ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画の興行成績 [9月2日(金)~9月4日(日)]と人気順位 ►嵐の公演実況映画、沼落ち必至(?)の韓国ドラマの劇場版、韓国で映画化された野沢尚の原作「リミット」から考えたこと

2022-09-08 17:11:18 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事で注目の映画の1つ目は「ARASHI Anniversary Tour 5×20」です。嵐のデビュー20周年記念ツアー<ARASHI Anniversary Tour 5×20>から2019年12月東京ドームでの最終公演を映像化した公演実況です。嵐の最初の韓国公演は2006年。初のアジアツアーで台北、ソウルで開催されました。ソウルでは2日間で1万6千人のファンが集まりました。その時のようすは→コチラのニュース動画で見られます。また→コチラは韓国公演オフィシャルツアーに福岡から参加した方のブログ記事。ちょうど真上で踊ってる「ひぃぃぃぃぃ~~~っっっっっ大野くんの足の裏が見える・・・」と興奮しまくってます(笑)。
 2008年には2度目のアジアツアーを東京、台北、ソウル、上海で開催。ソウルでは11月1日と2日に全4回の公演。両日合わせて計3万人の観客を集めました。コチラもた熱烈ファンの方のブログ記事(→コチラ)がメンバーのトーク等もそのまま記したりして現地のフンイキをよく伝えています。
 注目の映画の2つ目は韓国映画「セマンティック・エラー:ザ・ムービー」。韓国で今年2~3月WATCHAから配信され、沼落ち続出!という大ヒットBLドラマの劇場版です。日本でも1ヵ月遅れで配信されました。この劇場版については→コチラの最新のブログ記事に詳しく書かれています。(いやあ、どんなジャンルでも詳しい方がいらっしゃるものです。) それにしても、7月に「メタモルフォーゼの縁側」を観た時にも痛感しましたが、BLドラマがこんなに広く、抵抗なく(?)受けいられる時代になったとは・・・。70年代に萩尾望都「トーマの心臓」や竹宮惠子「風と木の詩」等の作品は視野には入っていたものの読む気にはならず今に至っているのは正直言って如何ともしがたい抵抗感があるからだしねー、うーむ・・・。
 注目の映画の3つ目は「リミット」。韓国映画ですが野沢尚の同名推理小説が原作の犯罪&スリラー物です。日本ではTVドラマ化されましたが映画化はされていなかった原作が韓国で最初に映画化されたというわけです。私ヌルボが以前観た乃南アサ原作の「凍える牙」と同様のパターンですね。本作は「原作に韓国らしい感性を加え云々・・・」とのことですが、具体的にはどんなことなのかな?
 ・・・と以上3作ですが、それぞれジャンルは全然ちがうものの、共通項は日韓間の自然な文化交流の事例と言えるでしょう。それも日→韓、韓→日、日⇔韓と両方向に影響しあっているということ。こういったことは言うまでもない常識なのですが、私ヌルボのような主に年配の男性の場合日韓関係の政治・外交関係の記事は読んでも芸能をはじめ文化関係には疎い人が多いように思われます。
 最近「K-POPファンが日本でもずいぶん多い。韓日関係にもプラスになるだろう」という韓国の政治家の記事を目にして違和感を感じたことがありましたが、この点は日韓間の、そしてそれぞれの世代間の認識のズレがかなり大きいのではないでしょうか?
 透明に見える液体でも水と油のように混じり合うことのない境界があるようにも思います。
 ※関連の注目記事。昨年11月毎日新聞大貫智子記者の「韓国文化好きが増えれば歴史問題は解決するのか」は→コチラ
          
【 「ARASHI Anniversary Tour 5×20」と「セマンティック・エラー」のポスターと「リミット」の原作本。】

    ★★★ NAVERの人気順位(9月7日(水)現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) トップガン マーヴェリック  9.76(41,252)
②(1) ココスニ(韓国)  9.73(15)
③(新) セマンティック・エラー:ザ・ムービー(韓国)  9.52(115)
④(3) 名探偵コナン ハロウィンの花嫁(日本)  9.47(1,625)
⑤(9) 犯罪都市2(韓国)  9.33(27,273)
⑥(10) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.24(1,628)
⑦(-) ノクターン(韓国)  9.23(26)
⑧(新) ARASHI Anniversary Tour 5×20(日本)  9.19(42)
⑨(-) ポロロ 劇場版:ドラゴンキャッスル大冒険(韓国)  9.17(272)
⑩(-) マリムさんをよろしく(韓国)  9.17(152)

 ③と⑧の2作品が新登場です。
 ③「セマンティック・エラー:ザ・ムービー」については後述します。
 ⑧「ARASHI Anniversary Tour 5×20」は2018~19年に行われた嵐のデビュー20周年記念ツアー<ARASHI Anniversary Tour 5×20>から2019年12月東京ドームでの最終公演を映像化した公演実況。以下は<NAVER映画>の説明記事です。
 日本国民グループ嵐のデビュー20周年記念コンサート実況。計51回公演、累積観客数237万5千人、日本史上最多観客を動員したレジェンドツアー。2019年12月23日、嵐のメンバー5人と5万2千人余りのファンが共に呼吸したその日の感動を盛り込みます。韓国題は「아라시 20주년 투어 콘서트 5X20」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 別れる決心(韓国)  8.71(14)
②(2) トップガン マーヴェリック  8.44(9)
③(4) 私は最悪。  8.00(9)
④(5) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
⑤(6) アフター・ヤン  7.80(5)
⑥(7) NOPE/ノープ  7.67(9)
⑦(9) フルタイム  7.33(9)
⑧(10) ベルイマン島にて  7.30(7)
⑨(-) ハント(韓国)  7.18(11)
⑩(-) サマーフィルムにのって(日本)  7.00(10)

