ダンポポの種

備忘録です

三江線(2)

2013年04月30日 23時32分50秒 | 旅のあと
◎三江線探訪の、続きです。


列車は、三次を目指して、浜原からさらに先へと進んで行きます。


↑浜原→沢谷間。



↑沢谷→潮間。(列車の後方を写した画像です)
 浜原から口羽までの区間は、三江線全線のなかでも一番最後に開通した区間です。(同区間は昭和50年8月末に開通)
 一番最後に開通しているぶん、それだけ線路敷設の技術進歩も反映されているのか、この区間の線路は造りがしっかりしているようでした。
 コンクリート枕木やし、レールそのものも〝太め〟に見えますね。
 実際、浜原を発車すると、列車のスピードが上がりました。
 それまで、くすぶるように30km/h程度で走っていたのが、70~80km/hで快走するようになりました。



↑潮→石見松原間。



↑石見松原→石見都賀間。
 「江の川に寄り添って走る」という基本スタイルは変わらないものの、浜原から先の区間ではトンネルを通過する回数が増えました。
 川に沿いつつも、〝ショート・カット〟できる箇所はトンネルで短絡していこう-、という設計なのかな。
 さきほど書いたように、この区間では線路の造りが頑丈なので、トンネル内もそれなりのスピードを維持して駆け抜けるのが印象的でした。
 トンネル内に〝コォーッ!〟という走行音を反響させながら、キハ120形は快調に走っていきます。



◎話は逸れますが…
『時刻表』でみる、三江線が全通するまで…

昔の『時刻表』を紐解いて、三江線の歴史をちょこっとだけ振り返ってみましょう。

(※以下の画像は、以前にJTBからシリーズで発行された復刻版時刻表のページを写したもの)


昭和5年

↑昭和5年10月号『汽車時間表』(時刻表)の、巻頭索引地図より。
 画面ほぼ中央に、石見江津(現在の江津)から2駅ぶんだけチョロンと伸びている線がありますね。これが三江線のはじまり
 石見江津~川戸間の開通から、三江線の歴史はスタートしたのです。


↑昭和5年10月号『汽車時間表』(時刻表)より、石見江津~川戸間の時刻表。(下段)


昭和9年

↑昭和9年12月号『汽車時間表』(時刻表)の、巻頭索引地図より。
 三江線は、石見川本まで伸びていますね
 南の、三次のほうからは、まだ路線が伸びてきていません。
 ちなみに、画像中の〝備後十日市〟というのが、現在の三次です。画像にある三次は、現在の西三次に当たるのだそう。


↑昭和9年12月号『汽車時間表』(時刻表)より、石見江津~石見川本間の時刻表。(中段あたり)
 運行は1日に8往復、設定されていたんやね。(現在よりも多い
 江津から、ちょっとずつ伸びてきた線路は、昭和12年までに浜原へ通じたそうです。
 江津~浜原間については、いわゆる〝戦前〟に、すでに開通していたわけやね。


昭和36年

↑昭和36年9月号『時刻表』の、巻頭索引地図より。
 戦後も昭和30年代に入ってから、三江線の〝南側〟の区間が開通しました。
 三次~式敷(しきしき)間が開通して、「三江南線」となりました。
 これに合わせて、既存の石見江津~浜原間は「三江北線」と呼ばれることになったそうです。
 この索引地図を見ると、国鉄バスの路線もかなり多かったんですねぇ…


↑昭和36年9月号『時刻表』より。
 三江北線の時刻表。1日8往復で、半数は浜田へ直通していたことが分かります。


↑昭和36年9月号『時刻表』より。
 三江南線の時刻表。(中段)
 それよりも、関門連絡船の存在のほうが興味深い…


昭和50年(春)

↑昭和50年3月号『時刻表』より。(山陽新幹線が〝博多開業〟したときです)
 この時点ですでに、三江南線は口羽まで伸びており、三江線の未開通区間は浜原~口羽間のみとなっていました。
 最後まで残っていた浜原~口羽間が〝つながった〟のは、この年(昭和50年)の8月末のことだったそう。ついに、三江線全通!


昭和51年

↑昭和51年4月号『時刻表』より。
 江津~三次間で全通した三江線の時刻表。
 でも…、浜原~口羽間の運転本数は、この当時から1日4往復しか設定されていなかったんやね。


昭和53年

↑昭和53年10月号『時刻表』より。
 江津~三次間が、乗り換えなしで直通運転されるようになっています。
 もっとも、全線を直通する(乗り通す)ぶんには、利用可能な列車本数(乗車チャンス)は現在とあまり変わらなさそうやな。


そして現在(平成25年)

↑平成25年4月号『JR時刻表』より。
 誌面の割り振り(記事のレイアウト)の仕方もあるんだけど、見るからに隙間だらけでスカスカな印象の時刻表やね~


◆               ◆               ◆               ◆               ◆

えーっ、三江線の旅…、車窓風景の画像に戻ります

そんなわけで、いま、私を乗せた列車は、浜原から口羽へかけての、三江線のなかで一番最後に開通した区間を走っているわけです。



↑石見松原→石見都賀間。
 相変わらず…、と言ったら元も子もないけれど、車窓には江の川が見えています。
 江津からずうっと川沿いをさかのぼってきているけれど、あんまり〝表情〟が変わらないですね、この川は…。
 石見都賀の駅で、ご年配の女性1人が下車されました。
 これで、車内に残った客は、江津でアクアライナーから乗り継いできた男性2人組と私だけに。いよいよ寂しい車内になってきた。



↑石見都賀→宇都井間。
 前方へ、大きく蛇行する川に沿って、道路も鉄道も〝ぐい~ん〟とカーブしている様子が見てとれます。
 高架になっているのが、三江線です。
 一番最後に開通した区間だけに、近代的な土木技術で造られているというか…。
 起伏のある地形も高架橋でレベルを保ちながら突き進み、山が張り出していたら迷わずトンネルでぶち抜く、みたいな。
 こんなに立派な線路なのに、1日4往復しか列車が走らない(しかも1両編成のワンマン車!)っていうのが、本当に切ないです





