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↑釜石から宮古経由で盛岡までを結ぶ線がJR山田線です。営業キロは157.5km。
震災被害により、沿岸部を通る釜石~宮古間(55.4km)では、列車運行ができない状態(不通)が続いています。
釜石~船越(道の駅やまだ)間に岩手県交通のバスが、そして、船越~宮古間に岩手県北バスが、それぞれ運行されています。
船越で双方を乗り継ぐことで、釜石~宮古間をバスで移動できるようになっています。
(船越は、山田線の路線図で言うと岩手船越駅に該当。)
釜石駅前→船越駅前 (岩手県交通)
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↑釜石駅前にて。
駅前の道路沿いにバス停留所があります。歩道に屋根が付いている場所が、バス停です。
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↑釜石駅前12時00分発の岩手県交通(バス)に乗りました。「道の駅やまだ」ゆきです。(バスは釜石駅前始発ではありません)
この時刻のバスに乗りたいがために、私は海鮮丼
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バス車両の塗装色は、関東の国際興業バスとほぼ同じやね。(→岩手県交通は国際興業グループの会社)
このバスに乗り、終点「道の駅やまだ」の手前にある「船越駅前」停留所で降りようと思います。船越駅前で宮古方面ゆきに乗り継ぐことができるのです。
今回は私も、旅行前に、岩手県交通や岩手県北バスのホームページを開いて、船越駅前での乗り継ぎダイヤを入念に確認しました。
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↑釜石の町を後にしたバスは、宮古へ通じる国道45号線をたどって行きます。
国道45号線には、部分的に新しいバイパスも完成しているみたいですが、バスはバイパス(新道)には踏み込みませんでした。
かと言って、〝旧道〟と呼ぶほど古めかしい印象でも無いのだけれど、わりとカーブも多い〝もともとの道〟を、バスは黙々と走っていきました。
画面右奥に、不通になっている山田線の線路(鉄橋)が見えています。【山田線・両石(りょういし)~鵜住居(うのすまい)間】
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↑途中、「マスト」という名前の大型商業施設の前を経て、大槌(おおつち)の町へ入りました。ここも津波被害が大きかったところです。
私にとっては、昨年2月に青年部会のボラで訪れて以来の大槌町です。
けれど、きょうは素通りするだけ…。スミマセン
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↑吉里吉里一丁目(きりきりいっちょうめ)の停留所。
釜石駅前で乗り込んだときから、車内の乗客はそれほど多くなかったんだけれど、商業施設「マスト」の前で数人の乗り降りがあったほかは、
この吉里吉里一丁目で数人がいっぺんに降りていったのが印象に残りました。
JR山田線にも吉里吉里という駅があります。「きりきり」とは、なんともユニークな地名ですね。
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↑吉里吉里付近(海水浴場のあたり)にて。
画像に海は見えていませんが、コンクリート壁(国道45号と並行して通る高架道路の擁壁)の向こうはすぐに海でした。
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↑吉里吉里からさらに北上して、浪板海岸(なみいたかいがん)付近。
画像に写っていませんが、この付近では画面左手にJR山田線が並行しています。
目の前が海で、ここも津波被害に遭った地区であり、山田線の線路や鉄橋も流失しています。
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↑浪板海岸の停留所でも降りる人がおられて、最終的に、乗客は私ひとりだけになってしまいました
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次が、船越駅前です。
岩手船越駅前
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↑釜石駅前から40分ちょっとを要して、船越駅前に着きました。12時47分のほぼ定刻に到着でした。
私はここでバスを降り、宮古方面ゆきの岩手県北バスに乗り換えます。
次の岩手県北バスは、船越駅前13時10分発の急行便(宮古経由・盛岡駅ゆき)です。
急行便なので「道の駅やまだ」には止まらないみたいだから、私も船越駅前で乗り継ぐことにしました。
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↑画面右端、選挙ポスターの掲示板があるところが、上の画像と同じバス停です。
画面左の奥のほうに見えている小さな建物が、JR山田線の岩手船越駅です。
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↑13時10分まで、バス待ちの時間が20分ほどあるので、駅を眺めておこうと思います。
遠目にもぼんやり見えていたのですが、近づいてみると、間違いなく、駅の入口は〝完全封鎖〟されていました。
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↑岩手船越駅です。
小さな駅舎だけど、まだまだ新しい建物のように見えます。封鎖を余儀なくされているのが、もったいないです。
建物の入口も、側面の窓も、ボードで厳重に封鎖してあります。
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↑プラットホームの内外を仕切る金網フェンスは、そんなに高さがないので、ホームの様子を外から覗いてみることは可能です。
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↑草が伸び放題のホーム。草に覆い隠されるように、何やら、旅客案内のプレートが…。
『本州最東端の駅』と書いてあります。
へぇ~
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↑岩手船越駅の北側にある、踏切です。
警報機には「休止中」の札が付けられています。
なお、旅行から帰ったあと、私はこの画像を見直して、遮断機が見当たらないことに気づきました。
遮断機も一旦撤去されている…、ということか(?)
