公演名 『ダメじゃん小出の負け犬の遠吠え vol.24』
会場 銀座・みゆき館
観覧日 2011年6月25日午後2時
3・11以降をどう生きていくのか、これはいま多くの人が対峙している問題といえると思う。あの地震や津波、さらに原発の事故がなければ、いままでと同じ生活が続いていたはずなのに、あの日以来それまでの生活が遠い昔の話しのように思え、いまをどう生きるのか、多かれ少なかれ、問いただされていることではないか。パフォーマーや芸人とてこうした問いから逃げるわけにはいかないと思う。でもそれをどう舞台で答えていくのか。小出の今回の銀座のライブを見てて、彼は菅をたたき、東京電力をくそみそに言いながらも、それだけでいいのかという問いかけをしている、間違いなく3・11以降どう生きるかという問いかけに舞台で真剣に答えようとしていると思った。5月のにぎわい座の公演でもやったネタをやっていたし、東電や菅が中心のネタでもあるのだが、今回の公演を見てそれを強く感じた。
おそらくそれは最後に演じたというか語っていた自分のボランティア体験のトークの印象が強いからだと思う。団体生活が苦手な男、時間だけはたっぷり持っている芸人が、すでに締め切っていた大田区のボランティア派遣に応募して、キャンセルがでたことで急遽参加、まずは長靴を買うところから始まって、実際の20分仕事をして10分休むという初めてやるドロかき、仕事あとの風呂やビール(チュウハイだったかも)がどれだけ気持ちよく、美味かったなどを、自分を揶揄しながら、語り起していくトークは見事であった。自分を茶化することによって、笑いの世界は成立していくのだが、こうした話題にはぴったしの手法だったと思う。
ボランティアに行きたくてもどうしたらいいのか、果たして自分は役に立つのかと思いながら、このライブを見ていた人も結構いたのではないかと思うが、小出のこのトークは、決してストレートには一言も言っていないが、俺でもできるのではないかと思わせるなにかを持っていたと思う。
地震があって津波が私の故郷石巻をズタズタにした時、真っ先にやることあったら言ってくださいと連絡してきたのは小出だった。なにかをしなくちゃいけないというその真正面な姿勢が、きっとこのライブまで続いているのだと思う。どういまの状況を分析していく、刻んでいくということよりも、その状況にまずは体当たりを一発かませて、そこからなにがつかめるかやって見ようというのが、まずは小出の3・11以降をどう生きるかということのひとつの回答なのだと思う。まずは突破口を開けた小出がこの先どう時代と生きていくのか、とても気になるところだ。
会場 銀座・みゆき館
観覧日 2011年6月25日午後2時
3・11以降をどう生きていくのか、これはいま多くの人が対峙している問題といえると思う。あの地震や津波、さらに原発の事故がなければ、いままでと同じ生活が続いていたはずなのに、あの日以来それまでの生活が遠い昔の話しのように思え、いまをどう生きるのか、多かれ少なかれ、問いただされていることではないか。パフォーマーや芸人とてこうした問いから逃げるわけにはいかないと思う。でもそれをどう舞台で答えていくのか。小出の今回の銀座のライブを見てて、彼は菅をたたき、東京電力をくそみそに言いながらも、それだけでいいのかという問いかけをしている、間違いなく3・11以降どう生きるかという問いかけに舞台で真剣に答えようとしていると思った。5月のにぎわい座の公演でもやったネタをやっていたし、東電や菅が中心のネタでもあるのだが、今回の公演を見てそれを強く感じた。
おそらくそれは最後に演じたというか語っていた自分のボランティア体験のトークの印象が強いからだと思う。団体生活が苦手な男、時間だけはたっぷり持っている芸人が、すでに締め切っていた大田区のボランティア派遣に応募して、キャンセルがでたことで急遽参加、まずは長靴を買うところから始まって、実際の20分仕事をして10分休むという初めてやるドロかき、仕事あとの風呂やビール(チュウハイだったかも)がどれだけ気持ちよく、美味かったなどを、自分を揶揄しながら、語り起していくトークは見事であった。自分を茶化することによって、笑いの世界は成立していくのだが、こうした話題にはぴったしの手法だったと思う。
ボランティアに行きたくてもどうしたらいいのか、果たして自分は役に立つのかと思いながら、このライブを見ていた人も結構いたのではないかと思うが、小出のこのトークは、決してストレートには一言も言っていないが、俺でもできるのではないかと思わせるなにかを持っていたと思う。
地震があって津波が私の故郷石巻をズタズタにした時、真っ先にやることあったら言ってくださいと連絡してきたのは小出だった。なにかをしなくちゃいけないというその真正面な姿勢が、きっとこのライブまで続いているのだと思う。どういまの状況を分析していく、刻んでいくということよりも、その状況にまずは体当たりを一発かませて、そこからなにがつかめるかやって見ようというのが、まずは小出の3・11以降をどう生きるかということのひとつの回答なのだと思う。まずは突破口を開けた小出がこの先どう時代と生きていくのか、とても気になるところだ。