書名 「自分のルーツを探す」
著者 丹羽基二 鈴木隆祐 出版社 光文社(光文社新書) 出版社 2006
正直言ってそんなに期待して買った本ではない。いま流行っているらしい自分のルーツ探しの手引き書だろうから、基本的な調査方法がわかればいいかぐらいなつもりだった。それも自分のルーツを探したいというよりは、自分が追いかけている海を渡ったサーカス芸人で出自がわからない人たちのことを調べるなんか方法の手がかりが少しでも得ることができればと思ったのだが、なかなかいろんなヒントがちらばっていた。なにより実践編ということで、小学生と中学生が自分たちの先祖探しに著者が実際に同行するルポが面白い。戸籍、土地区分表、お墓、親戚たちへの取材という、ごくごくあたりまえの方法から、先祖が明らかになるというその過程は、ひとつの事実に迫っていく、こういう調査をしたことがある人間には、たまらない。
これを読んでいると、やはり取材は現地に行って、足で調査するのが一番だということがわかる。自分が海を渡ったサーカス芸人を追いかけていたときのことを思い出した。
なかなか掘り出し物の本だった。いま調べていることでも、方法論という点で、ずいぶんヒントをもらった。
満足度 4
著者 丹羽基二 鈴木隆祐 出版社 光文社(光文社新書) 出版社 2006
正直言ってそんなに期待して買った本ではない。いま流行っているらしい自分のルーツ探しの手引き書だろうから、基本的な調査方法がわかればいいかぐらいなつもりだった。それも自分のルーツを探したいというよりは、自分が追いかけている海を渡ったサーカス芸人で出自がわからない人たちのことを調べるなんか方法の手がかりが少しでも得ることができればと思ったのだが、なかなかいろんなヒントがちらばっていた。なにより実践編ということで、小学生と中学生が自分たちの先祖探しに著者が実際に同行するルポが面白い。戸籍、土地区分表、お墓、親戚たちへの取材という、ごくごくあたりまえの方法から、先祖が明らかになるというその過程は、ひとつの事実に迫っていく、こういう調査をしたことがある人間には、たまらない。
これを読んでいると、やはり取材は現地に行って、足で調査するのが一番だということがわかる。自分が海を渡ったサーカス芸人を追いかけていたときのことを思い出した。
なかなか掘り出し物の本だった。いま調べていることでも、方法論という点で、ずいぶんヒントをもらった。
満足度 4