日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
コスモス咲く日
今年10月8日が「寒露」でした
「寒露」とは、二十四節季の旧暦九月の正節で、この日後から降る露に寒冷を覚え次第に秋が深まっていきます
そんな寒露の前、群馬・前橋で今年も囲碁の大会がありました
なかなか腕前の上がらない囲碁ですが、何故か下手なりに盤面の宇宙を感じるのが面白く、車を走らせては参加しています
大会当日、張り切って出かけたのですが、残念ながら勝負は勝ちを譲ってきました
帰路の途中、畑中で咲くコスモス があまりに綺麗に咲いているのを見かけ、車 を寄せてパチリ!!
してきました
コスモスは英語で「宇宙」の意味です
植物でいうコスモスは、ギリシア語の「kosmos」に由来し、「美しい」という意味で、美しい花の姿をイメージされたのかもしれません
畑中の休眠地で、野生化したように咲くコスモス
コスモスは漢字では秋桜(和名で、あきさくらと呼びます)と書きます
和歌歳時記では、秋そのものとも云えるくらいに秋の代表花として扱われています
しかし意外に、コスモスを詠んだ歌は探してみたけど少ないのでびっくりしました
こんなにロマンチック印象の花なのに・・・
コスモスはメキシコ原産で、明治12年(1876)に来日したイタリア人彫刻家ラグーザ(1841〜1927)によって始めて日本に持ち込まれた植物だそうです
コスモスの登場から百有余年しかたっていないのに、コスモスはすっかり日本に定着し古来植物であるかのようです
コスモスは、明治以降詩歌や、小説でよく点景されてきていますが、前述したように探してみても中々見つかりませんでした
そんな中で、この詩を見つけました
「 少し冷たく、 匂(にほ)はしく、 清く、 はかなく、 たよたよと、 コスモスの花、 高く咲く。
秋の心を知る花か、 うすももいろに高く咲く。 」 (「コスモスの花」与謝野晶子)
こんな素晴らしい歌を見つけました
「 小さきは 小さきままに 折れたるは 折れたるままに コスモスの花咲く 」 ( 地(しょうち)三郎 )
強さと美しさがよく感じられました
コスモス全般の 花言葉は、「 乙女の真心 」、「 調和 」、「 謙虚 」 です
花の色により花言葉は変わっています
赤いコスモスの花言葉 :「 愛情 」、「 調和 」
白いコスモスの花言葉:「 優美 」 ピンクのコスモスの花言葉:「 純潔 」
咲き誇るかのようなコスモスですが、風に揺れる花は何を語っているのでしょう
コスモスの咲くこの地は、数年後は工業団地に変身するのだそうです
サザンカの花が咲き出していました
寒露が過ぎ、朝晩ぐっと涼しさを感じるようになりましたが、まだまだ暑さが残っています
先日ご近所のお寺の境内で、でか~いサザンカの樹が沢山の花を咲かせているのに気が付きました
サザンカは、花の少ない時期に咲く貴重なツバキ科ツバキ属の耐寒性常緑高木で、てっきり冬咲く花だと思ってました
開花時期を調べてみたら、10月中旬~翌年2月中旬くらいまでだそうですから不思議ではないようです
日本が原産地ですが、江戸時代に長崎の出島のオランダ商館に来ていた医師ツンベルクによって、ヨーロッパに広まったとされています
学名も英名もサザンカ(Sasanqua)というそうです
満開のサザンカの花 ➝ 7~8mはある大きなサザンカです
サザンカの花は、枝先や葉の脇に花径5~7cmくらいの白い5弁花をつけ、花色は桃色、赤、白等があります
ツバキ(椿)の花とそっくりさんですが、花は横に平らに開き、雄しべはツバキのように筒状にはならず、花弁は(散る時)バラバラに散ります
葉縁がギザギザしているのも見分けのポイントのようです
一重のサザンカアップです ➝ 先だって風が強かった日があったから大分散っていました
サザンカの花は蜜が豊富なのでしょうか!?
