日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
ピラカンサスの実の紅さが眼に沁みました
昨日に続いて・・・
紅葉オオデマリの狂い咲き(!?)を紹介しましたが、横の方では、紅葉したドウダンツツジと、真っ赤な実をつけたピラカンサスとで赤色競演していました
ピラカンサスは、バラ科の耐寒性常緑低木(➝樹高は3mほどになります)で果実鑑賞樹です
別名は、トキワサンザシといいます
花期は4~5月、果期は10月~翌年1月です
属名の「ピラカンサ(Pyracantha)」は、ギリシア語の「pyro(火)」と「akantha(刺)」に分けられ、「火のような赤い実と棘のある木」の意味を持っているようです
英名「firethorn(ファイアーソーン)」も、中国名の「カキョク(火棘)」も同じ意味を持っています
火のような真っ赤な実をつけたピラカンサス ( 手前紅葉生け垣は、ドウダンツツジ )
ドウダンツツジとの赤の競演を見て下さい
ピラカンサスは一年目の徒長枝には実をつけません
このため樹形は、一年または二年枝の徒長枝の太いのを元から切って整えていきます
この際徒長枝をすべて切り取ると、翌年実が着きません
果実のアップ
ピラカンサスの 花言葉は、「 時間 」、「 愛嬌 」、「 燃ゆる想い 」 です
紅葉したオオデマリに花が咲きました
先日、群馬・高崎の観音山丘陵にある植物園に行きました
園内はすっかり秋景色です
落葉樹は、どの樹も紅葉し、秋全開でした
園内を散策して、紅葉したオオデマリに花が咲いているのを見つけました
オオデマリは、スイカズラ科ガマズミ属・常緑低木で、野生するヤブデマリの園芸品種だとされいます
樹高は1~3m、日本各地で植栽され、花期は4~5月です
葉は卵形(長さ5~16cm)で、対生します
葉には皺があり、先が尖っていて、縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、裏面に毛が疎らに生えています
オオデマリの紅葉 ( 背景:観音山丘陵 …虫取り用ペットボトルが下がっていましたが、何のためなのかな!? )
花は枝の先に、毬の様に大形の集散花序となって咲きます
この花の形から、別名をテマリバナ、英名では、スノーボールと呼ばれます
俳句では、オオデマリは初夏の季語です
何故夏の季語なのでしょう!?
アジサイの花形と似ているためでしょうか!?
花は、花径3~4cmの淡い緑色をした花が手毬のような丸い形の花序をつくり咲き、 しだいに白色に変化していきます
紅葉したオオデマリが花を咲かせているのはとてもびっくりでした
これぞ狂い咲きでしょうね
紅葉の葉色も赤が艶やかで、花とマッチしていました
紅葉したオオデマリに咲く花 ( 後ろは楢の黄葉です )
花をアップして見ました ( 下 画像 )
ひとつひとつの花を観察すると、雄しべ・雌しべが退化した装飾花なのが分かりますが、雄しべは備わった花だと分かります
生殖機能はなさそうなので、どうやって増やすのでしょう
挿し木が利くのでしょうね
オオデマリの花言葉は、「 私は誓います 」、「 約束を守って 」、「 優雅なたしなみ 」、「 天国 」 です
秋に咲くオオデマリは何を語っているのでしょう
群馬・高崎「少林山達磨寺」菊花展
昨日に続いて・・・
紅葉を昨日紹介しましたが、今日は続いて、開かれていた菊花展の様子です
今あっちこっちで菊花展が開かれています
場所によっては、明治のころから「菊祭り」と云って1万鉢を超す菊を並べ、菊人形も飾ると云った大形展示会も見られます
100年以上の歴史ある『笠間の菊まつり』、東日本最大規模と云われる『東京都観光菊花大会』等の菊の祭典は有名です
「少林山・達磨寺」での菊花展は今年で33回目だそうですから、歴史はまだうんと古いとは言えませんが、なかなか趣を感じさせてくれました
「少林山達磨寺」本堂前 ・・・紅葉の中で、大会が開かれていました
奉納された沢山の達磨さんも鑑賞です
菊花展は、寺内の中境内が入口です ( ➝ 本堂に上がる石段を上がれば菊花展会場です )
菊の山門を模したようです (大会は11月3日~22日です)
周囲の紅葉を写景にして、すだれ張りの部屋にびっしり作品を区分けして並んでいました