↑宇都井にて。(駅に停車中に撮影)
 地上からけっこうな高さがある高架駅。鉄道ファンの間でも有名な駅ですね。
 私もここで降りてみたかったけどなー
 でも、きょうは途中下車厳禁だ (しかし、またこの場所へ来ることがあるだろうか…

 ちなみに、この宇都井から3人乗車がありました。(うわっ!乗ってくる人がいるんだと、正直、びっくりしました
 ご年配の男性1人と、そのお孫さんと思しき坊ちゃんが2人。
 ちなみに、車内の客は、ほかに何人乗っているか、ちゃんと覚えて読んでくださっていますか…?
 宇都井から乗ってきたこの3人と、江津のアクアライナーからの男性2人連れと、私です。客は全部で6人。(男ばっかりやんけ)



↑伊賀和志(いかわし)にて。



↑伊賀和志→口羽間。
 こいのぼりが見えたので撮ってみた。でも、ちょっと写りが小さかったな…。



↑17時40分頃、口羽に着きました。
 ここで10分ぐらい停留(また小休憩)して、対向列車(浜原ゆき)と行き違いもしました。
 宇都井で乗ってきた、おじいさん&お孫たちの3人は、ここで降りていきました。


(口羽から先の区間の画像は、また後日に! つづくー



三江線(1)

2013年04月29日 23時48分28秒 | 旅のあと
さあ、三江線に乗ろう





2013年(平成25年)4月26日(金)。

江津15時08分発の三次ゆき(三江線)に乗りました。

とにかく運転本数が少ない線区なので、この列車で終点の三次まで〝乗り通す〟しか、方法はありません!
江津から三次までの各駅に停車して行きます(但し、長谷だけ通過)。三次までの所要時間は、3時間40分
さあ、がんばろう!

途中で、疲れたり、気が変わったりして、下車したくなっても、ぐぐっ!と辛抱しなければいけない。とにかく、三次までは乗り通さなければなりません。
そのことを忘れて、もし、本当に途中下車をしてしまったら…、おしまいです
途中下車、即、今日じゅうに京都へ帰り着くことが不可能にー …なってしまうのです



↑江津から三江線で三次へ行き、そこからは芸備線で広島へ抜ける-、という乗り継ぎ計画です。
 予定通りに進めば、夜9時まえに広島駅に到達できる見込み。広島からは新幹線「のぞみ」で京都へ帰ります。



↑江津にて。
 15時08分発の三次ゆきに乗り込んだ直後の様子。(発車前)
 車内は、ボックス席が〝4つ〟と、あとはロングシートで構成されています。トイレ付き。もちろん、ワンマン運行。
 江津から乗り込んだお客は6~7人でした。みなさん地元の方々のようで、ボックス席付近に身を寄せ合うようなポジショニングで着席されました。
 進行方向に当たるので、ボックス席付近に座っておくほうが前扉(ワンマン出口)に近い、という理由もあったみたい。
 私はひとり、ロングシートの後ろ寄りに居場所を確保。



↑江津にて。(発車前)
 ホーム向かい側に、山陰本線の下り快速「アクアライナー」益田ゆきがすべり込んできました。(江津15時03分着)
 私は、松江から特急「スーパーまつかぜ」で江津まで来たけれど、乗り継ぎ案としては、松江からこの快速に乗って江津までやって来る方法も〝アリ〟でした。
 ただ、三江線(15時08分発)との接続が良すぎるので、実際に乗り換えた場合は〝列車に乗りっぱなし〟の状態になって疲れ果てるのではないか…? と思いました。
 なので、特急列車で江津まで〝先行〟し、江津の駅周辺を散歩などして〝気分転換〟を図ってから、三江線に乗ることにした次第です。
 当日は、この快速から三江線への乗り換え客が2名(男性2人)おられました。



↑三江線の旅がスタート。
 江津を発車すると、すぐに、〝ぷいっ〟と山陰本線の線路と分かれて、列車は江の川に沿って走り始めました。



↑車両最後尾の窓から、後方の風景。
 列車は、江の川に沿ってさかのぼっていきます。河口に開けた江津の町が、後方に遠ざかっていきます。



↑川平にて。
 ここで、乗客が2人下車されました。乗ってくる人は、いません。


三江線の印象、ひとことで言うと…(?)

江津を出発し、1駅目、2駅目、3駅目…と過ぎると、早くも三江線の〝特徴〟が見えてきました
三江線の感想というか、いわゆる〝第一印象〟というやつやね。

ずばり、 遅っ…!? という一言です。 「スピード、遅っ!」って。

川沿いの崖みたいなところの上を走ったりするので、安全のために、そんなにスピードは出さないということなのかなぁ。
列車は、概ね、時速30km/h程度で走っていました。なんだか徐行運転みたいで、かなりのスロー・ペースです。

『そりゃあ…、これだったら、三次まで3時間40分ぐらい掛かってもおかしくないな』と、ここで納得ー


なるほど、これが三江線の味わいなのだな-、と思って、私も〝スローな列車旅〟に身をまかせることにしました。
ずうっと江の川に寄り添っているので、車窓に川の流れを眺めたりするぶんには、のんびりした適度なスピードでもありました。


以下に、車窓風景を写した画像を羅列しておきます。三江線の車窓から見えた風景ばかりです。



↑乗降ドアは〝ガラス張り〟なので、足元からも川の風景を見ることができます。川平→川戸間にて。



↑線路沿いに木々が生い茂る区間もあり、列車はそこをすりぬけて行きます。
 列車はお構いなく走るんだけど、がさがさと音を立てて、張り出した枝葉が列車(車体)を〝撫でる〟ような場面も何度かありました。
 川平→川戸間にて。



↑川戸→田津間にて。



↑石見川越にて。ドアが開いても、陽が差し込むだけ。
 丹念に、途中の駅に停車していきますが、乗ってくる人はひとりもいません
 ほんとうに、利用客が少ない…



↑因原にて。



↑石見川本にて。



↑木路原→竹間にて。



↑〝たけ〟という名前の駅です。



↑竹→乙原間にて。乙原は「おんばら」と読みます。



↑竹→乙原間にて。



↑竹→乙原間にて。



↑竹→乙原間にて。



↑乙原にて。



↑乙原→石見簗瀬間にて。



↑乙原→石見簗瀬間にて。



↑石見簗瀬にて。



↑石見簗瀬→明塚間にて。



↑明塚→粕淵間にて。



↑明塚→粕淵間にて。



↑明塚→粕淵間にて。



↑粕淵にて。



↑浜原にて。



↑16時53分、浜原に到着しました。
 江津から営業キロで約50kmの地点です。三江線の〝ほぼ中間〟に当たる駅。
 ここまでで、三江線の〝前半区間〟を乗り終えたという感じやね。
 列車はこの駅で8分ほど停留(小休憩)してから、三次に向けて〝後半区間〟へ進んでいきます。