 新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月2日(金)~9月4日(日) ★★★
         新趣向の北朝鮮物のコメディ、「6/45」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(2)・・6/45(韓国)・・・・・・・・・・・・・8/24・・・・・・406,993・・・・・1,134,783・・・・・・11,414・・・・1,339
2(1)・・ハント(韓国) ・・・・・・・・・・・8/10・・・・・・203,505・・・・・4,116,628 ・・・・・42,493・・・・1,233
3(3)・・閑山:龍の出現(韓国)・・・・7/27・・・・・・・77,003・・・・・7,159,668 ・・・・・72,808・・・・・・730
4(4)・・トップガン マーヴェリック・・6/22・・・・54,040・・・・・8,065,878 ・・・・・86,426・・・・・・437
5(18)・・リミット(韓国)・・・・・・・・・8/31・・・・・・・27,494 ・・・・・・・58,960・・・・・・・・・550・・・・・・643
6(6)・・NOPE/ノープ ・・・・・・・・・・8/17・・・・・・・20,733 ・・・・・・398,082・・・・・・・4,533・・・・・・330
7(7)・・ミニオンズ フィーバー ・・・7/20・・・・・・・13,494・・・・・2,263,420 ・・・・・21,952・・・・・・304
8(23)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・7/13・・・・・・・11,283・・・・・・・476,532・・・・・・・4,957・・・・・・・37
       ハロウィンの花嫁(日本)
9(114)・・セマンティック・エラー・・8/31・・・・・・・9,600・・・・・・・・29,314・・・・・・・・・353・・・・・・・57
      :ザ・ムービー(韓国)
10(5)・・ブレット・トレイン・・・・・・・8/24 ・・・・・・・8,229・・・・・・・136,147・・・・・・・1,494 ・・・・・326
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 5・9位の2作品が新登場です。
 5位「リミット」は韓国の犯罪&スリラー。野沢尚の同名推理小説の映画化作品です。
 児童連鎖誘拐事件発生し、女性警察官ソウン(イ・ジョンヒョン)は捜査のために被害者の母親の代役を引き受けることになります。事件の糸口が見つからず捜査が難航する中、ソウンに誰かから謎の電話がかかってきます。そして受話器を超えて聞こえるのはなじみのある声。犯人はソウンが被害者の代役を演じていることに気付き、代役ではなくソウンとの交渉を要求します。この時点で事件を追っていた警察と容疑者の関係が逆転します・・・。原題は「리미트」です。
 9位「セマンティック・エラー:ザ・ムービー」は韓国で今年2~3月WATCHAから配信され、大ヒットしたBLドラマの劇場版。今年7月の<第26回富川国際ファンタスティック映画祭>でも上映されました。ドラマは日本でも3月配信が始まり、好評を維持しています。原作は2018年リディBL小説大賞を受賞したチョ・スリ作家のウェブ小説です。
 周囲から「変わり者」と呼ばれているコンピューター工学科の秀才チュ・サンウ(パク・ジェチャン)と、デザイン科の先輩でモデルのような容姿のジェヨン(パク・ソハム)。正反対の2人が一緒にゲームの開発をすることになり、シマンテックエラー(プログラミング言語等の意味のズレ)のような正反対の2人が徐々に惹かれ合っていきます・・・。原題は「시맨틱 에러: 더 무비」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・わたしは最悪。・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・・・6,069 ・・・・・・・23,058 ・・・・・・・・235 ・・・・・・・80
2(2)・・オクトノーツの探検船大作戦・・8/11・・・・・・・・・4,110・・・・・・・・77,961 ・・・・・・・・736 ・・・・・・・86
3(18)・・サンダウン・・・・・・・・・・・・・・・・・8/31・・・・・・・・・1,377 ・・・・・・・・4,060・・・・・・・・・・36 ・・・・・・・45
4(5)・・ノクターン(韓国)・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・・・・・906 ・・・・・・・10,155・・・・・・・・・・71 ・・・・・・・11
5(再)・・her/世界でひとつの彼女・・2014/5/22・・・・・・・・・587・・・・・・370,974・・・・・・・3,023・・・・・・・・・1

 3位「サンダウン」が新登場です。メキシコ・フランス・スウェーデン合作のドラマ&ミステリー。<第78回ベネチア国際映画祭(2021)>コンペティション部門出品作品です。
 裕福なイギリス人ニール(ティム・ロス)は、妹アリス(シャルロット・ギャングスブル)とその2人の子供とメキシコのアカプルコのビーチで休暇を楽しんでいました。ところが母親死亡の知らせに接します。そろってロンドンへと急ぐ帰り道、ニールはパスポートをホテルに忘れてきたとアリスたちを先にイギリスに帰し、自分はホテルに戻ることなく、タクシーで別のホテルに向かい、あるビーチでゆっくりと日光浴を楽しみます。アリスからの電話には「パスポートは見つからないよ」「金には興味がない。相続権は放棄する」等テキトーにかわし・・・。不条理ともいうべき理解に苦しむ不可解なニールの行動には何か事情があるのでしょうか・・・。韓国題は「썬다운」。日本公開は未定のようです。

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