厚物菊
管物菊
盆栽仕立ての段飾り菊
懸崖菊
ガマズミの紅さで秋の深まりを見つけました
昨日に続いて・・・
群馬・高崎観音山丘陵を散策していて、紅葉したガマズミに紅い果実が生っているのを見つけました
ガマズミは、山地や丘陵地の明るい林や草原に生える落葉低木で、樹高2~3mほどになります
葉は対生し、細かい鋸歯がある卵型から広卵形で、葉先は鈍頭あるいは鋭尖頭をし、基部は広いくさび形、あるいは多少心形をしています
大きさは10cm程度・表面には羽状の葉脈がわずかに出っ張り、凹凸があります
花期は5~6月・本年枝の先から、散房花序を出し、白い小さな花を多数咲きます
晩夏から秋にかけて3~5mmぐらいの果実ができ、秋の深まりと共に実も熟し、葉も紅く紅葉します
ガマズミの紅葉 ( ➝ 周囲の黄葉は、コナラの樹です )
ガマズミの果実は、「核果」で、9~10月頃には赤くなり晩秋~初冬の頃に表面に白っぽい粉をふき、食用としてこの時期もっとも美味しくなります
果実酒にするときれいな深紅の色になり、なかなか美味しいと聞き、少し採ってきました
後でナツメやサンシュウと併せて果実酒に挑戦して見ます
ガマズミの近縁種で、コバノガマズミがあります
ガマズミと並んで、植わっていました
ガマズミとの違いは、葉が比較的細長く先端が尖った楕円形である点で、区別できるといわれていますが…、実際は葉は変異が多いので区別しにくいようです
コバノガマズミは樹高2~5mの暖地を好む落葉低木で、樹皮は灰褐色の日本固有種です
コバノガマズミの葉は、前述しましたが、細長い卵形で先が尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があります
葉の柄は短く、葉は向かい合って生えます(=対生)
葉の長さは4cmから10cmくらいの楕円形で、近縁種のガマズミに比べて小ぶりです
葉には光沢はなく、葉の表裏ともに星状毛(放射状に伸びる毛)が生えるのが特徴で、葉に触るとビロードのような感じがします
コバノガマズミの花は、枝先に白い小さな花を密につきます
花序径は5cmくらいあって、花は横に平べったい感じにつきます( =散房花序 )
花径は5mmくらいで、花冠の先が5つに裂け、その裂片が平たく開くので、5弁花のように見えます・・・(➝ 雄しべは5本あり、花冠より長く突き出しているそうです)
核果はほぼ球形で、9~10月に赤く熟します
見つけたコバノガマズミは果実は紅くなり、紅葉は緑が残っていますが、大分紅葉が進んでいました
ガマズミの紅葉 (果実が大分熟していました)
コバノガマズミの紅葉 (果実はこれから熟すようです)
ガマズミの名は、「神ツ実」という「神の実」に由来するとも伝えられています
ガマズミはその昔、疲労回復の妙薬としてマタギたちに重宝されていたそうで、獲物を求めて一日中歩き回るマタギたちが、山中でガマズミを見つけると、山の神からの授かり物として大切にし、すりつぶして口にし英気を得たのだそうです
ガマズミ果汁を飲み続けたところ、生活習慣病などの症状が軽くなったという事例が多数報告されているそうですから、メタボ対策中には効果あるのですね
児等の秋・・・群馬県立自然公園・群馬の森は秋一杯です
先だって、群馬県立自然公園・「群馬の森」に散策に行って来ました
「群馬の森」は群馬県高崎市にある県立の都市型自然公園(総合公園)です
大規模に樹木を導入した地域の気候風土文化を活かした都市公園・「群馬の森」には、約4ヘクタールある芝生広場やあそびの広場、わんぱくの丘、かたらいの丘などの設備があるほか、ウォーキングコースやサイクリングロード(高崎伊勢崎自転車道)などの運動設備が造られています
訪れたこの日は陽射しも柔らかく、「群馬の森」は秋一杯で、家族連れや、子供たちの遠足でしょうか!?・秋を堪能しようと賑わっていました
紅葉の中、芝生広場では、児等の声が響き渡っていました ( 手前刈り込みは、ドウダンツツジの紅葉 )
こちらの「遊び広場」では、児等が駆け回っていました
「群馬の森」には、日本における最大の馬のブロンズ彫刻《巨きな馬》がシンボルとして「芝生広場に」置かれています
今日は遠足なのでしょうか!?
