デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ブラジルサーカス

2007-06-29 23:43:48 | お仕事日誌
今日は、先日カンボジアサーカスの件で相談にいった団体と、チケット取り扱いの件で最終的な詰めをするための打ち合わせに直行。珍しく電車では寝ずに、「満州国と文化」を読了。どのくらい切符が出るかはわからないが、とりあえず団体として取り扱ってもらうことになる。会社に戻る途中寝過ごし、神保町まで乗ってしまう。ついでだから信山社に寄って本を購入。岩波文庫私の3冊という小冊子をもらって電車の中で読む。「日本滞在記」が一冊に選ばれているではないか、思わずガッツポーズをしたが、よくよく見たら自分が訳したレザーノフではなく、ハリスのもので、ぬか喜びだった。まあそんなものであろう。
昼飯を食べてから、大阪のDMの発送準備。昨日電話をしていた大阪の団体から電話、町内会に案内するかどうか検討するとのこと。Nさんに電話、早速アポをとってもらう。もうひとつの団体からは時間がないので今回は無理との連絡。しかたがない。
このところ気になっていたカザフの荷物の件で、日本の代理店から通関の件で連絡。荷物は今週末には日本に到着するという。これで少し安心。
今日はサーカス村の例会。4月にブラジルに視察に行った報告。ブラジルのサーカスは、なかなか土壌がしっかりしているようだ。また自分のテーマである海を渡ったサーカス芸人についても調べたくなることがあった。
22時半に帰宅。

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満洲国の文化

2007-06-29 17:18:34 | 買った本・読んだ本
書名 「満洲国の文化-中国東北のひとつの時代」
編 西海和海・川俣優 出版社 せらび書房 出版年 2005年 定価 2400円+税

これも長谷川濬がらみで買った本。このところ満洲ものの出版物が増えているような気がする。内容的には伝記もの、戦後政治との関わりの中での政治経済ものが主体となっているようだが、文化という切り口での本はなかなかない。その意味でこの本は、全体的な俯瞰で文化という視点から満洲を見るという点で、非常に参考になった。まったく知らない作家や演劇人の仕事や生き方をここでとりあげられている論文で知ることができ、どんな作品を書いているのか読みたくなったりもした。満洲文化の入門編として格好の書となっている。
大きく「満洲に住む日本人たちの表現」、「中国人による言葉のたたかい」、「哈爾浜という都市のイメージ」、「中国東北の過去と現在」という四章に分かれているが、哈爾浜の章が圧倒的に面白かった。「王道楽土の交響楽」の著者岩野の論考、波潟のハルビンをめぐる物語の論考などを通じて、ハルビンという都市のもつコスモポリタン性が、見事に浮かび上がってきた。また戦後少年たちを熱狂させたという山川惣次のアフリカを舞台にした漫画「少年王者」と満洲をつなぐ回路を見つけていく西海の「マンチュリア・イン・アフリカ」なども実に刺激に富んだ論考であった。
満洲文化の大きな特色となるコスモポリタン性と長谷川のつながりを見つけていくことも自分にとっては大事な作業になるような気がする。

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牝虎

2007-06-29 16:42:58 | 買った本・読んだ本
書名 「牝虎」
著者 ニコライ・バイコフ  訳 上脇 進
出版社 中央公論社(中公文庫) 出版年 1990年

長谷川濬のからみで、このところよく読んでいるバイコフの作品。先日のカザフ出張で読んだ。バイコフといえば動物もの、自然を相手にしたエッセイ風の作品が多いのだが、これは珍しく完全な小説になっている。バイコフの作品によく出てくるバボージンや、バイコフ自身も出てくるのだが、この作品の主人公は、満州の密林に移り住むことになるナターシャという女性。彼女がまさに命を賭けて恋するゾートフ、それを見守るバボージンと、恋物語が軸になっているのだが、長谷川と同じで、バイコフは女性を書くのが苦手なようだし、三角関係の描き方も、ぎこちない。正直いって冗漫な感じがする、悪くいうと通俗小説になっている。長谷川が、戦後書き続けていた終戦直後の新京を舞台にした「雪あかり」などの一連の牧ものの小説を思い出してしまった。やはり目を引くのは、満州の自然、そこにいきる動物たちに対する、バイコフの限りない愛である。ゾートフが虎に命を奪われたあと、ナターシャに愛を注ぐも、どこかぎこちなく、新しい恋人の出現に、さっさと姿を消す、バボージンの野生的な生き方と、この作品の作家であるバイコフが重なって見えてくる。さらには長谷川の生き方もかぶってくるような気がした。
文庫版になっているのだから、誤字については直してもらいたかったなあ。



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奇術師

2007-06-29 16:30:47 | 買った本・読んだ本
書名 「奇術師」
著者 クリストファー・プリースト 訳 古沢嘉通
出版社 早川書房(ハヤカワ文庫) 出版年 2004年 定価 940円(+税)

現在公開中の映画「プレステージ」の原作となった本。映画を見る前に読もうと思ったわけではなく、少し前にデスクの大野からもらっていたのを、先日のカザフ出張の時の飛行機の中で読もうと思い、読み出した。正直いってあまり期待していなかったのだが、なかなか面白かった。ネタバラシになってしまうので、内容についてはあまり触れられないが、とにかくいくつもの仕掛けが隠されており、重厚な幻想小説になっている。特に最後の100ページぐらいは、のめりこむようにして読んだ。そして衝撃のエンディング。
「瞬間移動」というイリュージョンをめぐって、ふたりのマジシャンのまさに命を賭けた、対決が軸になっているのだが、そのタネをめぐって、マジックの世界を超えてしまうところが、この小説のすごさであり、面白さであると思う。
科学と幻想、それにマジックの秘密が加味された極上のエンターテイメントになっている。時代はいくつにもまたがっているのだが、中心はふたりのマジシャンが技を競い合う、20世紀初頭。この時代の雰囲気が実によくでているし、作品のなかでも効いている。
こうなると、どう映像化しているのか映画も見たくなる。すでにこの映画を見たデスクの大野によると、映画の方もなかなか面白かったらしい。


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大阪のDM

2007-06-28 15:40:37 | お仕事日誌
ジョギングをしてから出社。昨日セットしたプレスリリースの封筒の糊付けをして、午前中に準備完了。ちょっと気になっているのが、カザフからの荷物の件。今回は初めて使う業者さんということもあるし、カザフと日本との連携がどうなっているのかも気になる。現地にメールとFAXを入れておく。ローマのところにも何度か電話するが、なかなか通じない。
プレスリリースの発送を終えて、今度は大阪のDMの発送の準備。プリントの途中で紙がひっかかる。これで作業中断。修理を待つ。15時半ごろ修理の人が到着。なんとかプリントを完了。チラシとプリントを折る作業。昨日は10枚だったが、今日は4枚なので作業的には楽勝。18時前に作業完了。
大阪の団体の件で、市役所に連絡。なんとか下部団体にとりついでもらえる。
今日は気功の日。すっかり身体が軽くなる。今日は久々のドライデーにしよう。
21時半帰宅。このところ毎晩見る光景は、娘ふたりが無邪気にポケモンのゲームをしている姿。なんとなく心休まる風景である。

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