日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
ナツメの花咲く
ご近所を散策していて気付いたのですが、ナツメの樹が農業用用水路の上に枝を伸ばしていました
小さな黄緑色の花がびっしり咲いて、陽に当たって輝いて見えました
ナツメはクロウメモドキ科の落葉小高木で、原産地は中国~西アジアです
日本へは奈良時代以前に渡来し、 薬用植物として栽培され、現在は庭木や街路樹として多く植えられています
ナツメの名は、「夏芽」の意味で、初夏になってから新芽を出すことから来ています・・・但し夏芽(ナツメ)は秋の季語です
ナツメが花咲きました
ナツメは樹高約6mほどになり、樹形が枝分かれしてこんもりしています
葉は卵形で、互い違いに生えます(=互生)
果実は乾燥させたり(➝干しなつめ)し、菓子材料として利用されています
また生薬としても用いられます
木材としては、硬く、使い込むことで、色艶が増す事から、高級工芸品(茶入れ、器具、仏具、家具)等に使われています
開花は5~6月、葉の脇に淡い黄色の小さな星のような5弁花をつけます
ナツメの花 アップです ・・・ 雌しべがとても大きく見えました
ナツメの花のアップです ・・・ ちょっと、見,花弁が8枚に見えました
ナツメの花言葉は、「 健康 」、「 健康の果実 」、「 英俊 」、「 若々しさ 」、「 あなたの存在は私の悩みを軽くします 」 です
見かけた緑陰公園で、キョウチクトウの花が咲いていました
車で走っていたら、街外れにある緑陰公園を見かけ散歩してきちゃいました
何度か通っていた道なのですが、緑陰公園があるのに全然気づきませんでした
県境近く新幹線高架の横に造られており、郊外のせいか近くの人が緑陰を楽しむ程度でのあまり知られていない風情の公園です
昼時のせいか数台の車が、駐車場に停まり、中で弁当を食べている人がいたりと、なんとものどかでした
園内に入って、綺麗に整備されているのにびっくりしました
予想以上に緑多く、回遊式に水多く造られた緑の公園で、何故か昔見た中国風の亭園(➝庭園ではありません)がイメージされました
向かって右 : せり出した舞台風休憩所はとても素敵に見えました
ぐるり廻って見た競りだしたような休憩所 ( 造園的には何というのでしょう!? )
休憩所の椅子に座って、何やら大型の弦楽器を奏でる人が見られます
離れているので音は分かりませんが、その姿はとても印象に残りました
園内のところどころで、真っ白く咲くキョウチクトウの樹がありました
花名のキョウチクトウは「夾竹桃」と書き、葉が「タケ」に、花が「モモ」に似ていることにちなんでいるようです
キョウチクトウの花咲く樹
白花キョウチクトウ の花アップ
キョウチクトウの花言葉は、 「 注意 」 、「 危険 」、「 用心 」 です
花言葉は、キョウチクトウに強い毒性があることに由来しているようですが、花の感じは夏の暑さに負けないでと応援されているように思えます
「赤城自然園」の山野草達(その2)・・・ヤワタソウ、ヤグルマソウ、”シライトソウ他
群馬「赤城自然園」・四季の森 で、沢山の山野草を見ました
撮り切れませんでしたが、幾つか紹介します
まずはヤワタソウです
ヤワタソウ(八幡草)は、大きな丸い葉から細長い総状 集散花序出し、薄黄の五弁花を咲かせるユキノシタ科ヤワタソウ属・日本原産の多年草です
別名はオトメソウ(乙女草)といいます
東北~中部の山地・沢沿いなどの湿った場所に自生しています
ヤワタソウの群落
ヤワタソウの花アップ
ヤワタソウの開花は5~7月・茎先に集散花序をだし、1~2cmほどの淡緑黄色花を数個つけます
花びらは5弁・先に切れ込みがあります
根生葉は2~3枚、10~30cmあろうと思える円形掌状をして、先は7~13に浅裂しています
茎葉は光沢があり互生します
ヤグルマソウ(矢車草)は、ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草です
和名ヤグルマソウの由来は、小葉の構成が、端午の節句の鯉のぼりにそえる「矢車」に似ていることによります
ヤグルマソウの群落
ヤグルマソウの花姿
ヤグルマソウの根性葉は5枚の小葉からなる掌状複葉で、葉柄は50cmに達します
小葉は倒卵形で先端が3~5浅裂しています
花期は6~7月、花茎の高さは1mほどになり、茎先から円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、小さな白い花をたくさんつけます
花には花弁はなく、5枚のガク片が花弁化しています
花弁にみえるガク裂片は長さ2~4mm、ふつう5~7個あり、はじめ緑白色で、のちに白色に変わります
シライトソウ(白糸草)は、ユリ科シライトソウ属の野生の多年草です
和名シライトソウの由来は、糸屑を束ねたような花の姿からきています ・・・ 残念ながら、画像では花が終わりかけており、イメージが湧きませんでした