 8分停留なので、浜原の発車時刻は17時01分です。
 ちなみに、これの〝1本まえ〟の列車(浜原→三次方面ゆき)は、7時47分発なんです(爆
 7時47分発の次が17時01分発という… これが三江線の現実。



↑浜原で停留中に、隣りの線路(対向線)から、浜原始発の江津ゆきが発車して行きました。
 


↑浜原にて。なんだか開放的な印象~
 フェンスというか、柵というか…、そういう仕切りが無いんだな



(浜原から先の区間の画像は、また後日に! つづく)



レッツ、江津!

2013年04月28日 23時51分16秒 | 旅のあと
4月26日(金)、中国地方に残る未乗線のひとつ、三江線(さんこうせん)に乗りに行ってきました。



↑三江線は、江津(島根県)~三次(広島県)を結ぶ108.1kmの路線です。全線がJR西日本の管轄です。
 路線の名前は、三次と江津から一文字ずつ取って「三江線」と名付けられています。
 この線は、JR西日本の路線網のなかでも特に利用客が少ない線区であり、従って、列車の運転本数も極めて少ないです
 「運転本数が少ないし、京都からの日帰りでは全線走破は困難かも」という心配もしましたが、『時刻表』を調べると、日帰り走破は可能 と判明-。
 ならば、行くしかない


ちょっと前置き…

今回、三江線を目指すに当たって、
『どのような乗り継ぎプランを組んで、三江線を走破すれば良いだろうか』
と、いろいろ考えてみました。

中国地方には、三江線のほかに「福塩線(ふくえんせん)」という未乗線が残っているので、これも一緒に走破できるなら〝言うことなし〟なんだけど…
そう思って調べてみると、朝方に、これまた超絶妙な乗り継ぎパターンが一つ見つかりました
福山7時18分発の福塩線・府中ゆきで出発するプランです。
これでスタートすると、府中と三次での列車接続がめちゃめちゃ良くて、福塩線から三江線へとスムーズに乗り継いで行けるのです。
日帰りで、明るい時間帯のうちに(陽が沈むまでに)福塩線と三江線の両方を走破するには、この、福山7時18分発に乗るしかない!
だが、しかし それは、私には無理な話でありました…
福山7時18分発の福塩線に乗るためには、新大阪6時00分発の新幹線「みずほ」に乗らなければ間に合いません。
朝が早すぎて、残念ながら、私の家から新大阪6時00分発に間に合うような電車乗り継ぎは無いねん…
京都5時21分発の快速電車(JR京都線)に乗ったら、新大阪6時00分発に間に合うと思うねんけど、京都駅へ5時20分までに着く方法が無いのです。
朝4時過ぎにタクシーを呼んで、それで自宅から京都駅まで乗りつけるしかない
もちろん、そこまでしようとは思いませ~ん。

以上から、結論としては、
「三江線と福塩線を日帰りで(明るい時間帯のうちに)〝いっぺんに〟走破するのは、京都南部に住む私には無理
ということなんです。

そんなわけで、三江線と福塩線は別々の機会に乗りに出かけることにして、今回は三江線だけをターゲットにして行ってきました。


まずは京都から、一路、江津(ごうつ)を目指します
【旅行日:4月26日】


↑使用した乗車券。(今回もまた、切符は旅の前日に買っておきました。画像は使用前に撮影しておいたもの)
 今回は「京都市内→京都市内」には出来なかったので、区切りの良さそうなところで、広島までの片道切符にしました。
 広島から京都への〝帰り〟のきっぷは別途購入。



↑京都7時43分発の「のぞみ97号」でスタート。これで岡山まで行きます。
 名古屋始発の「のぞみ」ということで、京都から乗り込むと車内はまだガラガラでした。
 それでも、新大阪でどっと乗り込んできて、5号車も〝各座席にひとりずつ〟ぐらいの着席状況になりました。



↑〝乗継〟にて、岡山からは伯備線特急「やくも5号」に移ります。
 指定席の番号(席番)は、「1番A席」でした。
 〝いちばんええ席〟やな…



↑岡山にて。伯備線特急「やくも5号」(出雲市ゆき)です。381系振り子式特急電車(6両編成)。
 ホーム入線直後に撮影しました。まだテールライトが点灯していますが、これが出雲市ゆきの先頭車です。
 先頭がパノラマ型グリーン車になっている、以前は「スーパーやくも」に使われていた編成やね。
 現在は「スーパーやくも」という列車名は無くなっており、すべて「やくも」で統一されています。



↑数年前、車内設備の大幅リニューアルを機に名付けられた〝ゆったりやくも〟という車両愛称。
 描かれているキャラクター、〝やっくん〟と〝ももちゃん〟だそうです。(ちゃんと名前も付いているんやね
 国鉄時代から使われている381系ですが、現在はリニューアルも完了し、特急「やくも」の全列車が〝ゆったりやくも車両〟で運転されているそうです。
 但し、先頭車の形状がパノラマ型車両(グリーン車)になっていない編成もあります。
 (この画像は、松江駅で降車した際に撮影)



↑指定席券に従って2号車の「1番A席」に座り、通路の向こう側の1番C・D席を写してみました。
 最前列の座席なので、目の前は壁ですが、〝ゆったりやくも〟だけあって、前方からの圧迫感は感じませんでした。
 座ってみると、目前の壁際に〝物置台〟みたいなのがあって、座席の主が自由に使って良さそうなスペースではあったけれど(自由に使っていいのです!)、
 これをテーブルとして使うには、やや、座席から距離があり過ぎるようでした



↑売店で「祭ずし」(まつりずし)を買ってから乗り込みました。(ちなみに、特急「やくも」には車内販売はありません)
 岡山駅弁の三好野本店が出しておられるやつ。もも型の容器に入った、ちらし寿司(ばらずし)です。
 商品名としては「桃太郎の祭ずし」というのですね。



↑中身はこんな感じ
 私も「祭ずし」を食べるのは久しぶり。
 酢もしっかりしみわたっていて、美味しかったです。



↑備中高梁にて。(やくも停車駅)
 駅前のバス乗り場に待機しているのは、備北バスの車両。



↑備中高梁から新見へと進む途中で、急に、雨が降ってきました
 なんで降ってくるんだ…。きょうは天気の心配は無いと思って出かけてきたんだけどな
 きょうは、松江と江津で乗り換えの待ち合わせ時間があるので、駅の周辺を散歩してみようかと思っているんだけど…、天気、大丈夫かな?