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↑踏切から、岩手船越駅の構内を見る。
こうして眺めると、この駅自体は津波の被害を免れたように見えるけれど、それで合っているのかな。
地形的に高台になっているのかも。
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↑13時を過ぎたので、私は駅からバス通り(国道45号線)へ戻り、宮古方面への車線沿いにあるバス停で待機しました。
道路を行き交うクルマ(交通量)はそれなりにあったけれど、歩道を行く人の姿はなかなか見当たらなかったです。
このバス停から盛岡駅ゆきの急行便が発車する(それも始発です)とは、にわかに信じ難いような…、静かな昼下がりの船越駅前でした
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船越駅前→宮古駅前 (岩手県北バス。106急行)
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↑盛岡駅ゆきバスは、定刻13時10分に船越駅前を発車しました。船越駅前から乗ったのは私ひとりだけでした。
岩手県北バスが運行している「106急行」(ひゃくろくきゅうこう)と呼ばれる急行便です。有名なバス路線ですよね。
106急行バスは、盛岡~宮古間を結ぶのがメインですが、一日に何便かだけ、船越発着(盛岡~船越間)で運行されています。
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↑山田町を通り抜けているところです。JR山田線の名前の由来となった地名ですね。
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↑海沿いを離れて、山間を抜ける区間がありました。
画像の左手、道路沿いのガードレールよりも左側のエリアは〝草ぼうぼう〟になっていますが、ここは山田線の線路敷地です。
道路と線路とが、隣り同士で並んで走っている場所なのですね。
この付近は、津波を受けていない場所ですが、列車が運休中なので線路も放置されたままになっているようで、草だらけになっています。
津波被害で線路が流失した区間に、まず注目が集まってしまうのだけれど、一方で、津波を免れた線路が放置され、草生している現実もあるのですね。
草に埋もれた路盤や錆びついてしまった線路を復旧するのも、これまた大変な作業になるのではないか…。
列車が長期運休するということが、どういうことなのかを、目の当たりにできます。
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↑宮古市へ入ります。
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↑宮古の町に着きました。私は宮古駅前でバスを降ります。
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↑宮古駅前にて。14時前、ほぼ定刻に到着しました。
車両紹介(?)が遅くなりましたが、船越駅前から、このバスに乗ってきました。
盛岡まで行く急行便ということで、デラックスな感じの車両で、快適なひとときでした。
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↑宮古駅前。
右側のバスが、私が今乗ってきた急行便。
降車ホームを離れたバスは、駅前でクルッと転回して、向こう正面の「バス乗り場」へ横付けされました。
ここからが「106急行」の本領というか、国道106号線を盛岡へ向けて走っていくのですね。
ここまでは車内もガラガラだったけれど、宮古駅前からは大勢の人が乗り込んでいる様子でした。
さて、無事に宮古へ着きました。
ここから先、盛岡方面へは、JR山田線が運行されているので、私は「106急行」ではなく列車で盛岡を目指そうと思っています。
ただいま14時ちょうど。
次の盛岡ゆき列車は、宮古15時52分発です。(2時間近くあるやん…
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もちろん、〝2時間待ち〟の乗り継ぎになることは百も承知で、宮古へやって来ました。
時間をつぶすしか、ないですな。
2時間待ちの過ごし方については、これも旅行前にあれこれ考えて、プランを作ってきました。
宮古駅に乗り入れている三陸鉄道北リアス線が、宮古~小本間にて運行されているそうなので、これに乗ってみたいと思います。
『2時間待ちを利用して、北リアス線に乗ってくることはできないか…?』という思い付きです。テツなら、よくあること。
ただ…、調べてみると、北リアス線も運転本数が多くはないので、そう簡単には乗れない感じでありました
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私はやや無理矢理に、ひとつのプランを組んでみました。
距離的、時間的に、小本までは行くのは無理かなと思ったので、それより手前(宮古寄り)の田老というところまで行ってみることにしました。
その手順は、宮古駅前からタクシーに乗って田老まで行き、田老の駅から北リアス線の列車に乗って宮古へ戻ってくる、というものです。
私が、宮古での〝2時間待ち〟を利用して北リアス線の列車に乗るためには、この方法しかない
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田老駅を15時18分に出る北リアス線の列車(宮古ゆき)があり、これが宮古へ15時38分に着きます。
なので、宮古15時52分発の盛岡ゆき列車にも余裕で乗り換えができます
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かっ、完璧だ
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あとは、実行あるのみ
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私は、いまバスを降りたばかりの宮古駅前から、こんどはタクシーに乗り込みました。
(つづく)
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