シライトソウ の咲いている様子
シライトソウの根茎はごく短く、小規模な株立ちになります
根性葉はロゼット状に地表に広がるので、その姿はちょっとショウジョウバカマに似ています
葉は先がやや広くなったサジ型、深緑色でつやはあまりなく、大きさは3~14cm、葉柄は不明瞭、先端はあまりとがっていません
花期は4~6月、細長い花茎を直立させ、高さは15~50cm程になります
花はその上の方から数~10数cm程にわたってつき、その部分の花茎は白っぽくなります ・・・ 花は下から順に穂状にさきます ・・・ 小さな白いブラシの様にも見えます
花の花弁は6枚、 雄しべは6本です
サイハイランは、ラン科サイハイラン属の多年草です
北海道~九州の山林縁などに見られ、草丈40~60cmになります
サイハイランの花姿
サイハイランの花 アップ
サイハイランは、地下に白色卵形の球根(偽球茎・ぎきゅうけい)があり、球根から葉を1~2枚出します
葉は、秋に地上に1枚出て、花後枯れ、細長い長卵形、先端は尖り、ややエビネに似ています
花は4~6月頃、葉の脇から長柄を伸ばし、密にやや偏側性の花序を作ってつき、淡緑褐色で紅紫色を帯び、下垂して茎につきます
花は下から咲き、5枚の花びら、鮮紅紫色の唇弁(しんべん)があるがあまり開きません
落ち葉の中から出た様子は、一見枯れ花の様に見えました
変わった風情のラン花です
クサタチバナは、ガガイモ科(➝キョウチクトウ科にかわったらしい)カモメヅル属で、山地の草原や明るい樹林下に生える多年草草本です
草丈は30~60cm、茎は直立して分枝せず、茎の上部から数個の花茎を出し花径2cm程の白い花を多数つけます
クサタチバナの花姿
クサタチバナの花 アップ
クサタチバナ開花は5~7月、幅の広い葉を対生させ、茎上部の葉腋から花柄を伸ばして、先に花序をいくつも出して花を咲かせます
白い花はタチバナの花に似ていると、和名が付けられました
花冠の先が深く5つに裂けて横に平に開き、中央にある副花冠は淡黄色を帯び、萼も5裂しています
普通数本が株立ちになるが、環境の良い場所では群生します ・・・ 群生といっても数十本くらいの単位が普通のようですが
まだまだ山野草が見れましたが、今日はここまで・・・
「赤城自然園・セゾンガーデン」の花達・今・・・カルミア、ギンパイソウ、ミヤコワスレ
「花を育てるのではなく、環境を整えることで植物が育つ手助けをする」というコンセプトで、森林セラピー基地となっている群馬・渋川にある「赤城自然園」
前日までに続いて園内の植物紹介です
「赤城自然園」の広大な敷地は、3つのブロックに分かれています
そのうちの一つの『セゾンガーデン』は、イングリッシュガーデン風に造られ、中は東洋一の規模を誇るシャクナゲ園があります
シャクナゲの花期はまだ残っていたのですが、来年の為、早くも摘み取られ、新芽が出て来ていました
『セゾンガーデン』見晴らし台近くでパチリ!! (向かって手前左:シャクナゲ 、中央: 白く咲くのはヤマボウシ 、手前右:ツツジ
シャクナゲ園の片隅に、今が盛りの様にカルミアの花が咲いていました
カルミアは北アメリカからキューバにかけておよそ7種が分布する常緑樹で、大雑把に言うとツツジやシャクナゲの仲間です
日本へ入って来たのは大正4年・東京市長がアメリカにサクラを寄贈したお礼として、ハナミズキなどとともに贈られてきたのが最初とされています
カルミアの花
カルミアの花アップ
カルミアの花は 枝先に集散花序(=最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白ないし淡い紅色の花をたくさんつけます
蕾は「金平糖」のような形です
開いた花の花冠は先が浅く5つに裂けて、五角形の皿形で、(花冠の)内側に濃い紅色の斑点、真ん中に折れ線のような筋が入っています
花径は2cmくらい、ガク片は5枚、雄しべは10本、雌しべは1本で、花冠から飛び出しています
カルミアの花言葉は、「 優美な女性 」、「 大きな希望 」、「 野心 」 です
シャクナゲの植わった遊歩道縁に、ギンパイソウが群落で咲いていました
ギンパイソウは、ナス科、アマモドキ属の多年そうです
草丈は5~10cm、葉はへら形で、互生しています
ギンパイソウ
ギンパイソウ花アップ
ギンパイソウの開花期は6~8月です
花径3~4cmの乳白色の花を上向きに咲かせます
花冠は筒状で、先が5つに裂けて広がり、盃のような形になるのでこの名が付いたそうです
花冠には皺が寄っており、花の真ん中は黄色なのが可愛さをだしています ・・・ 雄しべは4本、仮雄しべが1本あります
ギンパイソウの花言葉は、「 心が和む 」、「 許されざる恋 」、「 楽しい追憶 」、 「 清楚 」、「 平和 」 です
ミヤコワスレの見事な群落がありました
ミヤコワスレ(都忘れ)とはキク科ミヤマヨメナ属の植物で、山野に自生するミヤマヨメナの日本産園芸品種として多く栽培されています