児等が、《巨きな馬》をバックに記念撮影に集まっていました
群馬は馬が象徴です
そのせいか「群馬の森・芝生広場」には 、《巨きな馬》だけでなく、戯れる馬の彫像もありました
紅葉一杯の「群馬の森」でした
「雲」と「影」で、季節を感じました
今日は立冬です
関東に向かってきていたので心配していた台風20号がそれて通過しようとしています
雲の流れが険しくなる二三日前、朝ベランダからみた雲の姿です
この雲の名前は何でしょう
四季によって雲の姿が変わり、名前もいろいろ付けられています
気象の知識はあまりありませんが、何となく夏の入道雲と秋の鰯雲やうろこ雲は頭に浮かびます
正岡子規が雲を表現して、「春雲はわたの如く、夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如く、・・・」と、雑誌「ホトトギス」の中でかかれた文章を見つけました
子規の云わんとした雲は・・・
即ち、春の雲は、太陽の光で大地が熱せられ、空気も暖められて上昇しできる「わたぐも」
そして夏の雲は、春以上に空気が暖まってわた雲がさらに発達し、入道雲や雷雲に代表されるような、もくもくとした巨大な雲が特徴です
秋の雲はうろこ雲やいわし雲、まだら雲などと呼ばれる雲で、その姿は小石を敷き詰めたようだったり、風に吹かれた砂丘の表面にできる風紋のようにも見える雲
そして冬に見られる雲は、特に日本海側で時雨や雪を降らせるような低い雲に覆われたとき、空はまさに鉛のような色になる雲です
ベランダから見た雲は、うろこ雲やいわし雲と呼ばれる「巻積雲(けんせきうん)」の仲間かもしれません
「巻積雲」は氷の結晶からできている雲で、層が薄いため通常影もないのですが、見た雲は少し影らしいものが見えます
「巻積雲」を大きくしたような「むら雲」と呼ばれる「高積雲」は「巻積雲」より低いところに発生するため影ができます
うろこやイワシ雲のような小さな塊が群れをなし、斑状または数本の並んだ帯状の雲が「高積雲」ですが、うぅ~ん!!、画像は「高積雲」かな!?
太陽を隠して帯状の雲が伸びています
これらの雲は、秋や春によく現れる雲で、この雲が出ると、天気が下り坂に向かうことが多いようですが、台風接近の予兆だったのかもしれません
雲の形に秋を感じました
この日近くの自然公園で、秋の影(蔭)を見つけました
紅葉が始まって、林間を映す影(蔭)は彩りが添えられ、とても綺麗でした
こんな句を見つけました
「 もの置けば そこに生れぬ 秋の蔭 」 (高浜虚子)
これは初秋の句なのだろう
季節感を強烈に感じます
ものの影は秋の忍び寄りを感じさせるが、樹林のしかも紅葉の影は、冬の間近を感じさせるものがあります
駄句一句
「 ふりそそぐ 光の向こうに 紅葉陰 」 ( ダッペ )
林間の向こうに、真っ赤に染まった、ハナミズキの紅葉がみえてます
まもなく冬の足音がしてくるのでしょう
アカメヤナギの巨木がありました
先だって、群馬県立自然公園・「群馬の森」を散策してきました
園内散策路脇で、大きなアカメヤナギの樹を見かけました・・・樹の名前は樹木の脇に書かれていました
アカメヤナギは別名マルバヤナギといい、新芽が赤く、葉が丸いことから名づけられたようです・・・通常ヤナギって細長葉が多いので変わっていますよね
アカメヤナギは、ヤナギ科ヤナギ属の樹木で、湿地に分布する落葉高木です
雌雄別株で、花期は4~5月頃、日本に自生するヤナギ属の中では最も花期が遅いのだそうです・・・ヤナギの花ってあまり記憶がありません
どんな花か調べてみたら・・・次のようなことが分かりました
雄花序は長さ約7㎝の円錐形で、雄しべは3~6個、腺体は普通、2個あり、合着して、葯は黄色です
雌花序は長さ2~4㎝、腺体は2個あり合着しています