近寄って花を眺めていたら、蜂が花の中にもぐりこんでいくのが見れました・・・なぜか色んなスズメバチが変わり番こに飛んでいました
とにかく怖い蜂なので、恐る恐るですから、パチリ!!してみたのですが、よく撮れませんでした
サザンカの花言葉は、「 理想の恋 」、「 ひたむきな愛 」、「 愛嬌 」、「 困難に打ち勝つ 」 です
こんな句を見つけました
「山茶花を 雀のこぼす 日和かな」 正岡子規
「山茶花の 花や葉の上に 散り映えり」 高浜虚子
ミヤマツリ花マユミの果実
先だって、産直の花木コーナーで、ツリバナマユミの実がはじけている のを見かけました
この産直には、月に一度くらい来ては季節を確認しています
一か月前覗いた時は、"ツリバナマユミがあるなんて気づきませんでした
花だなのツリバナマユミは葉も紅葉が始まり、赤く熟した果実はぱっかり開いて、紅い種がこぼれるようにさがっていました
紅く下がったツリバナマユミの果実
ツリバナマユミは、ニシキギ科の落葉低木で山地に自生しています
丈は3~5mほどになり、葉は卵形から長卵形で対生します
初夏、葉腋から出た長い花柄の先に緑白色または淡紫色の小五弁花をつけ集散状に垂れ下がり、秋には球形の果は熟して五裂し、朱赤色の種子を現します
つり下がったツリバナマユミの果実 ( 向かって左奥に、レモンが下がっています )
5裂した果実のアップ
ツリバナマユミの紅さが、秋を教えてくれました
エンジェル・トランペットの花咲き振り
二三日前、所用で街外れの山道を 走っていましたら、道路側・崖上の畑地に エンジェルトランペットが咲いている のを見つけました
土留めのコンクリート上から道路側に花枝を伸ばし、見事な咲き振りに車を停め、パチリ!! してきました
エンジェルス・トランペットは、木本で、 夏から秋(6~11月)にかけて、大きなトランペット(ラッパ)状の花を下向きに咲かせるナス科ブルグマンシア属の半耐寒性常緑低木です
原産地はアメリカの熱帯地方で、樹高は1~3mになります
割りに低温に強く、丈夫な植物です
別名を木立朝鮮朝顔と云いますが、同じ花形で草本型の 朝鮮朝顔(=ダッカ) があります
ダッカの花は上向きに咲くのが特徴です
崖上で咲き下がるエンジェルトランペット
エンジェルトランペットの葉は大きな楕円形で、互生しています
花は20~30cmもあるトランペットのような筒状大型で、垂れ下がって咲く姿は豪華な感じです
花の色は一般的に白ですが、園芸種の中には淡黄、淡桃、紫、赤などもあり多彩です
崖上の花は幾種類かが咲き誇っていました
淡黄色のエンジェルトランペット
淡桃色のエンジェルトランペット
エンジェルトランペットという名前はなんとも綺麗な呼び方です
しかし綺麗な名とは逆に、エンジェルトランペットは花にも葉っぱにもアルカロイド系の毒を含んでいます
色違いのエンジェルトランペット共演です
エンジェルトランペットの 花言葉は、「 愛敬 」、「 偽りの魅力 」、「 変装 」、「 愛嬌 」 です
この真意は、綺麗さの裏に、有毒であると云う事のようです
運動会めぐりをしてきました
台風が九州の方に接近している情報がありましたが、無事に秋晴れになりました
先週の日曜日の事です
二組いる孫たちの運動会がありました
県をまたいで二カ所に分かれてやる運動会は、毎年開催日がどういう訳か重なり、えこひいきなく応援に行かなくてはならず、頭を悩まします
今年も例年通り重なりました
事前にプログラムを送って もらい、移動予定を練り上げて応援に行ってきました
陽射しがやや強めでしたが、運動会日和でした
全校生徒400名ほどの学校で、上級生の大玉運びです
どこに孫がいるかは分かりませんが、白組なのは間違いないので、勝手に応援してきました
父兄が混じっての運動会音頭です
流行りのゆるキャラも参加してにぎやかです
この後父兄のリレーが入って、子供より親たちの方が楽しんでいるようでした
これが終わって一目散に20kmほど離れた運動会に行ってきました
こちらは全校1000名ほどの学校で、校庭も広く、孫達を探すのに一苦労でした
次の競技を待つ生徒たち ・・・背中に、緊張感を感じます
上州音頭を踊る生徒たち ・・・孫も入っているのですが、はてどこにいる事やら
『 じい~じ! 』 『 見てくれた!? 』
『 お!! 見たぞ!! 』 『 格好良かったぞ!!』
このやり取りで、今年も無事に運動会が終わりました
白花ヤブランを見つけたと思ったのですが・・・??