別名を野春菊(ノシュンギク)とも、東菊(アズマギク)とも云います
ミヤコワスレの和名の由来は、承久の乱で佐渡に流された順徳天皇がこの花を見ると都への思いを忘れられるとの話によるとされています
開花期は5~6月頃で、花色は紫青、青、白、ピンクなど多種あります
ミヤコワスレの群落
ミヤコワスレ花アップ
ミヤコワスレは茎は上部で枝分かれをし、3~5個の花をつけます
花は菊(キク)に似た紫色の可憐な花です
花の色は青や白のものもあります
ミヤコワスレの花言葉は、「 しばしの憩い 」、「 しばしの別れ 」、「 穏やかさ 」、 「 また会う日まで 」 です
「赤城自然園」で見つけた山野草です ・・・ ハンショウツル
昨日に続いて・・・赤城自然園で見つけた山野草を紹介します
シダなどの生え茂る樹林の中で、周りの植物に絡まってのびているつる植物がありました
ツルの長さは2~3mはありそう・・・結構長くのびています
茎は暗い紫色を帯び、3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)の葉が、向かい合って生えています・・・対生といいます
半鐘形をした花が咲いていました
花の名はその形の様に、ハンショウツル(=半鐘蔓)といいます
ハンショウツルはキンポウゲ科センニンソウ属のつる植物です
日本固有種で本州から九州にかけて分布しています
樹林の中で、絡まっているハンショウツル
ハンショウツルの3出複葉した小葉は長さ4~9cmの卵形で、先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があります
葉質はやや硬く、両面に短い毛が生えています
5~6月が開花時期で、葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、半鐘(=小さな釣鐘)形の花を下向きにつけます
花径は2.5~3cmくらいで、花の色は暗紅紫色をしています
ハンショウツルには花弁がなく、花弁のように見えるのは萼(ガク)片で、外側には毛が生えてます
花は長さ6~12cmの柄の先に1個つき、下向きに咲き、完全には開きません
ガク片は4枚、厚みがあり、白い毛で縁どられ、反り返るようになって先が尖っています
花のあと花柱はのびて長さ3cmほどになり、毛ものびて羽毛状になり、そう果の先に尾の様に残るのだそうです
全草が有毒で、誤食をすると神経の麻痺などが起こします
ハンショウツルの花
ハンショウツルの花アップ
ハンショウツルの 花言葉は、「 感謝 」、「 心の美しさ 」 です
群馬・「赤城自然園」で、森林セラピー・・・シラネアオイ、クリンソウと出会いました
群馬・渋川にある「赤城自然園」は、「森林セラピー基地」に認定されています
「森林セラピー基地」は、特定非営利活動法人森林セラピーソサエティによって、癒し効果が科学的に検証された「森林浴効果」(=森林セラピー)があると認定された森林やウォーキングロードを持つ地域のことをさします
現在は57の地域が認定されているそうです
森林セラピーは、森を楽しむことで、心身の快適性を向上させ、保養効果を高めていく「森林浴効果」によって、リラクゼーション効果や免疫機能の改善など予防医学的効果が期待できます
自然園の園内は、『セゾンガーデン』、『四季の森』、『自然生態園』の3ブロックにわかれており、赤城の様々な植物、昆虫にであうことができます
『四季の森』では、今の時期もっとも森のセラピーが満喫できました
『四季の森』入口・松の樹林の中で、どのくらいの株があるのかわかりませんが、見事なシラネアオイの群落がありました
シラネアオイの群落です ・・・ 奥の樹林のなかに見える建物は、炭焼き小屋だそうです
シラネアオイ(白根葵)は、キンポウゲ科シラネアオイ属の多年草の一種で、深山の植物・日本固有種です
花の咲く時期は5~6月なのですが、ここ赤城自然園では先月終ったばかりで、一個として花はなく、種子ができていました
花は花弁がなく、7cmほどの淡い紫色の大きなガク片が4枚あり、大変美しい姿をしているのですが、見られず残念!!
葉はカエデに似た手のひら状で、互い違いに生え、葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があります
花の後にできる実は、扁平な形で、熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出します
シラネアオイの葉と実
シラネアオイの群落を抜けると、緑陰を流れる川の縁にはクリンソウが沢山咲いていました
山間地の、比較的湿潤な場所に生育し、時に群生しています
草丈は50cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型です