↑ほどなくして雨は止んで、また晴れてきました。良かった良かった。
 車窓には、のどかな風景が流れます。もう水が入った田んぼも見えました。この辺りでは田植えが近いんやね。



↑生山(やくも5号は停車)。



↑「やくも5号」は、11時38分のほぼ定刻に松江へ着きました。
 ここで、私の意図的に1時間10分の乗り継ぎ待ちをはさみ、次に乗るのは松江12時48分発の「スーパーまつかぜ5号」です。
 列車にずうっと〝乗りっぱなし〟も疲れるので、休憩も兼ねて1時間10分の自由行動です (←この旅行自体が自由行動だろ!って



↑駅前から通りを真っ直ぐ歩いて、宍道湖のそばまで行ってみました。
 白潟公園という場所です。きれいに整備された湖畔でした。想像以上に風が強かったけれど…
 上着を持っていて良かった。決して気温は低くはなかったと思うけれど、風が強いぶん、やや寒く感じられました。



↑「玄丹かよ」さんという方の、像です。
 昔に、ご当地・松江のために力を尽くした女性なのだそうです。



↑眺める方向によっては、どこまでもどこまでも宍道湖… な風景でした。



↑県立美術館のあたりまでぷらぷらと歩き回ったのち、また駅前へ帰ってきました。
 このあとは、駅の建物に戻り、土産店などをぷらぷらと見て歩きました。(ぷらぷら…、好きやな



↑松江駅ホームにて。115系(2両編成)の普通電車・西出雲ゆき。
 独特な顔つきですが、車体改造で生まれた、れっきとした〝先頭車〟です。



↑同じ普通電車の、最後尾側。こっちは〝見慣れた〟顔です。



↑それでは、旅を続けましょう。
 松江から江津まで特急「スーパーまつかぜ5号」で、びゅーっ!と移動します。



↑「スーパーまつかぜ5号」に使われるキハ187系の車内。
 最前列の座席(1番C席・D席)は、前面展望を楽しめそうやね
 私の座席は、3番A席だけど。



↑〝3A〟やし、なんか、そんな予感はしていたんだけどな…
 視界には窓枠 今回もぶち当たってしまいました
 みどりの窓口のコンピュータが発券してくれた席番との巡り合わせなので、これはこれで、『今回はどの席だろうか』と私は楽しんでおります。





↑さきほど、松江で途中下車(自称、自由行動)の際に、町なかで昼食を済ませてくる-、のも一手だったかと思うのですが、
 最終的にはやっぱり「駅弁」にしました。
 くどいですが、列車の中で、車窓を眺めながら食べるのが、私には美味しい



↑しじみ付きでした。うまかった。



↑日本海の白波を見ながら、「スーパーまつかぜ」は快調に飛ばします。



↑江の川(ごうのかわ)を渡っています。この川を渡ったら、江津に到着しました。





↑江津で下車し、ホームで「スーパーまつかぜ」を見送りました。
 カメラを構えて、走り去る列車を撮ろうと思った瞬間、画面左側から〝旗〟がパタパタとなびいて写り込んできました



↑旗の正体は、これです。
 『さあ、三江線に乗ろう。』とあります。すごいメッセージやな…



↑跨線橋の通路には、ポスターも貼ってありました。



↑ちなみに、この通路には、いろいろなポスターが貼ってありました。
 近鉄しまかぜ号まで貼ってあるやん 江津駅に「しまかぜ」のポスターとは、驚きました!
 USJ、バックドロップ… そんなえげつないモノ、誰が乗るものかー!
 それよりも…、さあ、三江線に乗ろう。(誰がそんなまとめ方をしろと…)



↑江津駅前。
 三江線の発車時刻まで、約1時間の待ち合わせです。(これも自分で意図してスケジュールを組みました)
 このあと三江線に〝長時間〟乗りっぱなしとなるので、そのまえに散歩などして、気分をリフレッシュしておこうという魂胆。
 土地勘はまったくありませんが、江津駅の周辺をぷらぷら歩いてみようと思います。



↑駅前から東へ歩いて行くと、江の川の堤防に突き当たりました。
 さきほど「スーパーまつかぜ」で渡った、江の川にかかる鉄橋です。(山陰本線)



↑これから乗る三江線の線路沿いも、ちょこっと歩いてみました。



↑これは、駅の西方にある跨線陸橋(道路)から江津駅ホームを写してみたもの。金網越しで、見づらくてスミマセン。



↑駅に戻ってきました。
 ホームの駅名標と、三江線の発車時刻表です。
 画像なので文字が小さいけれど、パッと見で、三江線の運転本数がめっちゃ少ないことが分かるでしょう?



↑山陰本線の上り、普通・出雲市ゆきがやってきました。





↑上の画像と同じ駅名標なのですが、三江線が発車する3番線に向いて立っている駅名標。
 隣駅として江津本町のみが記載された、三江線専用の駅名標です。



↑三江線の列車が入線しました。キハ120形の、もちろん1両編成
 江津15時08分発の三次ゆきです。
 この列車に乗るために、きょうは、江津までやってきました!
 三次まで所要約3時間40分という、異様に長い旅が、いま始まります。


(つづく)



全マルならず!?

