてきたというそのまっすぐな姿勢が伺える。なによりもそうした80年の人生を淡々と語るなかに、著者こいしの人柄が浮かび上がってくる。最後の方で、主に上方で漫才をしてきた芸人さんの寸評が出てくるが、肩入れするのではなくニュートラルに見るその視線が、この人の生き方をあらわしているようにも感じた。印象深かったのは、「間」について語ったことば。
「舞台の上で間をとるというのはやっぱり怖いですよ。だから今の若い子なんかは、テンポが余計に早くなった。客の笑いにかぶせていくというのがね。結局、『笑いがなかったらどうしよう」という考えが先に立つんやろうね。今のお方がどう思うかは知らんけれども、漫才には間というものが肝心だと思いますな。まあ、短い放送時間に合わさなんあかんから仕方がないこともあるけどね」
「間」が怖いから、テンポをあげる、それがいまの笑いの主流になっていることは間違いない。いまや笑いの主活動となっているテレビ向けの笑いということなのだろうが、こいしさんのさらっと出たこの言葉、重い意味をもっているように思える。
満足度 ★★★

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ルスツ編5 順調に

2008-07-29 10:10:17 | お仕事日誌
今日も曇り空が広がる。朝は肌寒い。通しの稽古の前に洗濯。昨日と同じように11時から通しの稽古。このメンバーは時間に正確、きちんと集まる。昨日そうだったが、場当たりなのでフライングのチームが実際は跳ばずに、下で格好だけで跳んだふりをするのがおかしい。ほぼ問題はなし、時間はほぼ60分、かなり今回も内容の濃い1時間になっている。チームワークの良さがそうさせるのだろうが、みんな実に楽しそうに演じている。これはきっとお客さんにも伝わるだろう。いいショーができたという手応えを感じる。
16時から空中もののリハ、18時からのフライングのリハでは、アレックが自分が演じる予定の全部のトリックを成功させていた。最後にジェーニャが締めの演技カプリのためのブランコを上に設置、一回試しで落下、問題なし。今日はあまり飲まずに、前から食べたかった海鮮丼を食べる、噂には聞いていたがすごいの一言である。かなりの充実感。部屋に戻って録画していた黒沢明の「姿三四郎」を見る。去年と比べてえらい余裕である。

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ルスツ編4 早くも三回転成功

2008-07-28 08:33:38 | お仕事日誌
今日は涼しいを越えて寒い感じ。泉川のゴルフ場までジョギング。コース内を走っているうちに途中便意を催す。ちょうどいいタイミングでトイレがあった。今日の占いは探していたものが見つかるということだったが、まさにぴったし。
11時から通し、ほぼできあがっている。道具の出し入れ、ヘルプについてもほぼ完璧。昨日ダメだしを出したフィナーレを最後に修正、いい感じである。月曜日にしてほぼできあがった!2年前のリトルのイリュージョンサーカスと同じような進行具合である。
雨が降り出す。長袖でないと寒い。
16時から空中ものふたつのリハ、これもウィンチの昇降のヘルプの確認。それにしても空中ジャグリングのユーラは、すごい。ショーのどあたまで、いきなりクラブ7本のジャグリングをしてしまう。彼のショーは空中に宙つりになった状態で、ジャグリングをするのが味噌なのだが、地上でも難しい7本のクラブジャグリングをしてしまう。その他にリングも9本をやっている。恐るべしジャグラーである。
18時からフライングのリハ。今回ルスツで初めて跳ぶオレックの稽古が中心になる。キャッチまで練習。最後はなんなく三回転を成功させる。練習を終えてアンドレイがかなりホットしていた。ドミニカと比べて距離が違うので、かなり心配していたらしぽ。しかしもうこの段階で三回転を一回で決めてしまうのだから、たいしたもんである。
19時半練習終了。
いいペースで進んでいる。

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