先だって隣町のお寺さんの境内で、ついに白花ヤブランと出会いました
しかも斑入りです
境内の木陰で、ヤブラン と混じって、楚々としたおもむきに咲いていました
白花ヤブランは、ユリ科 ヤブラン属で、40cmぐらいの花茎を伸ばし総状花序をつけます
花の直径6~7mm、白色・花被片は6枚で、花茎の横から上向きに咲きます
葉は線形で、光沢ある濃緑色です
見つけた白花ヤブランは、斑入りで、白花が下向きに咲いていました ( 松の樹の根元で咲くヤブラン )
下向きについた白花のつぼみ
花の咲き方が、(斑入りの)ヤブランと違っているように思えます
それに白花のヤブランはあっても、斑入りヤブランの白花はどうやら有りそうに思えません
気になり調べてみたら・・・
どうやら商品名が、 ”スノードラゴン”と呼ばれるジャノヒゲ類の斑入り白花園芸種のようです …ジャノヒゲは、クサスギカズラ科ジャノヒゲ属の常緑多年草です
ジャノヒゲの花は、白~淡紫色の花が咲き、果実は綺麗な瑠璃色です
ヤブランの果実は黒紫色ですから、実の生る頃また確認できるかもしれません
白花ヤブランは、まだ見れないのかな
シシウドの花の咲くところ
先日、榛名山系の一つ二ッ岳中腹の上の山公園に寄ったとき、シシウドの花が咲いているのを見つけました
ウド(独活)と名づいているけど、シシウドはウコギ科ではなくセリ科シシウド属の植物です
シシウドは、山地に生える大型の多年草で、根は太くごつごつした直根で白色をしており、花茎をつけるまでに4~5年かかります
しかも、花が咲いて実をつけると一生が終え、枯死してしまいます
山地の斜面や、やや湿った日当たりのよいところに生え、直立して高さ1~2mになります
茎は中空で毛がはえ、上部では枝を分けています
枝先に大形の複散形花序をつけ、大花柄は四方に広く張り出しています・・・花期は8~10月です
大輪と云うのはおかしいかもしれませんが、… 林間で咲く大輪状のシシウドの花
シシウドの葉は2~3回羽状複葉で、互生して生えます
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されるものをいいます
小 葉の形は長さ5~10cmあり、細長い長楕円形で先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
本種は2~3回枝分かれをし、それぞれの先に羽状複葉をつけて1枚の葉となっています
葉の裏面は脈上に開出した白毛が密生し、頂小葉の基部は翼状に流れています
特徴的だと思うのは、葉柄の基部が著しい鞘となってふくれ、茎を抱き、小枝の先に出る若い花序を包む形です
大形の複合散形花序をつけ、大花柄は四方に広く小花を張り出して、まるで花火が開いたように咲きます
総苞片もなく、花弁は5枚で、内側に曲がっています
花の中央は雄しべが5本、雌しべは1本です
花柄には、赤みを帯びたやわらかに密生する毛が生えています
果実は広楕円形(長さ6~10mm)をし、2個の分果が向き合ってつくそうです( ➝ 外に向く側を背面、向き合った側を合生面という)
葉柄基部の膨らんだ鞘が開き、咲き始めたシシウドの花
高原に咲くシシウドの歌を、一首見つけました
『 高原の シシウド銀(しろ)く ひかる朝 蜘蛛みじろがず 巣の端にいる 』 ( 鳥海 昭子 )