子房は無毛、長柄があり、花柱は短く、柱頭は4個で、苞は淡黄緑色、円形、背側に毛があります
幹回り二抱えはあろうかと思える巨木です
アカメヤナギの幹は灰褐色で、縦に割れ目が入りやすいそうです
見つけた樹は相当古木だと思え、幹には大きな洞状な穴が開いていました
幹下には新しい枝が育っていました
アカメヤナギは樹皮が柔らかなので虫が多く樹液を吸いに良く集まってきます
そういえば、夏の頃カナブンやスズメバチがこの辺りを飛んでいたので、あまり近づかなかったのを思いだしました
来夏カブトムシやクワガタを探してみようかな
木間がくれの陽が射して、今秋の森を演出です
周囲の落葉樹は少し葉が黄葉していました
カロライナジャスミンは春の花なのに今咲いていました
先日、産直の花棚に、ジャスミンに似た黄色い花を咲かせたツル仕立て小鉢が売られていました
名札には、カロライナジャスミンと書かれていました
カロライナジャスミンは、マチン科ゲルセミウム属で、北アメリカ南部~中央アメリカに分布するつる性の常緑低木です
名前はそのまんま「カロライナに自生するジャスミン」という意味ですが、お茶などに利用されるジャスミンとは全く別の植物で、花に香りがあるところからジャスミンを連想し名づけられたものと思われます
カロライナジャスミンは丈夫で左程太くはならないけど、ツルを1年に2~3mも伸ばし生育するほど丈夫です
冬でも葉が落ちず、よく茂る性質から、壁面やフェンスの緑化によく利用されており、支柱を立てて鉢植え栽培もよくされているようです
花は、春中頃から初夏(5月)にかけて、びっしりと株が黄色く染まるくらいに、ラッパ型をした1~2cmほどの小花が咲きます
葉は光沢のある濃い緑色で、やや肉厚、卵形で対生しています
常緑ですが、秋から冬にかけて低温に合うと、黄色~赤味がかった色に紅葉します
窓辺に咲くカロライナジャスミン ・・・ 花数は少ないけど、ちょっぴり匂っていました
それにしても今の時期に、カロライナジャスミンって咲くのを見たのは初めてです
これって「狂い咲き」というのでしょうか!?
ところで、「狂い咲き」と云う言葉は、季節外れに花が咲くことで、その花は「狂い花」ともいい、共に「冬」の季語です
別に「返り咲き」とも云うようです
花の“狂い咲き”という現象は昔からあり、。“二度咲き”という言葉もあるほどです
どうしてこんなことが起こるのかよく分かっていないようですが、とにかく植物本来の性質ではないが、何かの現象で時節を外して花が咲くと云う事はかなり知られているようです
「返り咲き」も「狂い咲き」も同様の意味にとれますが、花以外に使われる意味としてそれぞれ使われ方が異なっています
「返り咲き」は、「不定期(一休みして、疲れがとれれば…)に咲いたりすること」、「確実性がないので、咲いたときに使う」とか、「剪定・切り戻しをすれば、返り咲きする」とかの説明に使ったりします
これらの言葉は、云うまでもなく植物本来の性質のことではなく、「応用・手間を掛ける」場合に使われ可能性を期待する言葉です
「狂い咲き」は、「時節はずれに咲いた」場合に使われ、偶然の結果の珍現象をあらわす言葉と考えられます
今咲くカロライナジャスミンはどちらなんでしょう
花をアップしました ( 下 画像 )
漏斗状の花は、先端が5裂し横に広がっています
ガク片は5枚、覗くと、雄しべが5本、雌しべの先端は5裂しているように見えました
カロライナジャスミンの 花言葉は、「 長寿 」、「 甘いささやき 」、「 優美 」、「 官能 」 です
カロライナジャスミンは有毒植物として知られています
特に花の蜜にも毒性があるそうで、匂いがいいので子供が食べたりなめたりしないように注意が必要のようです
花言葉は、カロライナジャスミンの魔性を教えてくれました
「菊」の花をみて、『文化の日って!?』と、思いました (。´・ω・)?