花期は6~8月、10~20cmほどの鋸歯を持つ葉のロゼットを作り、その中心から花茎を伸ばします
花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「9輪」に似ていることが名前の由来となっています
小川の川べりに咲く色とりどりのクリンソウ
花は地上から伸びた花径の先に数段に輪生してついています
花径は2~3cmで、花の色は紅紫色、白、ピンクと白の混じり、等々カラフルです
花冠は先で5つに裂け、横に平らに開きます
それぞれの裂片の先は浅く2つに裂け、萼片は緑色で5枚あります
雄しべは5本、雌しべは1本です
クリンソウの花言葉は、「 幸福を重ねる 」、「 物思い 」 です
群馬・渋川にある「赤城自然園」で初夏の花を見てきました・・・サンショウバラ、オオヤマレンゲ等
昨日に続き・・・久しぶりに出かけた 群馬・渋川にある「赤城自然園」 です
これまで何度か来たことありましたが、初夏ともいえるこの時期に来たのは初めてです
見たかったシャクナゲの群落は花が摘み取られ見る事はかないませんでしたが、代って幾つか初めてみた花と出会いました
まずはサンショウバラ(山椒薔薇)を紹介します
サンショウバラは、バラ科バラ属の落葉小高木で、日本固有種です
フォッサマグナ要素植物の1つとして、本州の神奈川県、山梨県および静岡県にまたがる富士箱根地区にのみ分布し、山地に生育しています ・・・ それ故、別名を「ハコネバラ(箱根薔薇)」と名づけられています
サンショウバラの名は、葉がサンショウ(山椒)に似ている事からついたそうです
サンショウバラは、陽地を好み、枝はよく分枝し、稲妻形に屈曲し、扁平な強い棘があります
花は初夏の頃大きなピンクの花びらを拡げて咲きます
サンショウバラ樹の花咲く姿
サンショウバラが、フォッサ・マグナ要素植物と呼ばれるのは、陽当たりを求め、木の生えにくい火山地から火山地へと移動しながら繁殖して、富士山、箱根に生き残ったからです
フォッサ・マグナというのは日本列島の真ん中あたりにある、地質学的な大地の裂け目地帯です
これは眼で見れるものではなく、大昔、日本列島が引き裂かれ海になっていた地域に海底火山活動が起こり火山の堆積物が1万メートルにも堆積し、その後、第4期に入ると陸上となった地に火山活動が始まってほぼ現在の地形が形成されました
激しく活動する火山の噴出物に、いち早く根を下ろしてしぶとく、逞しく現在まで生き抜いている植物を”フォッサマグナ要素”の植物と言うわけです
サンショウバラの樹高は5m位になります
幹は太く、葉は奇数羽状複葉で、9~19個の小葉からなり、小葉は長楕円形で、先端は尖り、縁には細かい鋸歯があります
葉の羽軸と小葉の裏面の主脈に軟毛があります
花は次々に開花しますが、2日ももたずに散ってしまいます
とても短命です
花後できる果実は大きく、径2cmの扁球状になり、全体に蕾時から生える硬い刺が残っています
果実は果実酒に利用できるが、内部が虫食いになっているものが非常に多いので要注意だそうです
サンショウバラの花アップです
虫の名は分かりませんが、どうも「しべ」を食べているようにも見えます ( 右上画像 )
もう一つ珍しい花を見つけました
森の貴婦人とも呼ばれるオオヤマレンゲです
オオヤマレンゲは モクレン科モクレン属で、樹高は1~4mになる落葉広葉低木樹です
花の名は奈良県南部の大峰山に自生していて、蓮の花(蓮華)に似た白い花を咲かせることに由来しているそうです
別名はミヤマレンゲ(深山蓮華)といいます
葉は楕円形で、ぎざぎざ(鋸歯)はありません
葉の柄の長さは20~50mmくらいで、互生しています
倒伏した枝から発根し栄養繁殖も行うそうです
オオヤマレンゲのつぼみと葉
枝先から径5~10cmの芳香のある白い半球状の花は長い花柄をもち、横向きないしはうつむき加減に壺(つぼ)状に開きます
9枚ほどある白い花被片の中には、淡紅色を帯びた雄しべが沢山みえます
開花時期は5~7月、花の寿命は4~5日程度です
オオヤマレンゲの花 ・・・ 開き始め
そっと覗いて、パチリ!!しました
オオヤマレンゲの 花言葉は、「 変わらぬ愛 」 です
ピンク色のエゴノキの花を初めて見ました
先だって2日、群馬・赤城山西麓にある「赤城自然園」 に行って来ました
まもなく春の開園時期が終わると聞いたので少々慌てての訪問です
「赤城自然園」は標高600~700mのところに造られた「癒しの森」をモチ-フにした自然公園で、関越道赤城ICから10分ほどのところにあります
自然園は約120ha(約36万坪)と広大です ・・・ 一般開園エリアは約60ha(約18万坪)
春・夏・秋、そして晩秋まで、豊かな自然が織り成す日本の四季のうつり変わりが体感できる場所として人気が高まり、年々訪れるお客が増えてきているようです
訪ねたこの日も、バス数台が停まり賑わっていました
秘かに自然林や中に咲く花々を静かに鑑賞できるかと期待していましたが、ちょっぴりがっかりもありました