歌の意 : 朝露がおりて、高原のシシウドにクモの巣が銀色に光っていました 巣の端にひそんでいるクモが、何かが起こりそうな予感をさせます
シシウドの 花言葉は、「 インスピレーション 」、「 健康美 」、 「 忘れてしまった思い出 」 です
可愛くもあり、清楚な感じの白花が、線香花火のように咲いていました
早朝ウォーキングで、トロロアオイ(?)の花が輝いていました
この夏は朝のウォーキングを休んでいました
日中の畑仕事は暑いので、熱中症を心配してできるだけ朝することにしたのです
熱中症対策はできたのですが、朝の畑仕事はウォーキングよりも汗をかき疲れ、持久力が落ちた感じでした
涼しくなってきたので、また朝のウォーキングを先だってから始めています
しばらくぶりに、歩いたコース途中で、トロロアオイと思しき花が、朝日を浴びて輝いて咲いているのを見つけました
トロロアオイ(➝漢字では「黄蜀葵」と書きます)は、アオイ科トロロアオイ属の植物で、原産地は中国・オクラに似た花を咲かせることから花オクラとも呼ばれます
この名の通り、花は食材として食べる事もできます
朝日に輝いて開き始めたトロロアオイ
トロロアオイの草丈は1.5m以上に達し、葉は掌状に5~9裂します
花は8月から9月に開花します
花の形状は、綿の花に似て5弁花で、花径は10~20cmと大輪です・・・オクラと比べると倍近い大きさです
花の色は淡黄からやや白に近く、濃紫色の模様を花びらの中心につけます・・・見かけたトロロアオイの花は黄色が濃く感じましたが朝日の当たっていたためかもしれません
花は朝に咲いて夕方にしぼみ、夜になると地面に落ちる一日花です
トロロアオイは5弁花の筈ですが、よく見ると枚数が多いように見えます…開き始めたばかりのためでしょうか!?
トロロアオイの 花言葉は、 「 あなたを信じる 」、「 整然とした愛 」、「 知られぬ恋 」 です
あなたは、トロロアオイですよね!?
秋のアジサイは、とても魅力的・「秋色アジサイ」と呼ばれています
10日ほど前に、群馬・榛名山麓にある「渋川総合運動公園」に行ってきました
渋川総合運動公園には、アジサイが沢山植えられています
" アジサイはユキノシタ科の落葉低木です
梅雨の季節に咲く美しい花!?と云えば、まずはアジサイの花でしょうね・梅雨の蒸し暑さを忘れさせてくれます
雨に濡れて咲くアジサイはとても情緒豊かな花だと誰しもが知るところですが、夏も過ぎて秋にもアジサイ花は楽しめるのだと知ってましたか!?
通常アジサイは来年も花を咲かせる為、花が終わった7月後半ごろに剪定をしてしまいます
これは夏にかけて花芽を付けるので、8月以降に剪定すると間違って花芽を切ってしまうことがあり、来年に向けて花数を沢山残すためです
剪定をせず、咲いて艶やかさが消えたアジサイ花をそのまま枝につけておくと、花色は自然に薄緑の花に変化していきます
この頃には花の水分も少なくなっているので、切り取って乾燥すると、花の形を残したまま綺麗な薄緑のドライフラワーが作れます
さらに、切り取らずそのまま花を枝に付けておくと、日当たりのよい場所に咲いたアジサイは花が一部赤色に変化し、まるで紅葉したような「秋色アジサイ」になります
この「秋色アジサイ」という素敵な名前は、誰が付けたのでしょうか?