昨日・11月3日は、文化の日でした
文化の日とは、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨として、平和主義・国民主権・基本的人権を宣言した新憲法に基づき、平和と文化を重視していることから決められた記念日です
この日を中心に皇居で文化勲章の授与式が行われたり、文化庁主催による芸術祭が開催されています
旧暦の9月9日(新暦では、今年は11月1日)は「菊の日」で、別称「重陽」と呼ばれる5節句の一つです・・・「重陽」とは、《陽数である九を重ねる意から》です
古来から「重陽」では、邪気を払い長寿を願って菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりします
菊花酒(菊の酒)を飲む風習は、平安時代からだそうです
菊の宴というと、「重陽」の日に催される観菊の宴をいいます
芭蕉の句を見つけました
『 草の戸や 日暮れてくれし 菊の酒 』
『 山中や 菊はたおらぬ 湯の匂 』 (『奥の細道』、山中温泉の湯を賞賛してだそうです)
日本の文化は春の桜、秋の菊が大きく関わっているといえます
「菊」の花は、万葉集には現われていませんが、古今集あたりから盛んに歌にも詠まれるようになっているようです
「 心あてに 折らばやをらむ 初霜の おき惑わせる 白菊の花 」 ( 小倉百人一首 第29番札 より)
「菊」は、キク科キク属の植物の総称です
「菊」とは漢名を音読みしたもので、漢字は、菊の花弁を米に見立て、「散らばった米を1ヶ所に集める」の意味になっているのだそうです
漢名の「菊」は、”究極、最終”を意味し、一年の一番終わりに 咲くことから名づけられたそうです
「菊」の開花時期は、10月20日 ~ 12月20日頃で、アジア圏では最も古くからある鑑賞植物といわれています
日本には平安時代に中国から渡来し、改良が重ねられ多くの品種があります
先日菊花展の準備をしているのを見かけました
今の時期展覧会で多く見るのは、「厚物(あつもの)→ 大輪で花弁が高く盛り上がって豪華な花容を持つもの」と、「管物(くだもの)→ 細い管状花びらを持つもの」です
準備中だった「菊」は「管物」でしたが、なかなか見事でしたので、パチリ!! しました
「管物」菊は、花弁が管状になり、直線的に放射状にのびて、外側の花弁はしだれて先が丸まっている(玉巻という)ものをいいます
尚、管弁の太さで、太管、細管、針管に区分されています
「管物」菊は管状の花弁が長く真っ直ぐ伸びて、花弁の先は小さく固く玉巻き状となり、花芯の部分はカップ状か茶筅状になったものが良い花です
幾つかアップしましたので見てください
品種改良によって、随分繊細な菊ができたものだと感心しきりです
「菊」の 花言葉は、「 思慮深い 」 です
菊の美しさを眺めながら、日本人のすばらしさを感じています
ちょっと薀蓄です
菊の紋章が、皇室の家紋として明治元年(1868年)太政官布告によって定められました
この事によって、日本の象徴花は「菊」だという印象が強くなったように思えます
因みに天皇家の紋は16花弁の八重菊で、皇族は14花弁の裏菊です
「菊」への思いが、文化思想にも影響しているとみて、日本文化論を、アメリカの分人類学者R.ベネディクトが、「 菊と刀 (The Chrysanthemum and the Sword )」を著しました
本著は、1946年刊行され、日本人の〈義理〉〈恩〉〈恥〉といった観念の解釈をめぐって、戦後日本の思想界に大きな波紋を投じた本であると知られています
著書の中にはこんな事が書かれているようです
「 日本人は礼儀正しいといわれる一方、不糖で尊大であるともいわれ,固陋であると同時に新しい事物の順応性が高いともいわれる。 また美を愛し菊作りに秘術を尽くす一方では、力を崇拝し武士に最高の栄誉を与える。 それは欧米の文化的伝統からすれば矛盾であっても、菊と刀は一枚の絵の二つの部分である。 民族の思考と感情から出た習慣と行動には必ず一貫性があるという。・・・」
この本は欧米人による日本文化論として名著との評価が定着しているそうです