今年の開園は、春:4月3日~6月7日、夏:7月10日~8月23日、初秋:9月11日~10月4日、晩秋:10月16日~11月15日の予定だそうです
今年はこのところ乾季が続いていましたが、そんな事は嘘のように緑が一杯に拡がっていました
何年振りかの自然園ですが、今の時期に来たのは初めてです
自然園入口のところで、珍しい花が咲いているのを見つけました
近づいて花を見たら、エゴノキの花と似ていますが、色が違ってピンク色です
何だろうと思っていましたら、『アカバナエゴノキというエゴノキの仲間ですよ』と、カメラを持った先客が教えてくれました
尚別名は、ピンクチャイムというのだとも教えてくれました
自然園入口に植えられたアカバナエゴノキ ( 向かって左:自然園受付、樹下左:オオバギボシ、右:ヤマユリ )
エゴノキは雑木林に普通に生え、日本では山の木としての認識が強いようですが、欧米では魅力的な「花木」として庭園に好んで植栽されています
私は知らなかったのですが、エゴノキにはいくつかの園芸品種があって、どれもとても魅力的なうえ、特にアカバナ種のものは希少であって人気が高いのだそうです
最近はヤマボウシやコブシの紅花種と合わせ、比較的身近に見られるようになってきたようです ・・・ ヤマボウシ=サトミ、コブシ=ベニフジといいます
普通のエゴノキに比べると、赤花エゴノキ・ピンクチャイムは生長はやや遅めで、樹高もそれほど大きくはなりにくいそうですが、咲いていたピンクチャイムは樹形もよく、花数も白花種と同じように多くて見事でした
咲き誇るピンクチャイム
園内各所ではエゴノキが丁度盛りでいた
皆白花種で、ピンク色の紅花種は入口の1本だけでした
自然園園内で咲く エゴノキ
アカバナエゴノキの花アップです
エゴノキの花言葉「壮大」は、新緑の葉の中で枝を埋めて一斉に咲いて、甘く香る白い清楚な花を下から見上げた印象からつけられたのではないかとネットで見た覚えがあります
アカバナエゴノキの花を見上げたら、とても恥ずかしそうにうつむく素振りが可愛く見え、「壮大」のイメージではなくなりました
勝手に花言葉を作れるほどではありませんが、何かいい言葉を探してみたくなりました
キングサリの花がきれいに咲いていました
久しぶりに訪れた群馬・草津温泉は随分変わって見えました
古き湯治場の印象から、観光客の集客拡大の為かあっちこっちがとても明るく開放的になってきているように感じました
昨年群馬・富岡市にある絹産業群の世界文化遺産登録で、群馬は一気に世界からの観光客が増えてきているようです
県内にある各温泉場も、これをチャンスにと世界の温泉場に成るべく色々試行錯誤を始めたのがうかがえました
草津温泉のどこが変わったのかはともかくとして今回訪れて、キングサリの花があっちこっちで咲いていたのがとても印象に残りました
キングサリはフジに似たマメ科の植物で、ヨーロッパ中南部原産の落葉性小高木 です
日本には明治時代に入ってきたヨーロッパではメジャーな植物で、寒冷の土地では大木に育ちます
キングサリの名は、”金色のような黄色い花が、鎖のように連なって咲く” からつけられたそうです
別名は、黄花藤(きばなふじ)とも、ゴールデン・チェーンともいいます
草津温泉スキー場付近で咲いていた キングサリの花 ・・・ 早朝輝いていました
キングサリの花は5月~6月頃に枝から下に向かってぶらさがるように、目を引く黄色さで花を咲かせます
花の咲く姿は圧巻といえます
樹高は5~7mくらいになります
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互生しています ・・・ 小葉の形は楕円形です
花は葉の脇から房のような総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を垂れ下がり、黄色い蝶形をしています
房の長さは種にもよりますが20~70cmくらいにもなります
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)です
カラマツ林の中で咲く キングサリ の花 ・・・ 緑の中できらめくように咲いていました
次のようなキングサリを詠った歌をネットで見つけました
弓形に / 枝しならせて / 金鎖 / 黄金の色の / 房を垂れ下げ ( 作者不詳 )
輝ける / 黄金の房は / 金鎖 / 毒のあるのも / 素知らぬ顔で ( 作者不詳 )
花の美しさとは裏腹に、有毒植物としても知られており、特にタネには毒性の強いアルカロイドが含まれているそうですから用心です
中国では毒豆とも呼ばれているそうです
キングサリの花アップ
キングサリの 花言葉は、「 淋しい美しさ 」 、「 哀愁の美 」 です
草津散策で見つけた山野草・・・マイズルソウ、チゴユリ
昨日に続いて・・・
囲碁三昧の合間、宿近くの山林を散策しながら見つけた山野草を紹介します