もとより「秋色アジサイ」という品種はありませんが、アジサイの花が夏から秋にアジサイの花(がく片)が枯れかかって往く時に見せる様子を表現した言葉だそうで、大人の花色として、最近人気があるようです
この季節、公園でアジサイの花(がく片)が綺麗に緑赤紫色に染まっていました
「秋色アジサイ」の事は知りませんでしたが、咲き残っている沢山のアジサイ花は、なかなか味わいがあるなと思いました
まもなく枯れてしまうアジサイが、一瞬見せる美しい色合いは感動ものです
公園の緑陰で咲く緑赤紫色に染まった秋色アジサイ
アジサイの花に見える部分は、がく片です
アジサイのがく片は、葉から進化して花のようになったものです
アジサイのがく片は、葉の色(クロロフィル)と、花の色(アントシアニン)を両方備えていますから、「秋色アジサイ」の微妙な色合いは、変幻の妙と云えるのかもしれません
緑がかった緑赤紫色の花咲く秋色アジサイ
赤橙色のガク秋色アジサイ
秋が深まるにつれ、このガクアジサイのがく片はどのように変わってゆくのか楽しみです
アジサイの品種の中で、「エンドレスサマー」というのがあります
耐寒性が強く、花は永く咲き残り、アジサイの七変化色が秋の深まりと共に見られます
公園で咲いていた「秋色アジサイ」の品種は分かりませんが、私には「エンドレスサマー」かなと思えました
同株なのに、色の違いが随分違うので、驚きです ( 上 画像 )
公園傍の松林縁には、アナベルが群落を作って植えられていました ( 下 画像 )
アナベルも「秋色アジサイ」の仲間のようです
アナベルは強勢種で、耐寒、耐暑共にとても強い性質のアジサイです
春芽吹き、伸びた枝の先に初夏頃から、真っ白な花・ガク片が開きます
ツボミはグリーンで、徐々に白く変わり開花し、花後は再びグリーンに変化し、更には茶に変化し冬頃まで楽しめます
花は切り花にはもちろん、ドライフラワーや押 し花にも加工しやすいので、人気があるようです
寒さ増すと、葉は黄色く紅葉し、その後落葉します
「秋色アジサイ」のアナベル・黄緑色の花に、陽の光があたり、優しく見えました
アジサイの 花言葉は、「 辛抱強い愛情 」、「 クールな美しさ 」、「 移り気 」、「 元気な女性 」 です
特にアナベルの 花言葉は、「 ひたむきな愛 」、「 神の信頼 」 です
「秋色アジサイ」の花言葉ってあるのかな
あえて言うなら、「 ひたむきな愛 」に尽きるかな
アイの花が咲き出しました
群馬・高崎の植物園で、アイの花が咲き出しているのを見つけました
これを見たのはもう10日ほど前ですから、今は満開になっているかもしれません
オオイヌタデに似た姿は郷愁を感じさせます
単にアイと云うと、藍染めの原料に使われるタデ科の植物の総称か藍染めの色のことをいいます
アイはタデ科イヌタデ属で、東南アジア、中国が原産地です
日本においては、主に「藍染め」に使われるタデアイのことを指しています
アイは古くから天然染料として使われてきましたが、現在では一部の伝統工芸を除いて、工業的に大量生産されるインディゴ染料にとってかわられ、趣味の草木染めとしてその技術が残されるようになっています
花が咲き出したタデアイ
タデアイは、茎の高さは50~80cm、葉は先のとがった卵形で、全体が赤みを帯びて黒ずんだ緑色になります
茎は紫紅色で節が目立ち、上部でよく枝分かれをし、夏に、枝先に紅色または白色の小花を穂状につけ、開花時期は9月~11月です
秋が深まると、茎は赤味を増します
タデアイの種子は、長さ2~3mm・卵形で3稜があります・・・熟すと黒色になります
濃青色の染料インジゴは、根や葉っぱを発酵させてとることができます
これから濃い青色のことを「インディゴブルー」と呼びます
なお日本最古の染料植物であるヤマアイも「藍」の名がついていますが、ヤマアイには青色色素インディゴは含まれず、緑色染料として使われていたと考えられています
日本の伝統的な色と云えば、「藍」のみで染めた色ではなく、「藍」に少量の黄の染料を加え、緑をからせたもの(=「浅黄色(浅葱色)(あさぎいろ)」)です
「藍」のみで染めた色の伝統的な呼び名は、「縹(はなだ)」色というそうです・・・「花田」と書くこともあるようです
藍色の表現を譬(たと)えて、≒「青は藍よりいでて、藍より青し」とのことわざがありますが、更にこれを譬えて、弟子が師よりも優れることを意味する「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」といいます
タデアイの花 アップです