これが、ウバユリ(姥百合)の老い姿だ
先だって群馬・榛名湖に紅葉探索に行って来ました
その折湖畔で、沢山のウバユリが果実を生らしているのを見つけました
周囲は紅葉し、足元の草は枯れてウバユリ のみが目立っていました
ウバユリは(姥百合)はユリ科ウバユリ属の多年草で、山地の森林に多く自生しています
草丈は50cm~1mほどになり、茎の上部に長さ12~17cmの緑白色のユリに似た花を横向きに数個つけます
葉はユリとは異って、大きく、長い葉柄があり、卵状楕円形(ハート形ともみえます)をしています
ウバユリの花は7~8月咲く夏の花と云えます
花被片は内側に3枚、外側に3枚あり、漏斗状となり、長さ不同の雄しべが6本あります
紅葉の候、榛名湖湖畔で見つけたウバユリ達
ウバユリは「姥百合」と書き、名の由来は「開花時には葉がぼろぼろに朽ち果てて、老婆を連想させることによる」事といわれます
朽ち果てるとはちょっとオーバーな気がしますが、花の時期にすでに葉が痛み出しているので、「花盛りの時期に、すでに老女のおもむきである」ということでしょうか
果実が成熟した時期には、葉はほとんど朽ち果てます
果実の時期とは、人生で言えば、熟年と言えます
ウバユリは熟年を迎えて、歯(葉)が無くなってしまった「姥のようなユリ」と見ることもできます
花の後につく果実は円柱形をしたさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)です
紅葉林間に佇む 姥百合 です
果実は熟すと3裂し、各々に2個づつ種子を並べます
果皮裂片は格子状の繊維で繋がっています
中の種子には、全周に翼があり、長さ約1cm強です
ウバユリの果実
ウバユリの 花言葉は、「 威厳 」、「 純潔 」、「 無垢 」 です
名前からは想像できない花言葉です
果実の裂開する様子はすごい力を感じます
姥だなんてとっても思えません
今日は、「霜降」です ・・・柏葉アジサイが紅くなりました
今朝は雨も降ったせいか寒かったです
テレビのお天気情報によると、青森は初霜、初氷だそうです
二十四節季では、「寒露」から数えて15日目頃を「霜降」といい、今年は今日(23日)が「霜降」です
「霜降」とは、露が冷気によって霜となって降り始めるころをいい、カエデや蔦が本格的に紅葉を始める頃と云えます
今日から二週間後は、「立冬」で、「霜降」の始まりから「立冬」までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼ぶようです
朝晩の冷え込みがきびしくなってきたし、日がぐっと短くなったなと思っていましたから、今日は「霜降」と知ると、秋が一段と深まってきたのを改めて実感しました
この辺りでも、初霜はまもなく降るのでしょうか!?
マイ庭の柏葉アジサイが、気付くと真っ赤に紅葉していました
今年は実にいい色に紅葉しました
夏の日焼けも少なく、透かして見ると、紅さが空けるようです
これから本当に霜がおりるころには、もっと赤味が増すかなと楽しみです
薀蓄(うんちく)です
二十四節気とは、中国の戦国時代の頃に太陰暦による季節のズレを正し、季節を春夏秋冬の4等区分にするために考案された区分手法の1つで、1年を12の「中気」と12の「節気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられていることをいいます
日本では、江戸時代の頃から日本の気候や時期もあるので、「雑節」と呼ばれる季節区分を補足して使われています
「雑節」とは、二十四節気のほかに土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの季節区分を言うそうです・・・日本の旧暦です
パンジーが沢山温室で育っていました
今朝の早朝のウォーキングは、コースを変えて見ました
しばらく来なかったせいもあり初めてみる風景にぶつかり、今朝はびっくりしました
沢山のパンジーが、花開いてびっしりです
以前から温室があるのは知っていましたが、こんなに沢山のパンジーが育っていたとは知りませんでした
これから出荷なのでしょうか!?