2013年04月25日 20時54分48秒 | 日記・雑記
天気よく、暖かい一日でした。


今週は京都ヘッドで行事があったため、今日までの数日間、毎日〝ヘッド通い〟をしました。

毎年4月に京都ヘッドでおこなわれる恒例行事です。
私も、地元での通常業務に差し支えない範囲で、極力、この行事には出席(参加)するようにしています。
昨年は〝全マル〟(行事のすべての時間帯に出席)を達成したんだったっけな…
今年は、地元で通常業務があったため、一部の時間帯は抜けた(欠席した)ので、全マルならず…
でも、よう頑張ったー

京都ヘッドも、清々しい新緑に包まれる季節になりました。
きょうも、太陽の光を受けた木々の緑が、とてもきれいでした。

【備忘録】本日の行事は13時30分ごろに終了した。



あまちゃん、見てます

2013年04月23日 21時58分46秒 | 動画・music,音
「あまちゃん」オープニングテーマ/大友良英-NHK連続テレビ小説テーマ曲【連弾】


すごいなぁ。とても上手に弾いておられます。素晴らしい

なんか、聴いているだけで楽しい気分になれる曲やねー


今月からスタートした朝の連ドラ『あまちゃん』が、なかなかの人気だそうです。
言うまでもなく()、私も、毎日見ています
「じぇじぇじぇ!」が、じわじわ流行っていきそうな気がする


主人公の可愛さだけでなく、脇を固めるキャストも名優ぞろいで、安心感があります。
ストーリー的にも登場人物のキャラがしっかりしてて、番組スタートのときから話が分かりやすかったです。
鉄道ファンの描写が…、じぇじぇ だけど、許す! 
一昨年の『おひさま』以降、連ドラを見るのが私の日課なのですが、今回のも楽しく見続けられそうです。


主人公の名前が「アキ」で、その母が「春子」で、さらにその母が「夏」やね。
アキは、漢字で書いたら「秋」らしい。(確か、転校したシーンで、教室の黒板に自分の名前を、そう書いていた気がする)
覚えやすいので、こういう名前の付け方もいいと思います。

それと、何と言っても、オープニングに流れるこの曲がいいですね
テンポがよくて、朝(一日のはじまり)を楽しげに彩ってくれる感じがします。
毎週、月曜日(週明け)の放送のときだけ、このオープニング曲がロング・バージョンになります。(連ドラは、いつもそうだったっけ?)
上の動画で弾いておられるのは、そのロング・バージョンですね。
火曜~土曜までの放送では、曲の一部がショートカットされて、短く終わります。



縦貫試走

2013年04月22日 21時35分19秒 | 日記・雑記
きのう、京都縦貫道(にそと区間)が開通しました。
開通おめでとうございます。


↓日本道路交通情報センター(JARTIC ジャティック)のページより。(スミマセン、画面を勝手に撮影しました)




↑このたびの、京都縦貫道の大山崎接続の開通前(画面上)と、開通後(画面下)です。



きのうは、縦貫道方面までは出掛けるヒマがなくて、〝開通日の試走〟はできなかったです。
とりあえず、「まず、いっぺん走っておかないと…」と思い、きょう夕方に試走に出撃してきました。(そういうことだけは熱心
何の用事も無かったけれど、亀岡まで行ってすぐに帰ってきました。

大山崎から沓掛まで、あっという間に走れてしまうね 確かに便利になりました。
コースは、カーブが多いのと、アップダウンも割とありますね。

結構な長さがある西山トンネルは、ほぼ直線で造られていますね。
西山トンネルでは、追い越しOKなんやね。
京滋バイパスの宇治トンネルとかは〝はみ禁〟の黄色線で仕切ってあるので、追い越しが出来ないでしょう?
追い越しの可否を決めるポイントは何なんだろう? 西山トンネルと宇治トンネルは、何が違うんかな?? …と思ったりしました。

実際に走ってみて、八幡東ICから亀岡ICまで30分もかからなかったです。(飛ばしてないよ
ウチから亀岡までのトータルで計っても1時間を切りました。
なんだか、本当に画期的な出来事に思えます。
京都縦貫道が多くの人に利用されるよう、願っております



鉄ジャ№560

2013年04月21日 20時10分00秒 | 本・雑誌


『鉄道ジャーナル』2013年6月号。通巻№560。定価980円。
特集は「2013春 待望のニューフェイス」。第2特集として「観光に活路」のテーマも。


今月は、きょう21日が日曜日なので、鉄ジャの発売日は1日早まって、きのう20日には新号が店頭に並んでいたようです。

きのうは業務があったので買いにも行けなかったのですが、そもそも「今月は20日発売」だということを忘れておりました
忘れたころに巡ってくる、今月みたいな〝21日が日曜日〟に当たる月は、鉄ジャの発売日も1日早くなるのです。
そういう法則を完全に失念して、きょうは日の習慣として、るんるん気分で書店へ行き、買ってきました。

表紙写真は、近鉄特急「しまかぜ」やね。バッチリ、写してもらってるやん

しまかぜ…、私はまだ乗っていません。乗っていないどころか、まだ実物を見たこともありません。
先の楽しみとして置いているつもり。焦らずとも、いつか乗る日がやってくるだろう。



京都のスマイルハイウェイ、明日開通

2013年04月20日 15時00分10秒 | クルマ
  

京都縦貫道の〝にそと区間〟が、いよいよ明日15時に開通しますねー。
南北に長い形をしている京都府において、府南部~府北部を行き来するのがとても便利になります。

結節点の「大山崎JCT・IC」は、名神・京滋・縦貫道の相互間で各方面へ行き来できるように造られています。
JCTは、今まで以上にグルグルと車路が張り巡らされた構造となり、見るからに迷路のような、複雑な形にパワーアップしています
ジャンクション内では、一周ループや半周ループの車路も多く、そうした急カーブの途中でさらに2方向へ分岐していく箇所もあります。

くれぐれも、進路を間違わないように、注意して運転しないといけません。
気を付けて走行しましょう。



↑このまえ、名神のSAでもらった案内チラシ。
 「京都のスマイルハイウェイできました。」と書いてあります。



↑チラシに記載された通行料金表(一例)。
 一例ではあるけれど、枚方東IC(第二京阪)から長岡京ICまで、普通車1,200円もするのかー 高いわっ!
 第二京阪が絡むと、料金が〝ポン!〟と上がってしまうねぇ…
 ※ETCの時間帯割引により、ETC車はもう少しお安く通行できるみたい。