タデアイの 花言葉は、「美しく装う」、「あなた次第」 です
ヤブランが盛りです
先だって群馬・高崎の植物園に行った折、園内片隅の黒竹が生えたところで、薄紫色の小さな花、ヤブラン(藪蘭)が咲いていました
ヤブランは関東地方以西の温暖な地に生育する常緑の多年草です
山地や浜の林の下などの日陰に多く自生しており、庭先や公園、庭園の木々の根元などにアクセントとしてよく見かけます
草丈30~50cm・初夏に葉の間から花茎をだし、その側面に淡紫色、まれに白色の花をつけます
白花ヤブランはまだ見たことがないのですが、先だって 白花ヤブランによく似たノシラン を見ました
ヤブランは8月のおわり頃から10月にかけ、長い期間花を咲かせます
そろそろ花は終わりになってきているようですが、この花が咲き始めると秋が身近に感じられます
黒竹林の中で咲くヤブラン
ヤブランは、ユリ科ヤブラン属の常緑の多年草で、学名は「Liriope platyphylla」です
「Liriope(リリオーペ)」は、 ギリシャ神話の女神の名前に由来し、種名の「platyphylla」は「幅広の葉をもつ」を意味しています
黒竹林の中で咲くヤブラン
花は、8~9月に花茎を出し上部は円柱状に、沢山の小さな花がまとまって花穂となって咲きそろっていきます
花の色は、紫色で上向きにほぼ平開しています
花径は約7mmほどで、花びらとがくを合わせ花被片は6枚あり、内側の3枚は少し大きく卵の形をしています
雄しべは6本、雌しべは1本です
秋には黒紫色の果実が稔り、直径約7mmの果実から種子が破って露出します
万葉では、ヤマスゲとして詠われています
『 ぬばたまの 黒髪山の やま菅(すげ)に 小雨降りしき しくしく思ほゆ 』 柿本人麻呂 『万葉集』巻十一2456
意味 ; 黒髪山の山菅に、小雨が降りしきるように、恋しい人のことがしきりに思われることです
花が終わりかけています 青い果実が生り始めていました
ヤブランの花言葉は、「 忍耐 」、「 隠された心 」、「 謙遜 」、「 無邪気な 」 です
吾亦紅(われもこう)の花が咲きました
秋の代表的な野草である吾亦紅(われもこう)の花が、盛んに咲きだしています
先だって、群馬高崎の植物園に行った時、吾亦紅が沢山咲いているのを見つけました
吾亦紅は、バラ科ワレモコウ属・夏から秋にかけて、茎の先端に小花がたくさん卵形に集まった花穂を付けます
花穂を見ると、これがバラ科だとは思いもよりません
「割れ木爪(帽額)」というのが、和名です
この名は、平安時代に額にかぶった「帽額(もこう)」が由来だそうです
秋の代表花だと思うのですが、なぜか秋の七草には入っていないのは、一見花に見えないのが理由なのでしょうか!?
漢字では、「吾木香」とか、「我毛香」、「吾亦紅」などと書かれます
中でも「吾亦紅」は、即ち「吾も亦、紅に染まる」と書かれ、実に綺麗な名前です
果実の様に見える花は、濃い紅色に色づいて野の中で揺れる態は、秋の深まりをしみじみ感じさせます
園内舗道横で咲く吾亦紅 ( 撮れなかったけど、赤とんぼが飛んでいました )
夏から秋にかけて、遠目で見ると、草の実のように、小花が密集している花穂を付けます
花は渋い赤色、花びらに見える部分はガクで、花びらは退化しています・・・いつも見かける赤茶色の花は、花の終わった姿です
吾亦紅の花は、花穂の先端から下に向かって咲き進んでいきます
このような咲き方を「有限花序(ゆうげんかじょ)」というのだそうです
います。草丈は70cm-1m、葉はだ円形でフチにはギザギザがあります
吾亦紅は宿根草なので、庭の日当たりのよい、風通しのいい場所なら、植え付ければ毎年出てくるといいますが、我が家の庭ではどうもうまく育てられません
花屋さんで買って、花瓶に飾りますが、 そのままドライになり、永く楽しめます
吾亦紅は、実に文学的叙情が満ちているように思います
ワレモコウは「秋の季語」とされています
「 吾木香 さし出て花の つもりかな 」 小林一茶
「我も恋う」と万葉集では詠まれたこともあるそうですが、万葉人の優雅さがしのばれていい言葉です
野山で、ワレモコウの群生する草原に紛れ込んだら、まったくの別世界を感じさせるものがあるようです
放浪の歌人「若山牧水」は、信州の秋の草原で詠った歌があります
「 吾木香 すすきかるかや 秋くさの さびしききわみ 君におくらむ 」
ススキは秋の七草、古来から荒涼を表現する植物で生と死の間の花と見られています
吾亦紅も寂しさの極みの花と牧水は詠ったのでしょうか!?