色とりどりのパンジーが綺麗にポットに納まり、 勢ぞろいといったところです
パンジーはスミレ科スミレ属の小型の園芸植物の一種で、ヨーロッパに分布する数種のスミレ類を掛け合わせてできた園芸植物です
通称、サンシキスミレと呼ばれています
温室前に並んだ沢山のパンジー
見ての通り、パンジーは花の大きさ・色・咲き方がとてもバラエティーに富んでいます
品種は数千あるとも云われ、単色の他、きれいに2色に咲き分けるもの、花の中心に「ブロッチ」と呼ばれる目が入るもの、様々な色の混じりあったもの、縁取りが入るもの、更には花びらのフチが大きくフリルのように波打つものとユニークな品種もあります
パンジーが日本に入ってきたのは江戸時代末の1864年頃とされています
当時は、遊蝶花とか、胡蝶草などと呼ばれており、パンジ―として、一般に栽培されるようになったのは戦後からだそうです
それにしても実に沢山のパンジーがありますが、どうやって育てたのかなと調べてみました
受け売りで書きますと…
パンジーなどスミレの仲間は、秋まきの草花の中では比較的発芽適温が低いので、10月に入ってから播かないとよく発芽しないのだそうです
年内に開花させたい場合は、冷蔵庫の野菜室に保管しておき、8月末に浅鉢に丁寧に播き、風通しの良い日陰において管理します
お彼岸頃までは病気が出やすいので、なるべく涼しい日陰に置き、本葉が出てきたら一度仮植えし、10月に定植すると、11月中旬頃から花を愉しむことができるというわけです
一年手塩をかけて育ててきたのですね
パンジーの名前は、フランス語の「パンセ(=物思い、思想の意)」に由来し、花の咲いている姿が人間の顔に似て「物思い」にふけっているように見えるところから名付けられました
この由来のため、パンジーは自由思想のシンボルとして見られています
その一方で、英語の「pansy」は女みたいな男、女々しい男、転じて男らしくない、勇気がないという意味で、男性を侮辱するときの呼称としても使われています
早朝に咲くパンジー一色の世界です
パンジーの 花言葉は、
「 純愛 」、「 物思いにふける 」、「 思索 」、「 思想 」、「 楽しい思い 」、「 私を思って下さい 」、「 遠慮 」 です
パンジーは、女々しいだなんて思わず、愛の花だと思っていいようです
尚、シェークスピアの「真夏の夜の夢」の中に、パンジーが登場します
眠る前、パンジーの花汁を目にたらすと、寝覚めて最初に見た男性を好きになるという話で、これによって、パンジーの花を身につけていると、異性の愛情が得られるといわれています
フジバカマを早朝に見る
このところ早朝ウォーキングを休み気味でした
メタボ対策で始めて2年、今夏の初めまで頑張っていたのが、歩き をやめて、畑仕事で代用してました
秋になって、またウォーキングを始めようと思ったのですが、なかなか切り替えがうまくいきません
一大決心で今月初めから歩きを励行中です
昨日の朝、久しぶりの畑中道コースを歩いたら、朝日を浴びて、フジバカマが咲いているのを見つけました
早朝のフジバカマ ( 稲穂が黄色くなり始めています・手前の畑は毎年麦がでるのですが…)
フジバカマ(藤袴)はキク科ヒヨドリバナ属の多年生植物で、秋の七草の1つです
万葉の時代から親しまれており、「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」(万葉集・巻八 1538)はよく知られる歌です
「藤袴」(ふじばかま)と云えば、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつです
この巻名は夕霧が詠んだ和歌・「 同じ野の 露にやつるる 藤袴 あはれはかけよ かことばかりも 」 に因んでいます
