書名 「昭和ジャズ喫茶伝説」
著者 平岡正明 出版社 平凡社 出版年 2005年 定価 1800円+税
平岡さんはジャズ評論家として衝撃デビューしたわけで、ジャズに関する評論はお手の物なわけだが、この本はちょっと異風、それが逆に面白かった。昭和ブームは相変わらずのようだが、これは平岡さんが1960年代から70年代に通ったジャズ喫茶の回想と共に、熱い政治の時代のフラッシュバックでもある。自分はそんなジャズが好きじゃないし、ジャズ喫茶にもそんな行ったことはないし、ここに紹介されている喫茶店はほとんど知らない。ただこのフラッシュバックが平岡風で、面白かった。距離感というんだろうか、最近流行りの全共闘世代の回顧ものとは違って、ねっちりなつかしではなく、カラッと、自分の青春時代を振り返るその姿勢が、平岡的だった。ジャズ喫茶を語り、そして政治の時代を振り返りながら、何故か突然石ノ森章太郎の「佐武と市の捕物帳」の話になったりするのだが、これが結構はまってしまった。これは読まないといけないと思ってしまった。
満足度 3
著者 平岡正明 出版社 平凡社 出版年 2005年 定価 1800円+税
平岡さんはジャズ評論家として衝撃デビューしたわけで、ジャズに関する評論はお手の物なわけだが、この本はちょっと異風、それが逆に面白かった。昭和ブームは相変わらずのようだが、これは平岡さんが1960年代から70年代に通ったジャズ喫茶の回想と共に、熱い政治の時代のフラッシュバックでもある。自分はそんなジャズが好きじゃないし、ジャズ喫茶にもそんな行ったことはないし、ここに紹介されている喫茶店はほとんど知らない。ただこのフラッシュバックが平岡風で、面白かった。距離感というんだろうか、最近流行りの全共闘世代の回顧ものとは違って、ねっちりなつかしではなく、カラッと、自分の青春時代を振り返るその姿勢が、平岡的だった。ジャズ喫茶を語り、そして政治の時代を振り返りながら、何故か突然石ノ森章太郎の「佐武と市の捕物帳」の話になったりするのだが、これが結構はまってしまった。これは読まないといけないと思ってしまった。
満足度 3