緑増してきたカラマツ林の樹下で見つけたマイズルソウの群落です
マイズルソウ(=舞鶴草)はユリ科(→スズラン亜科とも)マイズルソウ属に属する多年草です
名前の由来は、葉の形や葉脈が曲がっている様子が、鶴が羽を広げたように見える事からついたといわれます
マイヅルソウは、世界的にも非常に珍しく貴重な植物で、世界に3種しか存在しないそうで、日本にはそのうちの2種(➝マイヅルソウとヒメマイヅルソウ)が存在し、ごくありふれた多年草に見えます
地表をはうように根茎が伸び、林床を覆ってしまうように生息します。
マイズルソウの群落 ( クマササと混じって咲いていましたが、退勢しないでほしいです )
マイズルソウの葉は、ハート形をし、先端は尖って、上部に2~3枚互生しています
マイズルソウは、5月~7月、葉の間から花茎を伸ばし、茎上部に小さく可愛らしい白色の花を総状花序につけます
花は一節から2~4個でて、4枚の平開し反り返った花びらをして穂状に次々と咲きます ・・・ 雄しべは4本
夏の終わりから秋に かけては、直径8~10mmほどの赤い実を付けます
マイズルソウの花のアップ ・・・ 大きくそそり立つ蕊(しべ)が眼につきました
マイズルソウの花言葉は、「 清純な少女の面影 」 です
マイズルソウを詠った歌を見つけました
少女らの おもかげありて 舞鶴草 白くさやかに 咲きひろがりぬ ( 鳥海 昭子 )
マイズルソウに混じって、チゴユリが群落になって生えていました
チゴユリは日本・中国・朝鮮にかけて分布し、日本国内では全国で見られる落葉樹林の木陰に自生するユリ科の多年草です
和名の由来は、「小さく可愛らしいユリの仲間」という事からつけられました
草丈15~30cm、球根はなく、白くてやや太い地下茎があります
ユリとは言っても球根は付けず、一般のユリとは別属である
チゴユリの群落を覗き見してみました
チゴユリは種子繁殖のほか、地上茎基部に生ずる地下茎により無性繁殖します
無性繁殖は親に当たる地上茎が枯れた後に地下茎の先に新しい地上茎(子)が生じるため、毎年あたらしい地上茎が出現します・・・(これらは「疑似一年草」と呼びます)
チゴユリの葉身は4~8cmの楕円形( → ちょっと笹の葉にも似ているかも )で先が尖り、互生します
4~6月、茎先に1cm位の白色の広鐘形の花を1~2輪下向きにつけます ・・・ 花被片は6枚、長さは1~1.5cm、雄しべは6本
花が終わると黒い実(液果)が付きます。
チゴユリの花姿
チゴユリの 花言葉は、「 恥ずかしがりや 」、「 純潔 」 です
うつむき加減に咲く様子は、ぴったりの花言葉ですかね
群馬・草津温泉で、レンゲツツジが盛りでした
群馬・草津温泉で、朝昼晩と囲碁三昧した二日間・・・時間の経つのは早いですね
今日帰ると云う日の早朝、ボォーッとした頭をしゃっきりしようと散策に出かけました
向かった先は、「西の河原公園」にあるレンゲツツジの群落です
レンゲツツジは群馬県の県花です
レンゲツツジは高さ1~2mの落葉低木で、開花時期は4~6月、群馬県下の高草原はレンゲツツジで彩られます
「西の河原公園」遊歩道 入口 ( レンゲツツジの花が盛りです ・・・ 右端樹の緑影の向こうに湯煙が見えます )
レンゲツツジは減少しつつある植物の1つです
レンゲツツジは有毒植物であり、家畜が食べない為、放牧地では大群落ができました
それゆえかつては湿原と周辺山地の境界部や放牧地、やや湿った明るい二次林の中などに普通に見られた種でしたが、現在は少なくなってしまいました
「西の河原公園」のツツジ群落 ・・・ 森林の中に咲いており一画しか見れません
レンゲツツジは4~6月、葉が出たのち葉が開くのと前後して、葉腋から総状花序を出して直径5cmほどのロート状の花を2~8輪つけます
葉は長い楕円形で、枝先に輪生状に互生し、葉の先は柔らかくすこし尖り、縁には毛が生えています
ツツジの仲間には紫から赤系統の花を咲かせるものが多く、レンゲツツジのように黄色系統の色素を持つ種はめずらしいです
花の色には朱赤色が多いですが、黄色いものもあり、これはキレンゲツツジといいます
果実は果、長さ2~3cmの円筒状で、10~11月に熟すると5裂して小さな種子を飛ばす
山林・松林の中で咲くレンゲツツジ
レンゲツツジにはあまり匂いは無いようです
でも蜜はあるらしい
虫が結構集まってきます
レンゲツツジは有毒で花もやばいらしい
庭木に植えてあるけど、ロート形の花だから子供が蜜を吸うかもしれない
用心です
レンゲツツジの 花言葉は、「 情熱 」、「 堅実 」、「 あふれる向上心 」 です
「春蝉(はるせみ)」が鳴きだしていました
群馬・草津温泉は今若緑が一杯になっていました
囲碁対局に疲れ、負けが込みそうになったので、宿裏の樹林の中を散策し戦略を練りました
もともと力がないのにいきなり強くはなれませんが、まあ気分一新の効果は絶大で納得手が打てました
戦果は内緒です!!