乗車距離まとめ (ノリマ)

2013年04月19日 10時56分40秒 | 旅のあと
このたび大糸線と身延線を訪ねてきましたので、乗車距離をまとめておきます。
乗車距離まとめ…、〝ノリマ〟です(ブログ内呼称)。

今回新たに走破した区間は、次のとおり。
・大糸線、糸魚川~南小谷間。35.3km。JR西日本 区間。
・大糸線、南小谷~松本間。70.1km。JR東日本 区間。
・身延線、甲府~富士間。88.4km。JR東海 区間。

…ということで、合計では193.8kmというなかなかの収穫
今回は、各社にまたがっているのも特徴で、西日本・東日本・東海のJR3社の完乗率がそれぞれアップする という結果を得ました。
なんだか、ええ仕事をしたような気分になります

JR西日本区間については、35.3kmという走破距離では、完乗率もそれほど伸びませんな…。でも、京都から遠い大糸線を走破できたことは大きい
JR東日本区間は70.1kmに初乗りしたけれど、東日本は〝母体〟の総営業距離が長いので、これでも完乗率は1%も増えません こつこつ頑張ろう。
JR東海は88.4km走破。母体の総営業キロも短いので、これだけで5%ほど伸びて、完乗率は85%超えとなりました。


◎JR各社エリアごとの乗車済み距離や完乗率など。(本日現在の数値です)

JR北海道
 総営業キロ:2499.8km
  乗車済み距離:2353.3km
  未乗の距離:146.5km(日高本線のみ未乗)
  完乗率(達成率):94.14%

JR東日本
 総営業キロ:7391.6km
  乗車済み距離:2522.6km
  未乗の距離:4869.0km
  完乗率(達成率):34.13%

JR東海
 総営業キロ:1970.8km
  乗車済み距離:1679.4km
  未乗の距離:291.4km
  完乗率(達成率):85.21%

JR西日本
 総営業キロ:4991.4km
  乗車済み距離:4736.1km
  未乗の距離:255.3km
  完乗率(達成率):94.89%

JR四国
 総営業キロ:855.2km
  乗車済み距離:855.2km
  未乗の距離:0km
  完乗率(達成率):100%

JR九州
 総営業キロ:2273.0km
  乗車済み距離:2121.7km
  未乗の距離:151.3km(九州新幹線の博多~新八代間のみ未乗)
  完乗率(達成率):93.34%



春の よびこ会

2013年04月18日 21時05分21秒 | 日記・雑記


きのうは、午前中から出発して夕方まで、業務外業務(某委員会S)の行事で京都市内へ行ってきました(既報)。
夕方5時ごろに帰宅して、そこから通常業務1件に対応して、無事に任務終了。
そして、夜7時まえに再び家を出て、近鉄電車で〝京都市内〟へGOー!でした。

昨夜は、久しぶりに「よびこ会」が開催され、伏見桃山(桃山御陵前)で、飲んできました
S氏とE氏と私の3人でした。(おふたりには、平日でお忙しいところ、おおきにでした
いろいろな話ができて、楽しく飲むことができました。

当ブログの記録(記事)を振り返ると、前回のよびこ会は、昨年2月下旬のことだったようです。
だから、ほんまに久しぶりの開催だったんやね。
きのうはS氏もE氏も変わりなくお元気そうで、なによりでした。
山さんにはずうっと会っていないなぁ… 元気にしてるかー

また、思い立ったときに、パッと、飲みに行きましょう
これからもよろしくお願いします。



身延線

2013年04月16日 16時43分16秒 | 旅のあと
4月8日のまとめ(続き)

身延線(甲府~富士)


↑身延線は、富士~甲府間を結ぶ88.4kmの線。静岡県と山梨県にまたがって走ります。JR東海が管轄する路線です。
 今回は、特急「ふじかわ号」に乗って、甲府から富士へ向かう〝上り〟方向で走破してみようと思います。



↑ここでも、指定席券を事前購入して臨む。(あはは… 実際には自由席もラクラクで着席可能な状況でした)
 荒っぽい初乗りですが、この特急で身延線を全区間走破します。最終の富士駅では下車せずに、そのまま列車の終点・静岡駅まで行きます。
 静岡駅からは新幹線「ひかり号」に乗り継いで京都へ帰りま~す。



↑甲府にて。特急「ふじかわ12号」静岡ゆき。(まだ、折り返し準備中で、ドアも開いていません)
 JR東海の373系特急電車(3両編成)です。
 白い車体(側面は銀色)にオレンジ色の帯をまとった〝JR東海カラー〟のボディです。ひと目でJR東海の電車と分かります。
 ヘッドマーク(イラスト付き)がいいねぇ JR他社の新しい特急車両では、イラスト型ヘッドマークは消滅しつつあるものな…。
 列車名の「ふじかわ」は、沿線を流れる〝富士川〟から付けられたもの。
 (富士川の読み方は、〝ふじがわ〟ではなく、濁らずに〝ふじかわ〟と読むのが正式なのだそうです。覚えておこう



↑373系の車体側面。大きめの窓が並んで、すっきりした印象の側面です。
 JR東海の特急車両なので、この形式にも〝ワイドビュー〟の愛称が付きます。「ワイドビューふじかわ12号」という呼び方もアリ
 乗降ドアが特徴的です。よく見たら、大型の両開き扉になっているでしょう? 通勤電車と同じタイプのドアです。
 JRの特急車両でこのタイプのドアが採用されている例って、たぶん無いと思う。間口が広くて、乗り降りはしやすいです。



↑車内のようす。自分の座席から、デッキのほうを見る。(客室とデッキの仕切りドアは無い)



↑コンピュータがはじき出した指定席(席番)。 私は、その運命に従って座ります!
 窓側の席ではあったけれど…、夕日がまぶしいほうの窓側でした



↑市川大門駅にて。(ふじかわ号も停車)
 ふと、「西部警察」を思い出してしまうよなぁ…(←〝大門〟だけやろ



↑一日じゅう天気が良くて、楽しい旅行になりました。
 この場面では、ただただ、太陽が眩しかったけれど



↑市川大門に続いて、鰍沢口に停車。〝かじかざわぐち〟と読みます。



↑これも鰍沢口にて。
 さきほどの甲府駅から先に発車していった普通電車(富士ゆき)を、ここで追い抜きました。
 ここからは「ふじかわ12号」が先行し、富士駅へは普通電車よりも40分ほど早く到着します。