吾亦紅の花言葉は、「 感謝 」、「 変化 」、「 愛慕 」、「 移りゆく日々 」、「 もの思い」、「 明日への期待 」 です
8月25日、9月22日の誕生花です
坊主頭のようなヤマボウシの実が生り出しています
あっちこっちで、ヤマボウシが果実をつけ始めました
ヤマボウシはミズキ科 ヤマボウシ属の落葉高木で、白い大型の総苞がきれいなので街路樹によく植えられています
木は生長すると10m位になり、幹が直立しますので、花の時期はなかなか見事な景観になります
先だって榛名山麓に車を走らせた折、ヤマボウシの街路樹に沢山の果実がついているのを見つけました…1kmほど続く街路樹です
花は6~7月ころ枝先に花柄をだして、白色4枚の大型の総苞片をつけ中心に淡黄緑色の小花を20~30個球状につけて咲きます
中心の淡黄緑色した集合花は、球状の集合果となり、秋の深まりと共に赤く熟します
沢山の果実をつけたヤマボウシ
車 を道路わきに幅寄せして、パチリ!!してきました ( 下
画像 )
まだ緑色のものから、赤くなったものと色とりどりの果実が、サクランボの様に花柄を伸ばし生っています
じつは、ヤマボウシの実は生でも食べられ、山の果実の中では甘みが多く、ちょっとバナナにも似たような南国系の味をしています
見た目はゴツゴツ棘っぽくまるで機雷のようなので、恐る恐る食べてみての感想です
棘っぽい皮は剥いて、中の濃い黄色をした果実を食べるのですが、細かい種が多いので食べられる部分は少なめです
恐る恐る食べたせいか私にはあまりおいしく感じませんでした
沢山なっており、赤くなった果実は足元に沢山落ちていました
結構実が柔らかく、落下したものはつぶれているものもあります
山中の中を通る道路(➝もしかしたら農道かもしれません)の街路樹です
誰も採る人はいないようだし、道路清掃のお手伝いと勝手に理由をつけて、紅い実の部分を採取させてもらいました
ヤマボウシの果実アップ です
採ったヤマボウシの実は、果実酒に漬ける事にしました
花柄を取って良く洗ったヤマボウシの実を容器にいれ、果実の約3倍の量のお酒を入れ、氷砂糖を適当量いれてつけ込みました
つけ込んでから2ヶ月後に実を取り出し、半年熟成させれば完成だそうです
漬けた後で知ったのですが、ヤマボウシの実そのものがとても甘いので、氷砂糖は大分控えていいのだそうです
今回漬けた果実酒は甘いものができちゃったのかもしれません・・・どうなるかな~天に任せて楽しみに待ってみましょう
ムクゲ➝ 漢字で書くと、「木槿」です・・・清楚な印象の花です
先だって近くの公園散策をして、ムクゲの花が咲いているのを見つけました
ムクゲは、中国原産のアオイ科フヨウ属の落葉低木です
中国名でムージンと呼び、漢字で「木槿」が当てられています
音読みの「もくきん」が、変化して「むくげ」になったとも言われています
ムクゲは、韓国では、「国の繁栄を意味する花」として、国花になっています
韓国での呼び方は、「無窮花(ムグンファ)」または「ムキュウゲ」ですが、これが変化して「むくげ」となったともいわれています
ムクゲは、強い木で、枝を切って地面に刺しておくと、いつの間にか根づくほどだそうです
今度一枝挿してみようかと思っています
葉は卵形で、互生し、 葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があります
花の盛期は6月末頃から8月一杯ですが、10月初め頃まで見られます
陽射しが優しく射し込んだ中、わずかに香りを放って咲くムクゲ花
