デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

炎天下で迷子に

2015-07-31 09:00:42 | お仕事日誌
今日もベイサイドまで走る。日差しはないのだが、とにかく湿気がすごい。今日は暑くなりそう。それを知っているかのようにセミの大合唱。
ルスツの空中ブランコの三回転がまだ決まらない。いいところまではいっているようなのだが・・・アルチョム自身が一番プレッシャーはかかっているとは思うが・・・
来年秋の企画の件でひとつ思いついたところがあり、そこに資料を送る。
14時半前に会社を出る。自分が経験する今年一番暑い日ではないかと思う。澤田さんの事務所は代々木八幡駅からも行けるということで、渋谷からバスに乗るよりは、歩く距離が少ないかと思い、北参道から乗車。代々木上原で逆方向の乗り換えがあり、ちょっとぐったり。さらによりによって代々木八幡駅からまったく逆方向に歩いてしまい、道に迷う。澤田さんのところに電話をして行き方を教えてもらう。よりによってこの炎天下のなか30分以上迷子になってしまった。事務所に着いたときはぐったり。
澤田さんから聞き書き用の原稿をもらう。これをいままで組んできたものとどうはめていくかということかな。
ちょっと澤田さんに見てもらいたいと思った資料があって、それをお見せしたら、かなりいろいろなことがわかった。さすが澤田さんである。なにより自分には絶対読めない崩し字をさっさと判読してしまうのがすごい。ちょっと重かったのだが持ってきてよかった。このまま直帰。横浜の有隣堂で本を買ってから帰宅。まだまだ暑い。

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幽霊さん

2015-07-30 12:57:14 | 観覧雑記帳
作品名 「佐々木愛ひとり芝居 幽霊さん」
原作 司修 演出 金大偉 出演 佐々木愛

なんて美しいエンディングだろう。こんな美しいエンディングはここしばらく見たことがない。「幽霊さんがやってきた」と小躍りしながらまるで子どものように跳ねる佐々木愛の姿に、幽霊なのだろうか、星なのかが重なり合っていく。この芝居でせつなく謳われている津波で亡くなった人たちに会いたいという思いがこの場面に昇華されていた。
原作の司修が津波のあと何かをしたいという思いから生まれた作品だという。佐々木愛の語る言葉(秋田弁と岩手弁)がなんとふくよかのこと。言葉がじっくり胸の底に沈んでいく、そうした響きとふくよかさが暖かく、幽霊として現れる宮沢賢治や夫との93歳の老婆の会話劇を重層的にしていく。ただ宮沢賢治はこの芝居に必要だったのかという気はした。津波で亡くなったじいさまとばあさまの対話だけでも十分に組み立てられた芝居ではないかという気がする。
津波と幽霊といえば「遠野物語」の一話が思い出される。ただあの話しは亡くなった妻が結婚する前につきあっていた男と一緒に現れるというちょっと辛い話しになっている。それに比べてこの「幽霊さん」は直截的にばあさまとじいさまの愛の交流とその深さを描ききり、なんともいとおしい話しになっている。幽霊さんたちがたくさん現れて、生き残った人たちと交流していくということは、津波震災後に生きていく人たちにとってほんとうにあって欲しい話しなのだと思う。震災後をどう生きるかというなかで、ここで提示された幽霊さんとの交流は、ひとつの大事な視点ではないかとも思った。ほんとうにいとおしくなる芝居であった。

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じわじわ暑さが・・・

2015-07-30 10:29:30 | お仕事日誌
6時からベイサイドまで走る。朝早くからセミは絶好調という感じ。陽ざしがない分救われているが、暑くなる気配がびしびし。走っているうちにひとつ思いついたことが。出社してそれについて打ち合わせ。資料をまとめる。久しぶりに澤田さんから電話。明日事務所に行くことに。
いまルスツに来ているメンバーから提案のあった番組の映像を見る。このところプラコメのビデオをDVDにダビングしているので、ちらっちらっと見るのだが、みんな若いなあ。12月にはプラコメを復活する。もう若さからほど遠くなったパフォーマーが今度は磨き上げた芸をみせてもらう場にしたい。
9月の連休用に提出する企画を提出。
図書館に本を返却して帰宅。

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緋色の時代

2015-07-29 14:38:57 | 買った本・読んだ本
書名「緋色の時代」
著者 船戸与一  出版社 小学館  出版年 2002年

ソ連解体後のウラル地方エカテリンブルグを舞台に繰り広げられるロシアンマフィアの壮烈な闘いを描いた船戸さんの巨編。アフガニツィと呼ばれたアフガン帰還兵たちがロシアで唯一のビジネスと言える犯罪ビジネスの中で中核を担っていた。それがひとつのキーとなっている。その意味でアフガン戦争時代にこの小説の主要な人物がすべて登場する序の譜は、全体を展望するうえで実に効果的だった。血を吸いあった4人と政府・共産党の悪人たちが、その後ウラルのかつての閉鎖都市エカテリンブルグに集まり悪のボロボートを演じていく。
二〇〇〇年がこの小説の舞台となっているが、自分のこの時期モスクワやキエフを訪れている。ここで描かれているニューリッチが集まるナイトクラブにも何度か行ったことがある。船戸さんがここで書いているようなナイトクラブの雰囲気はわかる。ただその裏側売春婦の売買や裏切りものに対するリンチなどは当然知らない。船戸さんはきっとこのあたりについてはあとがきでも触れているかつてのKGBプレオブラジェンスキイのおかげで取材できたことなのだろう。武器についての記述もそうだが、マフィアたちをじっくりと取材してからでないと、ここに登場してくる元アフガニツィのマフィアやアフガンとはまったく関係のないところで抗争に入り込む若者たちの人間像が掘り下げられなかったろう。
ソ連解体時期に、「仁義なき戦い」をロシアに輸出したら受けるんじゃないと思ったが、ここで描かれていることはまさに壮大なる仁義なき戦いの譜であった。こんな本格的なロシアマフィア小説があったとはと驚いている。いま思うと船戸さんの仕事場に取材で伺ったときに見たあの膨大なロシア・ソ連関係の本はこの小説を書くためのものだったのだ。エカテリンブルグの夏から秋までの抗争が中心に描かれるのだが、この荒涼とした風が舞う街の雰囲気がとてもよく出ていた。このためにこの街がこの壮絶な抗争の舞台に選ばれたのかもしれない。


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2週間ぶりに出社

2015-07-29 11:22:20 | お仕事日誌
5時に起きる。6時からいつものベイサイドまで走る。まだ朝のうちは涼しいかも。ただ朝からセミは絶好調。ルスツにはなかった夏が確かにある。
昨日帰り道ライオン君はお出迎えしてくれたのだが、毛繕いに大忙しのようで、ただいまと声をかけても顔さえあげてくれなかった。今日の朝も昨日の夜と同じところで寝ていた。熟睡のご様子。
午前中はもろもろ整理。昼飯を食べて郵便局へ。やはりくそ暑い。夕方打ち合わせ。
夜は長谷川さんと一緒にシアターχで愛さんのひとり芝居「幽霊さん」を見る。帰りは浅草橋のそば屋でかるく一杯。チャンドラーとハメットの翻訳についての話しは面白かったな。23時すぎに帰宅。

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