ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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「トルチャビ」 1歳の誕生日で将来をうらなう

2010-10-05 16:18:13 | 韓国・朝鮮関係の知識教養(歴史・地理・社会等)
 先日、先生(韓国人)から秋夕(チュソク)の상차림、つまりお供え物の並べ方について教わりました。
 <魚東肉西(어동육서>等の言葉は韓国の人はふつうに知っているとのことです。
しかし、それらについては<コネスト>のサイト中にとても詳しい説明記事があったので丸投げすることにして、・・・・

 ここでふと私ヌルボが思い出したのは、この夏大阪・鶴橋のソウル書林で購入した「祭禮法」という小冊子のこと。まさにそんな韓国の冠婚葬祭関係のことがいろいろ具体的に載っているんですねー。先生も、韓国の各家庭でそんな本を持っていると話してました。

         
【「祭禮法」の表紙と、内容項目の部分拡大(色合いが違うが)。上から「紙榜の書き方」「祝文の書き方」等々。】

 ツンドクになっていたその「祭禮法」をみると、新年とかとか秋夕のこと、葬儀の場合、還暦のお祝い等々とともに、돌상차리는 법(トルの膳の整え方)というページがありました。
 (トル)というのは(石ではなくて)満1年になる日。つまり子どもの初誕生日で、この時に돌잡이(トルチャビ)といってテーブルの上に並べたいろんな物の中から子どもが何を取るかによってその子の将来を占うというものです。

 その物の種類と並べ方が下の写真の通り。

  

 子どもに近い方から、
1列目、向かって左から사과(リンゴ)と배(梨)、국수(麺)、쌀(米)、떡(餅)、 
2列目が붓(筆)、돈(金)、활(弓)、
3列目が먹(墨)、벼루(硯)、책(本)、청실(青糸)と홍실(紅糸)、무명실(木綿糸)
が置かれています。

 何を取るとどうなるか? 下の説明は次の通り。
米=裕福になる。 
麺=長生きする。
本=勉強ができる。
金=金持ちになる。
弓=武人になる。
筆・墨・硯=能書家になる。
青糸・赤糸ほ長生きする。(木綿糸も同様でしょう。)

 ※대추(ナツメ)=子孫が繁栄する。・・・というのもありますが、絵にはないですね。
 ※この頃は、サッカーやゴルフボール、マイク等々いろんな物を置く、というのもあるようです。

 さて、ここでいきなりクイズです。出典は、新聞だかに載っていた4コマ漫画だった、かな?
 トルチャビで、テーブルの上の物を全部抱え込んでしまった子どもがいました。それを見て大人たちが言います。「この子はきっと、[   ]になるだろう。」
 さて、[   ]にあてはまる言葉はなんでしょう?

 正解はコチラ → [政治家] ※範囲指定をすると現れます。

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