ムクゲの花は、一日花で、「槿花一朝(きんかいっちょう)の夢」と例えられる程なのですが、次々に別の花が咲くので長く咲いているように見えます
尚、実際は、花芽がその年の春から秋にかけて伸長した枝に、次々と形成されて、朝花が開き夕方は萎み、また翌朝開き一重の花だと2~3日は咲いているようです
花はタチアオイによく似ており、花の大きさは10~18cmほどの5弁花です
江戸時代に多くの品種が開発され、基本の一重のほかに、半八重や八重の品種があるそうです・・・八重花は1週間くらい咲いているようです
上記の「槿花一朝の夢」とは、唐の白居易(白楽天)の放言五首の詩の一節「槿花一日自為榮」から云われたもので、「人の世の栄華のはかなさ」を表しています
「槿花一日自為榮」の読みは、「槿花は一日で自から栄を成す」で、栄華のはかなさではなく、仏法があっというまにひろがったことを指すのだそうです
ひとつひとつの花の命は短くはかないムクゲですが、新たな花が次々と咲いていくので、暑い夏に途切れることなく咲きますから、希望の花ともいえるかもしれません
ムクゲの花アップ ( 雄しべは合着して筒状、雌しべの柱頭は5個でした )
ムクゲの 花言葉は、「 繊細な美 」、「 デリケートな愛 」、「 説法 」、「 説得 」、「 尊敬 」、「 信念 」、「 柔和 」 です
ウルシに、実が生りました・・・近くにジョロウグモが巣を張ってました
先日近くの野山に散策に出かけた折、ウルシの木 に実がついているのを見つけました
小さなウルシの木で、笹竹が生い茂った中から生えています
このウルシは、ヤマウルシで日本各地の山野に自生し、ウルシ科の落葉小高木・雌雄異株です
全体に、ウルシに似るが小さく、葉は大形の羽状複葉をして枝先付近に互生します
葉軸や葉柄はしばしば赤みを帯び、初夏(➝5月から6月ごろ)葉腋から円錐花序をだし、黄緑色の小さな花をいっぱいに咲かせます
ヤマウルシの和名は、呼んで字の如しで「山に生育する漆の取れる木」の意味で、樹液から漆液を取ることが出来ますが、取れる量は木も小さいので多くは採れません
実をつけたヤマウルシ
ヤマウルシは日本全国に分布する落葉の小高木で、伐採跡などの二次林によく生育しています
これはウルシの実が腐りにくく、地中に埋もれて伐採などの攪乱を待つ事ができるためと思われます
ヤマウルシは4月の展葉と同時、あるいはやや遅れて葉腋から総状の花序を伸ばし、葉が展開した5月頃開花します
若い果実は赤味を帯びているが、やがて緑色になり、秋(➝9~10月)には淡褐色に熟し、やがて果被が割れて白いロウ質の種子が見えるようになります
白色で黒い縦じまがある種子は、直径5~6mmのやや平らな球形で房になり、外果皮には荒い毛が密生しています
ヤマウルシのアップ …間もなくはねそうです
ウルシの実が生っている横の枝には、「蜘蛛」が大きく糸巣を張っていました
ジョロウグモです
ジョロウグモ(➝漢字で書くと;「女郎蜘蛛」、又は「上臈蜘蛛」)は、クモ目ジョロウグモ科ジョロウグモ属に属し、夏から秋にかけて大きな網を張り、腹部に黄色と暗青色の縞模様のある大きなクモでとても目立っています
ジョロウグモ のお腹側アップです
ジョロウグモは、雌がとても大きく色鮮やかです
巣の端には、数十分の1の雄が小さくなって同居しています
餌が捕れないと、雄は食べられちゃうようですから、交尾の時以外は近づかないのだそうです
カマキリもそうらしいけど、子孫を残すと云う事は命がけなんですね
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