ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画の興行成績 [6月2日(金)~6月4日(日)] ►近頃観た映画のことあれこれ ►アイルランド映画「The Quiet Girl」 日本でも公開して下さいね!

2023-06-08 23:47:05 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事の中で注目の作品はアイルランド映画「ザ・クワイエット・ガール」(韓国題は「말없는 소녀(言葉のない少女)」そのうち日本でも公開される、かな? 毎度のことですが、日本未公開作でも<Filmarks>では20人以上の人が何か書いたり評点付けたりしてるのは軽いオドロキ。

▶5月はいろいろ忙しくて観た映画は4本だけ。それが6月になって今日(8日)までに6本。年間約120本観た昨年とほぼ同じペースになりました。多いことを誇る気持ちはナシ。どんなに頑張っても年間365本以上ご覧になる上(全作品ではないが)巧みにネタバレを避けてナットクのレビューを書き綴るonsenmaruさんの足下にも及びません。しかし、観るべき映画選びには大いに利用させていただいてます。(いや、正確には観ない映画の選定か?)

▶今年は例年より見応えのある作品が多いような気がします。最近観た「Winny」もその1つ。ファイル共有ソフトWinnyの開発者・金子勇さんが2004年著作権法違反幇助の容疑で逮捕、起訴されます・・・、というところから始まりますが、私ヌルボ、Winnyについてはボンヤリとした記憶もありません。ただ、マスコミが関係ニュースを流す中、見出しだけ見て「ネットに溢れる違法アップロードの大元となると当然ダメだろ」程度の認識しかなかったのではないかなー。この映画では最初から「ナイフで人を刺す犯罪があった場合、ナイフを作った」人間を罪に問えますか?」といったわかりやすい説明があってナルホドと思いましたが・・・。(では原爆等は?という疑問は残るが・・・。)
 なお、金子さんを演じた東出昌大は好演。いかにもという雰囲気が漂ってました。

▶見応えのある作品が多い一方、気になる点もあります。ある作品のレビューで次のような一文が目に留まりました。
 観客に挑戦的な映画が増えた。何回も繰り返し視聴される事を前提にした難解な作品が増えた。もう一回見たくなるようにしてある? 一回見ただけだとスッキリしない。この作品も一回見ただけでは難しいと思いました。
 たしかに。私ヌルボ、この頃ストーリーの展開、登場人物の相互関係、監督の意図等々が読みづらくなっているのは、これも老化現象なんだろうなと思っていましたが、それだけでもないってこと?

▶昨日(7日)、シアター・イメージフォーラムで韓国映画「同じ下着を着るふたりの女」鑑賞。これが日本で公開されるとは思わなかった。<キネ旬 Review>の評点も高い。
 この作品について書くと長いのでまたいずれ。
 シアター・イメージフォーラムはずいぶん久しぶり。記録を見ると2017年以来。この映画館のことを書いても長くなりそうなでまたいずれ。
 シアター・イメージフォーラムを出て青山通りの横断歩道を渡ると古書店がある。この古書店のこともいずれ書くことがあるかも・・・。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績 6月2日(金)~6月4日(日) ★★★

              「犯罪都市3」 順当に1位 = 「すずめの戸締まり」を抜く勢い

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・犯罪都市3(韓) ・・・・・・・・・・・・・5/31 ・・・・2,817,239・・・・・・・4,512,333・・・・・44,615・・・・・・2,582
2(3)・・ガーディアンズ・オブ ・・・・・・・5/03・・・・・・・・91,092・・・・・・・4,040,647・・・・・42,635・・・・・・・・624
       ・ギャラクシー VOLUME 3(米)
3(再)・・劇場版ポケットモンスター・・2009/12/24・・71,834・・・・・・・・427,354 ・・・・・・3,065 ・・・・・・・587
       ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ(日)
4(1)・・ワイルド・スピード ・・・・・・・・・・5/17・・・・・・・・66,678 ・・・・・・1,702,678 ・・・・・17,780 ・・・・・・・675
       /ファイヤーブースト(米)
5(4)・・リトル・マーメイド(米)・・・・・・・5/24・・・・・・・・65,486・・・・・・・・・561,625・・・・・・・5,816 ・・・・・・・597
6(5)・・ザ・スーパーマリオブラザーズ・・4/26・・・・・・・23,776・・・・・・・2,353,474 ・・・・・23,167・・・・・・・・302
       ・ムービー(米・日)
7(8)・・余命10年(日)・・・・・・・・・・・・・・・・5/24・・・・・・・・18,646・・・・・・・・・・88,315・・・・・・・・・955・・・・・・・・・96
8(6)・・クレヨンしんちゃん ・・・・・・・・・・5/04・・・・・・・・15,555 ・・・・・・・・705,903 ・・・・・・7,002・・・・・・・・236
       もののけニンジャ珍風伝(日)
9(7)・・赤ちゃん恐竜 ドゥーリー・・1996/07/24・・・・・11,194・・・・・・・・・・85,485 ・・・・・・・・819・・・・・・・・191
       氷星大冒険(韓)
10(9)・・すずめの戸締まり(日) ・・・・・・・3/08 ・・・・・・・・10,809 ・・・・・・5,514,465 ・・・・・56,548・・・・・・・・155
  ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン

 今回新登場の作品はありません。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・すずめの戸締まり(日)・・・・・・・3/08 ・・・・・・・・10,809 ・・・・・・5,514,465・・・・・56,548・・・・・・・・155
2(2)・・逆転のトライアングル(スウェーデン・仏・英・独)・・5/17・・2,988 ・・・・46,384・・・・・・・・453 ・・・・・・・・・50
3(新)・・ドリームパレス(韓) ・・・・・・・・5/31 ・・・・・・・・・2,623・・・・・・・・・・・6,052・・・・・・・・・47 ・・・・・・・・・73
4(9)・・ザ・クワイエット・ガール(アイルランド)・・5/31・・・・2,508・・・・・・・・・・・5,575・・・・・・・・・52 ・・・・・・・・・52
5(新)・・ラスト・ダンス(ベルギー・スイス)・・5/31・・・・・・・・・・・940・・・・・・・・・・・1,659・・・・・・・・・14・・・・・・・・・・28

 3~5位の3作品が新登場です。
 3位「ドリームパレス」は韓国のドラマ。
 ヘジョン(キム・ソンヨン)とスイン(イ・ユンジ)は産業災害で夫を失い、真相糾明のために共に闘った仲です。ヘジョンはその後合意金を受け取り、闘いから抜けますが、スインは他の遺族たちと座り込み闘争を続けています。その後ヘジョンは夫の命の代価で分譲マンション<ドリームパレス>を購入し、新しい人生を始めます。そしてヘジョンはスインにも新しい住まいを夢見なさいよとあおります。初めは即座に断ったスインでしたが、いつしか彼女も<ドリームパレス>を夢見るようになります・・・・。原題は「드림팰리스」です。
 4位「ザ・クワイエット・ガール」はアイルランドのドラマ。アイルランドの作家クレア・キーガンの小説が原作です。<第72回ベルリン国際映画祭>(2022)のジェネレーション部門で初公開され、<第95回アカデミー賞>(2023)では国際映画賞にノミネートされる等、数々の映画祭で注目された作品です。
 物語の舞台は1981年夏のアイルランド。住民のほとんどはカトリックで、離婚も中絶もできません。主人公は貧しい酪農業の家に生まれた9歳の女の子カイト(キャサリン・クリンチ)。父親は飲酒と賭け事が好きで、カイトは家にも学校にも居場所がなく、いつもうつむきがちで物静かに過ごしています。そんな中、母親が子だくさんなのにまた妊娠したため、大勢の子供たちの世話に困った両親は遠くに住む親戚夫婦の家に預けられてひと夏を過ごすことになります。秘密を抱えながらも夫婦の優しさと豊かな自然の中でカイトは自分らしい生き方を見出すことになります・・・。韓国題は「말없는 소녀(言葉のない少女)」ですが、英題「The Quiet Girl」を元に仮題を付けました。
 5位「ラスト・ダンス」は、ベルギー・スイス合作のコメディ。
 愛する妻を突然失って1人になったジェルマン(フランソワ・ベルレアン)は、子供たちのあまりに大きな心配を一身に受けることになります。時間表まで組んで自分の世話をしてくれる子供たちの過度な世話焼きから抜け出そうと考えて、ジェルマンはずっと前に妻との約束した現代舞踊団にこっそり入団します。すると彼の哀れそうな身振りは意外にも世界的な舞踊家の関心を集め、ついにわずか4週間でジェルマンを主役とした新しい振り付けで公演が行われることに! ところが、ジェルマンがその間公演の件を秘密にしていたため、彼のことを心配する家族たちに思わぬ誤解を招いてしまいます・・・。韓国題は「사랑하는 당신에게(愛するあなたへ)」ですが、英題「Last Dance」を元に仮題を付けました。

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2 コメント

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映画あれこれ (nishinayuu)
2023-06-12 22:32:25
「この頃ストーリーの展開、登場人物の相互関係、監督の意図等々が読みづらくなっているのは、これも老化現象なんだろうなと思っていました」はまさに私の思いと同じ。本当に「それだけでもない」のならうれしいのですが。
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ソレだけでもない? (ヌルボ)
2023-06-13 01:22:30
・・・かどうかは別として、老化は着実に進行していますね。
特に70代に突入してから。例えば眼科医院に通っていて白内障とドライアイ用の目薬を処方してもらっていますが、近頃夜空の月や赤信号がダブって見えるようになりました。眼鏡のフレームの問題かもと思いましたが「白内障が原因かも・・・」とも言われました。私より11日早い生まれの村上春樹の長編「1Q84」には「空に二つの月が浮かぶ」並行世界のことが書かれていますが、彼ももしかして私と同じ症状かもしれませんね(笑)。
以前「高齢者になって初めてわかった大切かもしれないこと」と題した記事を書きました。視覚・聴覚の衰え等々けっこう調べて書いたつもりでしたが、さらに書き足す必要がありそうです。 →
https://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/e969245469b7099980042e9379eecff5
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