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“ヘリオトロープ” → 別名 “香水草(コウスイソウ)”

3月に入り、三寒四温で寒かったり暖かったりの日が続いています                                                                        先日花屋さんの店頭を覗いたら、鮮明な紫色の花が包み紙でくるんだ鉢植えで売られていました                                                              包み紙の中を覗いたら、「香水の花」と名札が付けられていました

正式なこの花の名前は、“ヘリオトロープ” ・ 和名は“キダチルリソウ(木立瑠璃草)”、そして別名は、“ニオイムラサキ”、“コウスイソウ”とも呼ばれています

“ヘリオトロープ”は、世界の温帯~熱帯(一説では中央アメリカが原産地みたいですが・・・)に約250種が分布しているムラサキ科の植物で、草花状のものもあれば低木のものもあるようです

でもこれって一応多年草で、草丈は40~60cmくらいになり、春から秋にかけて紫色(→白い花もあるらしい)の細かな花をびっしり咲かせます                                                                                        この花はちょっとバニラに似た芳香があり、気温が低いと香りが強く高気温では弱くなるそうです・・・暑いときに強く香るのだと印象悪いですよね

“ヘリオトロープ”は18世紀の中ごろヨーロッパに伝わり、「恋草の草」とも「神様の草」とも呼ばれ、薬草に使用されていましたが、香りが甘く芳しいので香水の原料になっているのだそうです                                     香水の名はそのまま“ヘリオトロープ”・広く知られ、匂いの芳しさから「愛の媚薬」としてヨーロッパで愛用されているそうです

この香水・“ヘリオトロープ”は、夏目漱石の小説「三四郎」に登場します                                                                          その登場は、、主人公の三四郎が恋人美禰子(みねこ)に贈った“ヘリオトロープ”が、彼女からの別れの通告場面で、“ヘリオトロープ”の香水の香りをもって語られるのが印象的に描かれています 

“ヘリオトロープ”の 花言葉は、「 献身的な愛 」、 「 永久の愛 」、 「 熱望 」 

 

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