↑車窓には富士川。
 身延線は、富士川に寄り添って走ります。



↑甲斐大島駅で対向の普通電車とすれ違い。(ふじかわ号は通過)





↑内船(うつぶな)に停車。
 太陽が山の向こう側へと隠れたので、車窓の眩しさが解消されました。
 でも…、座席の位置が、ちょっとねぇ 窓枠というか、ピラーみたいなやつにぶち当たってしまった
 前or後ろに1列ズレていれば、大きな窓からの風景(ワイドビュー)を心おきなく楽しめたんだけどな。
 (↑前も後ろも空席だったから、席を移動すれば良かったんだけどな







↑おおっ またまた、車窓には富士山



↑マウント、フジサーン
 私の座席は、身延線上り(富士方面ゆき)の進行方向にむいて〝右列〟の窓側席でした。
 指定席券(席番)の運命なので仕方なくて、『ありゃりゃ、富士山が見えないほうの窓側に当たってしまったな…』と諦めていたんだけど、
 富士宮が近づいたところで、私が座っているほうの車窓に、ぷわ~っと、富士山がその姿をあらわしました。
 『うそーっ! こっち側の窓からも、見えるのかー』という、想定外の新鮮な驚き でした。
 京都へ帰ってから地図を見てみると、この付近で身延線の線路はくねくねとカーブしているんですね。



↑夕日で眩しかったのが、遠い過去の出来事に思えてきます。
 日が沈んで、だんだんと空も色を失い始め、車窓には車内の様子が映り込むようになってきました。



↑身延線を走り終えて、富士駅に到着しました。(うっかりしてて、駅名標を撮っていません
 この駅で「ふじかわ12号」はスイッチバック(進行方向が逆転)して、東海道本線に乗り入れて、静岡駅まで走ります。
 富士から静岡まで、あと34km-。



↑373系電車の座席と、窓に映りこんだ私。
 このあと、終着の静岡駅まで「ふじかわ12号」に乗り、新幹線「ひかり525号」に乗り継いで、京都駅へは21時ごろに帰り着きました。
 「大糸線」と「身延線」を訪ねた長い一日が終わりました。



松本から甲府へ

2013年04月15日 13時29分21秒 | 旅のあと
4月8日のまとめ(続き)

松本→甲府 (特急スーパーあずさ22号)

大糸線に乗り終えた私は、松本14時49分発の特急「スーパーあずさ22号」に乗りこみ、次の目的地・甲府へ向かいました。
まだ夕暮れまで時間があるし、信州までやって来たこの機会を活かして山梨県へ足を伸ばし、身延線(甲府→富士間)にも乗ってしまおう という魂胆です。


↑今回の旅行では、特急券をすべて「指定席」で事前購入しておきました。
 午前中の「はくたか7号」も金沢始発だったし、この「スーパーあずさ22号」も松本始発なのですがね…
 『始発から乗るんだから、自由席でも大丈夫やろ…』とは思ったけれど、指定席券を買っておけばそれだけで安心なので、思い切って全て買い揃えました
 松本から甲府までは、結構距離があるように思えるのですが、スーパーあずさ号で行けば〝1時間ちょっと〟で到達できます。速いね。



↑松本にて。発車を待つ「スーパーあずさ22号」。E351系振り子式特急電車。
 この日は、それほどお客が多いわけではなかったけれど(松本発車時点)、列車は12両連結の長~い編成でした。
 私は、指定席券に基づき、先頭の1号車に乗りました



↑編成の連結部分。4号車と5号車の間です。
 8両編成(基本編成)と4両編成(付属編成)を連結することで、12両編成に仕立てられています。
 画像では伝わりにくいけれど、車体の形状は特徴的で、側面窓から屋根に向かっては、かなり丸みを帯びた曲面ボディになっています。



↑車内の様子。1号車(普通車)で写しました。
 案外、地味な色遣いやね。







↑松本駅の売店で駅弁を買って、乗り込みました。牛肉弁当~
 繰り返しになるけれど、車窓風景を眺めながら食べる駅弁は最高です。鉄道旅行者として至福のひとときです。



↑これも意外に思いましたが、背面テーブルは付いていないんですね。(肘置きの中に折りたたみテーブルが格納されている)





↑車窓にちらっと、諏訪湖が見えました。(←諏訪湖で、合ってるよねぇ







↑やがて、富士山が見え始めました



↑甲府に着きました。ここでスーパーあずさを降りて、身延線に乗り換えます。
 乗り換えの待ち合わせ時間があったので、途中下車して駅前をぷらぷら~っとしてみました。画像は、甲府駅南口の広場。
 甲府と言えば、東海大甲府、甲府工、甲府商…、いろいろありますね。(なんで高校野球ばっかりやねん)
 どこも手強いチームというか、レベルが高い印象があります。





↑駅前にある、武田信玄さんの像。



↑これは、甲府駅北口の駅前ひろば。
 画面の左、奥のほうに、富士山ー
 地元の方々には珍しくない風景だろうと思いますが、関西の人間には富士山の姿が珍しくて仕方ありません。(あっ、私だけか)(←またかいな…)



↑甲府駅ホームの端っこ付近から、中央本線の列車を撮ってみました。
 架線柱やら信号機やら、いろいろ写り込んでいますけれど、お許しを
 新宿からの特急「かいじ号」が甲府終点に到着するところです。「あずさ号」にも使われるE257系特急電車。 



↑「かいじ」は、新宿~甲府間を結ぶ特急です。
 新宿~松本間を結ぶ「あずさ」と、運転区間が〝かぶり〟ます。「あずさ」の短縮版みたいな感じ。(あずさ と かいじ は、途中の停車駅が異なります)
 「かいじ」の名前は、ご当地の旧国名…っていうか旧街道の呼び名「甲斐路」にちなんだもの。