尚この歌は光源氏の「 道のはてなる(東路(あづまぢ)の道のはてなる常陸帯(ひたちおび)のかごとばかりも逢はんとぞ思ふ)」と恋慕の歌です
「たづぬるに遥(はる)けき野辺(のべ)の露ならばうす紫やかごとならまし」は玉鬘(たまかずら)の返歌です
フジバカマの 花言葉は、「 ためらい 」、「 遅延 」、「 思いやり 」、「 あの日を思い出す 」、「 優しい思い出 」 です
シラヤマギクだと思うけど!?・・・ヤマシロギクかな!?・・・いやシロヨメナかも
先日、榛名山麓をまた走ってきました
この頃、榛名の山がとても好きになって秋を見たくなっての行動です
秋咲く野辺の花が幾つか見かけました
キノコを探しながらの松林の中で、野菊のような花が咲いていたのを、パチリ!! しました
この花そっくりさんは沢山あり、素人の私にはなかなか区別がつきませんが、シラヤマギク(別名ムコナ) ではないかなと思っています
よく似ているのは、ヤマシロギク(山白菊)、カントウヨメナ(関東嫁菜)、シロヨメナ(白嫁菜)とです
どれもキク科シオン属ですから、似ているのは当たり前で、判別は葉をよく観察するしかないようです
ネットで大雑把な判別法を探した結果、シロヨメナの葉は互生し葉先は尖り3本の葉脈があります
ヤマシロギクの葉の形は他より小ぶりで、先端が丸味を帯びているのに対し、シラヤマギクの葉は互生せず基部の葉が大きく先が尖っているといいます
もっともらしい簡別法ですが、これだけでは区別がよくできませんね
シラヤマギクだと思うのです ・・・ 葉が互生してないのを、決め手にしたのですが…
シラヤマギクの葉は、下部の葉には狭い翼のある長い葉柄があり、心形(?)で先は尖って縁に粗い鋸歯があります…形違うかな!?
上部の葉ほど小さくなっています
多年草で、草丈60cmくらい、8~11月に開花します
シラヤマギクの花は舌状花と中心部の筒状花からなり、舌状花の数が少なく花弁が歯抜けのように見えます
花をアップしました
舌状花の花びらが抜けているのが、特徴です
面倒になり、ひとからげにして、「野菊」と総じて呼べばいいじゃないかと最近思っていますが、これは歳のせいかなと反省しました
ダリアの花が盛りです
二三日前、買い物目的で、産直を巡ろうと群馬北域の中之条の方面に行って来ました
榛名山麓を北方に下り、中之条を通って、四万に向かう途中の道端で、沢山のダリアが咲いているのを見つけました
あまりに綺麗なので、車を停めパチリ!!してきました
農家の庭先続きの畑の縁に、ダリアは植えられていました
通りがかりの人にも楽しませようとの、作り手のやさしさでしょうか!?
ダリアは、キク科ダリア属の多年生で、草本植物の総称をいいます
18世紀にメキシコからスペインにもたらされて以来、長い間をかけて品種改良が行われ、多種多様な、花色、花容の品種が作り出されてきたとされています
変異を起こしやすい植物であるらしく、園芸植物の中でも突出した品種数で数万種もあるようです
日本には天保12年(1841年)、オランダ船によってもたらされたとされます
当時はテンジクボタン(天竺牡丹)と呼ばれ栽培され、明治も中頃を過ぎた頃には一般でも盛んに栽培されるようになったそうです
花は夏から秋にかけて咲き、大きな花輪と色鮮やかな花色が特徴です
見かけたダリアも色鮮やかでした
あまりに品種の多い事もあり、名前を調べてみたけど、ちんぷんかんぷんでした
黄色の一重のダリアです ( 後ろの落葉樹は桜のようで、紅葉が始まり始めていました)
黄色の大きなダリアです ・・・ 刈り取られ干した稲束の横で咲くダリア
ダリアの 花言葉は、「 エレガント 」、「 華麗 」、「 気品 」、「 移り気 」、「 不安定 」 です
真逆の花言葉を持ったダリアです
「移り気」、「不安定」は、一説にダリアの花がフランス革命後の不安定な情勢の中で流行したことに由来しているようです
« 前ページ | 次ページ » |