群馬・草津町サイクリングロード の緑陰を歩く
緑一杯の中から、青空を見上げてみました ・・・ やる気湧きましたよ
樹林一杯に低音の鳴き声が響き渡っていました
鳴き声の表現は難しいですが、「ジーッ・ジーッ…」「ゲーキョ・ゲーキョ…」「ムゼー・ムゼー…」「ミョーキン、ミョーキン、ケケケケ‥」などと人それぞれに聴こえるとネットで書かれていました
私には表現力なく言い表せませんが、樹林の中で聞いたこの声は、たしかに「春蝉(はるせみ)」だと思われました
「春蝉(はるせみ)」は、カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミの一種です
日本、中国各地の松林に生息する小型のセミで、和名通り春に成虫が発生します・・・別名「松ぜみ」ともいい、晩春~初夏を表す季語になっています
東北日本では低山地に、西南日本では標高1,000m付近のブナ林で見られ、高木の梢に多いため、発見がなかなか難しいです
散策していて、抜け殻を、マイ車のタイヤに実物が留まっているのを見つけました
松の肌に残っていた抜け殻
タイヤに留まった 春蝉成虫
「春蝉」の大きさ(翅端まで)は約4cmほどです
成虫の体長はオス28~32mm、メス23~25mmで、ヒグラシを小さく、黒くしたような外見です ・・・ オスの方が腹部が長い分メスより大きい
翅(はね)は透明ですが、体はほぼ全身が黒色-黒褐色をしています ・・・ ちょっと見、翅が透明でなければアブラゼミに似ていなくもありません
頭部・胸部は緑色をおびた褐色で黒色の斑紋があり、これはアブラゼミにはありません
腹部は黄褐色のややスマートな蝉です
日本では、セミの多くは夏に成虫が現れますが、「春蝉」は和名のとおり4月末から6月にかけて発生します
タイヤに身じろぎなく留まっていた春蝉
そっと、葉の付いた小枝に載せて、松の樹に移してやりました
飛び立つ様子が全く見られず、抜け殻からでたばかりだったのかもしれません
群馬・草津温泉で見つけたオダマキ
群馬・草津温泉に来て、囲碁三昧に疲れ、頭を休めようと宿の近くを早朝散策しました
なんて書くと相当頭を使ったかのようですが、どうも前日の打ちながらのお酒の飲み過ぎのようです
草津温泉は群馬北部山岳地帯近くに位置し、県内各地の温度と比べると、2~3度は低くなっています
朝の冷気はぼやけた頭をすっきりさせてくれました
散策の途中、オダマキ(=苧環)の花が咲いているのを見つけました
オダマキはキンポウゲ科の耐寒性多年草で、多くの品種があります
日本に自生するオダマキは山野草として愛好され、古くから園芸品種も作られ平地でも栽培が容易になってきています
自生のオダマキには、ミヤマオダマキ、ヤマオダマキなどがあります
現在流通するものは欧州原産や欧米の改良が多くなっており、花の美しい園芸植物として広く市場に出回ってきています
これらはセイヨウオダマキ〔西洋オダマキ〕と呼ばれ、八重咲の品種もあります
ヤマオダマキは日本各地の山地草原に生えるオダマキで、茎の高さ30~50cm、3小葉の茎葉を互生して、茎先に幾つか別れて数個の花を下向きに咲かせます
5片のガク片にはオダマキ特有の長い管状の距があります
早朝、スキー場駐車場近くに咲くヤマオダマキ(?) ( 向かって奥は、ヤマツツジ)
花の直径は結構大きく数センチあり、花の外側のヒラヒラしたものは、萼(がく)で、花びらはその内側にあるものです
花色は豊富で、青色、黄色、赤色、紫色、ピンク色、白色の他にオレンジ色、茶色、黒色などもあるようです
オダマキは交雑しやすいので、違う種類のオダマキを栽培していると、新種が作られる可能性が多いのだそうです
日本に入ってきた西洋オダマキも今では多くの新種が作られているのかもしれません
八重咲のオダマキはその典型なのかもしれません
宿周辺の山林縁、テニスコートの端に濃い紫色の八重咲オダマキが咲いていました
マーガレットと混じって・・・八重咲オダマキ 咲く
テニスコートの網の柵越しで咲く八重咲オダマキ
八重咲オダマキのアップ ・・・ 早朝なのでまるでまだ目覚めていないそぶりです
オダマキの花言葉に、「 勝利 」があります
「 愚鈍 」、「 愚か者 」と云う言葉もあります
頭が冴えたら、また対局です
群馬・草津温泉にある「西の河原」に行ってきました
群馬・草津温泉で、たっぷり囲碁を打とうと友人たちに誘われ二泊三日で出かけてきました
「草津温泉」は随分久しぶりです
3年いや4年ぶりくらいでしょうか!?
途中八ッ場ダム建設で造られた大きな橋をいくつも通り抜けてきました
以前来た時はまだ未完成だったので初めての通行です
ダム建設で移転を強いられた「川原湯温泉」の各宿も懸命に造られ始めていました
「川原湯温泉」から車で15分ほど走ると、「草津温泉」です
草津に行って二日目・ずっと打っていた囲碁対局の疲れを癒そうと温泉街を散策してみました
草津温泉での人気スポットは、湯畑と西の河原(さいのかわら)公園でしょうか!?
西の河原公園は草津の源泉の一つ、西の河原(➝草津温泉街の西方にあるのでこう呼ばれる)周辺を整備した公園で、面積8.5平方キロメートル、園内に流れる湯川にそって至る所から50度以上の温泉が毎分1万5,000リットル湧き出しています
西の河原を訪ねてきました
湯畑からお土産屋さん・饅頭屋さんなどが並び観光客でにぎわう「西の河原通り」を抜けてくると、溶岩がゴロゴロ転がり、煙がもうもうと上がる荒涼とした河原に行き着きます
西の河原公園入口 からの展望 ( 西の河原を眺める男女二人がとても印象に残りました )
草津の湯はとても酸性の強いお湯で、pH1.62あります
西の河原周辺はあたり一面・至るところから温泉が湧き出しており、草木は生えず、臭気が漂って、さながら黄泉の国を思わせる景色から、“賽の河原・鬼の泉水”といわれ、前は訪れる人は稀であったようです
河原にはゴロゴロ転がる岩の間のあちこちから湧き出した湯が、温泉の川となって流れ各所に湯だまり池(➝湯釜と呼んでいるようです)ができています
これらの池は湯温(=泉温平均49.3度)や、湯の色(=エメラルドグリーン)で色々名づけられていました
園内には池を縫うように石畳を歩きやすく遊歩道が整備されています
賽の河原 ( 正面の川は「湯川」です 正面庵は休憩所 )
(上の画像で、)西の河原の工事をしていました
工事は、西の河原に足湯になろうとおもえる湯溜まりを造っているように見えました
向かって右 工事中の足湯 (?)