↑小淵沢ゆき普通電車が到着するところ。
 ブルーとクリームのツートン、いわゆる横須賀色の115系電車。頑張って走り続けているんやね。



↑それでは、甲府から富士(静岡)へ向けて、身延線の旅に進みましょう。(この画像は甲府に到着してすぐに撮影。途中下車する前に撮ったものです)
 〝特急乱用〟ですが、ここも「ふじかわ号」で走破してしまいます。なにぶん、日帰りやから…。
 ちなみに、画面左端に見えている313系が、先発の普通電車(富士ゆき)なんです。
 この普通電車に乗ったら、途中の鰍沢口まで先着できて、そこで追い上げてきた「ふじかわ」に乗り換えることも可能です。
 『甲府から鰍沢口までは普通電車に乗ってみようか…』とも考えたけれど、結局今回は、甲府から特急「ふじかわ」に乗ることにしました。


(つづく)



大糸線(2)

2013年04月14日 11時57分46秒 | 旅のあと
大糸線の旅、続きです。
JR東日本区間(南小谷→松本)

旅行日:4月8日(月)


↑南小谷駅にて。
 糸魚川からのキハ120形はここまで。次は、松本ゆきの普通電車(E127系)に乗り換えました。
 なにぶん日帰り旅行でもあるので…、途中下車して周辺散策するわけでもなく、どんどん列車を乗り継いでいくのみ…
 ここまでのJR西日本区間は非電化だったけれど、この先、松本方面へのJR東日本区間は電化されているので、電車で運行されます。
 普通電車にまじって、1日1往復(定期)ながら、中央東線からの特急「あずさ号」もこの南小谷駅まで乗り入れてきます



↑E127系の車内。3ドア・ロングシート配置。(一部の座席はボックスシートでした)
 私が乗ったのは、南小谷12時03分発の松本ゆき普通電車。南小谷から松本まで2時間20分ほどの〝各停の旅〟です。
 ちょうど〝昼どき〟になるんだけど、このタイプの車内では、駅弁は食べにくいやろ…?
 松本に着くまで途中下車をする気も無いので、自ずと、昼ごはんは松本駅に着いたあとの話、ってことになります。松本着は14時20分予定(爆)
 さっき、「はくたか」の車内販売で駅弁を買って食べておいたのは、実は、それを見越してのことだった(ほんまかいな
 列車は、2両編成のワンマン運行でした。私は後ろの車両(2両目)にのんびりと乗車。基本的に2両目は途中駅でドアが開きません。
 ロングシートに腰掛けて、上半身をひねるようにして窓の外を眺めていたので、正直、しんどかったです…



↑南小谷を発車すると、先ほどと同様、引き続き〝川〟に沿って列車は走っていきます。




↑ちょっと見づらいけれど、川が〝滝〟になっています。
 この場所だけに限らず、車窓からはいくつもの滝を眺めることができました。水量が豊富なので、なかなか迫力がありました。



↑ふもとに雪はありませんが、遠くの山々は、まだまだ真っ白けです。



↑信濃森上にて。
 この駅名の読み方を、私はずうっと「しなのもりがみ」だと思い込んでいました。「しなのもりうえ」と読むんやね
 かつて、この駅を目指して走る急行列車がありましたよねぇ? 大阪からも〝急行・信濃森上ゆき〟が運転されていた気がするけど…。
 臨時急行列車だったのかな。或いはシュプール号だったか? まさか、私の思い違いか 記憶が、あいまいだ



↑白馬にて。臨時快速「リゾートビューふるさと号」(全車指定席)と行き違いました。(大糸線は単線です)
 リゾートビューふるさと号は、長野発→南小谷ゆき(松本経由)として運行される臨時列車です。
 すれ違いざまに車内の様子を窺うと、ほとんどお客は乗っていなかったけど…。(白馬でお客を降ろしたら、次が南小谷終点だものな)





↑神城で、対向の普通電車と行き違い。
 私が乗っているのも同じタイプの車両だけど、直流電車のE127系です。東北地方で運用されている交流電車の701系と同じ顔やね。





↑途中、車窓には、いくつかの湖も見えました。青木湖(あおきこ)や、木崎湖(きさきこ)など。
 湖と山々とが組み合わさった風景も、いいねぇ。これも、京都南部のうちの近所では見られない風景だ。



↑信濃木崎にて、対向の特急あずさと行き違い。
 この日は、朝方、中央東線で強風による線路への倒木があったそうで、一部の列車に大幅な遅れが出ていたようです。
 ここですれ違ったのは、ベタ遅れの「あずさ3号」(千葉発→南小谷ゆき)。
 南小谷まで乗り入れる1日1往復の定期特急ですが、この日は2時間以上遅れていたみたい…!?
 私が乗っている普通電車も「あずさ3号」とのすれ違いのタイミングを図るように走り、結局、信濃木崎で15分ほど停車(足止め)して、〝あずさ待ち〟しました。



↑沿線屈指の拠点駅、信濃大町に着きました。黒部立山アルペンルートの玄関口やね。
 「大糸線」の名前の〝大〟の字は、この信濃大町の〝大〟です。
 所定のダイヤでは、わが普通電車はここで7分ほど停車するはずだったけれど、さきほどの信濃木崎で随分足止めされたのでダイヤが遅れてしまっており、
 信濃大町では乗降が済んだらすぐに発車しました。







↑穂高にて。
 何年か前に放映された朝の連ドラ『おひさま』の舞台(設定)は、このあたりの町でしたね。
 安曇野(あずみの)と呼ばれる地域やね。ドラマの中で出てきた駅も、確か、穂高駅だった気がする。



↑終点、松本に着きました。
 ちょっとだけ遅れたけれど、ほぼ所定ダイヤに戻しての到着でした。
 これにて、大糸線の走破は完了しました。



↑松本駅前。



↑橋上駅舎の改札前通路から、眼下のホームを撮影。
 JR駅と一体化しているホームに乗り入れる、松本電鉄の車両も、ちらっと見えています。



↑大糸線に乗り終えて〝めでたし、めでたし〟ですが、まだ時間もあるので、欲張って、もう1路線めざしてみようと思います。
 えっ? 松本観光しないのかって?  それは、またの機会にぜひ…
 松本駅前をくるっと見て回っただけで私は改札口に戻り、駅弁だけは忘れずに買い求め、特急「スーパーあずさ22号」新宿ゆきに乗り込みました。
 次の目的地は、甲府です。


(つづく)