お地蔵様 足元のケルンが印象的でした
独特の荒涼とした風景をたのしみながら、遊歩道を奥の方に向かうと町営の共同浴場「西の河原露天風呂」に通じています
1987年営業開始して以来改装工事なしでしたが、総工費1億2800万をかけて5月30日改装新装オープンしました
湯量豊富・総面積500平方メートルある広大な露天風呂は変わりないけど、男女の脱衣場は一新され、浴場入り口付近の東屋は奥に移して待ち合わせ場所や休憩所としてのスペースを待つ開放的な空間を演出したようです
出来上がった 大浴場・「西の河原露天風呂」を見ました
実はこの画像は、新装オープン前日で、まさか次の日オープンとは知らず、帰宅しての新聞でオープンを知りました
オープン直前の露天風呂を見てこれず何とも残念!!
「西の河原露天風呂」上の裏山にはツツジの咲く公園になっています
露天風呂裏山から見下ろした 西の河原 ( 足湯工事も完成したのかな!? )
草津温泉・西の河原公園への行き方は、関越自動車道渋川伊香保ICを降り国道17号線、国道353号線で中之条へ
中之条から国道145号線で長野原を通り、国道292号線(草津道)で草津へ着きます
駐車場がないので草津バスターミナル前の駐車場か湯畑前駐車場を利用します・・・湯畑から歩いて5分です
古き温泉場は見違えるように近代化温泉に変身してきていました
センダンノキの花は万葉の頃から咲いていました・・・アフチと云います
公園にセンダンの花が咲いているのを見つけました
センダン(栴檀)は、センダン科センダン属の落葉高木です
別名はオウチ(→漢字では「楝」と書きます)、又はアミノキといいます
センダンの名は果実が丸く数が多いことに由来する「センダマ(千珠)」からで、落葉後に枝に残る実が数珠(じゅず)を重ねたように見えることからと云われています
オウチとかアフチの呼び名は万葉の頃からの古名で、「アハフジ(淡藤)」の変化と言われ、花色に由来しているそうです・・・ちょっとまゆつばぽい感じです
漢字の「楝」は「練」に通じ、絹を練る(柔らかくする)ために、この樹木が用いられたことから付けられたといわれます
このことからセンダンは「千段」で、一時に千段(=反・布の大きさの単位)の布を練ることができるから付けられたとするうがった説もあると『大言海』にありました
センダンの樹高は普通5~15m(高くは30mほどになる)、成長は早く、花は、新緑とともに樹の梢にもやがかかったように紫色の花が咲きます
見上げると青空の中で、センダンの花が開いていました
センダンは若葉が繁ったあと淡紫色の小さな花を房状に咲かせ、遠くから仰ぎ見ても美しい花です
若い樹皮は紫褐色で楕円形の小さな横斑が点在するが、太い幹の樹皮は縦に裂け、顕著な凹凸ができます
葉は奇数2~3回羽状複葉で互生し、一枚の葉全体の長さは50cm以上ある
小葉は卵形で草質で薄く、縁には浅い鋸歯があります
開花期は5~6月頃、若枝の葉腋に淡紫色の5弁の花を多数、円錐状につけます
花にはアゲハチョウ類がよく訪れるようで、見上げた花には、アオスジアゲハが2~3匹舞って居ました
パチリ!!したのですが、うまく撮れず失敗でした ・・・ アオスジアゲハが撮れたはずなのですが、ダメでした
センダンの花 ・・・ 花序は集散花序、長さ1cm弱の淡紫色の花弁を広げた花がまとまって咲いています
枝の付け根の葉腋から集散花序をだし白紫色の竹とんぼの回転してるように小花が多数咲きます
花はがく片5枚、花弁5枚、雄しべ10本、花糸は筒状についています
秋になると淡黄色の楕円形の実が枝一面につきます
センダンの名は紛らわしいと、古名のアフチがいいのではと云われてきています
万葉集には4首アフチ(「棟」)の歌があるそうです
その中の一首
妹(いも)が見し / 楝(あふち)の花は / 散りぬべし / 我が泣く涙 / いまだ干ひなくに (山上憶良) (万葉798)
これは憶良が筑前国守(つくしのみちのくちのくにつかみ)で赴任したときに、奈良の都でなくなった妻をしのんで詠んだ歌です
『妻が好んでみた楝の花も散ってしまったに違いない。私の泣いた涙も乾いてないのに・・・』 という意味のようです
センダンの葉柄基部をアップで見上げる ・・・ 基部が膨らんだ葉柄の腋から花序が伸び、星状毛が密生しています
万葉集に詠まれたアフチの花言葉は、「 意見の相違 」 です
センダン(栴檀)の名が、白壇と紛らわしく間違えられることからつけられたのでしょうか!?
青空の下で咲く薄紫の花が映えて見えました
こんな句を見つけました
栴檀の / 花そよぎつつ / 水の空 ( 長谷川櫂 )
日の前の / 雲すわりけり / 花樗(ちょ) ( 鳳郎 ) ・・・ 「樗(ちょ)」とは悪い木の意味で、アフチが古来では忌み木だったようです
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