ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [2月19日(金)~2月21日(日)]

2016-02-23 23:56:35 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 3月4~13日の<大阪アジアン映画祭>(→公式サイト)、最初の2、3日は行けるかなと思っていたら、「湾生回家」とか「私の少女時代 -Our Times-」とか、ちょっと観たかった作品が20日(土)のチケット販売開始からほんのわずかのうちに売り切れてしまい結局行かないことに。20日(土)のその時間に限って忙しい仕事があって・・・。まあ本気度が足らなかったということか。

 21日は「ディーパンの闘い」、22日は「禁じられた歌声」を観てきました。現代の世界の政治的・宗教的・社会的・文化的・地理的情況について勉強した感じ。いや、事前なり事後なりに勉強しないと理解がむずかしい映画かもしれません。しかし、知れば知るほど何も言えなくなってくるようでもあります。(たとえば「テロとの戦い」という言葉のなんと薄っぺらいことか・・・。) どちらの作品も「あの」シャルリー・エブド襲撃事件が起きたフランスで製作されていることに意味がありそう。

 ちょくちょく宣伝している私ヌルボ行きつけのシネマ・ジャック&ベティ(→公式サイト)、今週のラインナップはとくに期待作がどっさり! 全部観るとなると他のことができないし、困った困った・・・。

「朝鮮日報」2月19日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ズートピア」
  皆ディズニーファンに! ★★★★
 「男たちの挽歌」
  「男のロマン」、そのすべて ★★★☆
 「東柱[ドンジュ]」
  素朴だが、軽くない作品 ★★★☆
 「リリーのすべて」
  1日でも‘私らしい’生を ★★★☆
 「デッドプール」
  暴走する主人公と笑い ★★★☆
 「「いいね!」して」
  そんなおねだりはダメ ★★
 「デッドプール」は先週の記事で、また他の5作品はすべて下の記事中で紹介しています。


           ★★★ Daumの人気順位(2月23日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ズートピア  9.2(68)
②東柱[ドンジュ](韓国)  9.2(308)
③リリーのすべて  9.2(46)
④内部者たち:ジ・オリジナル(韓国)  9.1(932)
⑤男たちの挽歌  9.0(305)
⑥時をかける少女<2006年>(日本)  9.0(1195)
⑦悪い国(韓国)  8.9(159)
⑧Love letter(日本)  8.8(776)
⑨エターナル・サンシャイン  8.7(533)
⑩アーロと少年  8.4(187)

 ①②③⑤の4作品が新登場です。
 ①「ズートピア」はディズニー・アニメ。ズートピアは動物たちの楽園、といってもハイテク文明社会なのか。そこを舞台に、夢を信じる新米ウサギ警官ジュディと夢を忘れたキツネの詐欺師ニックのコンビが難事件に立ち向かう冒険ファンタジー。日本公開は4月23日。韓国題は「주토피아」です。
 ②「東柱[ドンジュ]」については後述します。
 ③「リリーのすべて」は、「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが、世界で初めて男性から女性への性転換手術を受けたデンマーク人の画家リリー・エルベを演じた話題作。「彼」の妻で画家のゲルダが「彼」に女性モデルの代わりを務めるよう依頼したのがきっかけで女性として目覚めた夫アイナーは、その後リリーという名の女性として生きることとなったとか・・・。日本公開は3月18日で、もう予告編でやってますね。韓国題は「대니쉬 걸」。デニシュイゴルねー。
 ⑤「男たちの挽歌」はジョン・ウー監督、チョウ・ユンファ主演の香港映画の名作(1986年)の再上映。もう30年も経つのか・・・。韓国題は原題のままで「영웅본색(英雄本色)」です。

     【専門家による順位】

①キャロル  9.0(11)
②ヘイトフル・エイト  8.6(5)
③黒衣の刺客  8.1(6)
④暗殺の森  8.0(2)
⑤ボーダーライン  7.8(6)
⑥時をかける少女<2006年>(日本)  7.8(5)
⑦ザ・ロブスター  7.6(6)
⑦男たちの挽歌  7.6(6)
⑨アスファルト  7.5(4)
⑩東柱[ドンジュ](韓国)  7.3(6)

 ⑦「男たちの挽歌」と⑩「東柱[ドンジュ]」が新登場です。
 ⑦「男たちの挽歌」については上述しました。
 ⑩「東柱[ドンジュ]」については後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月19日(金)~2月21日(日)] ★★★
          SFアクション「デッドプール」がトップに

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(3)・・デッドプール・・・・・・・・・・・・・2/17 ・・・・・・・・・・1,063,994・・・・・・・・1,703,635 ・・・・・・・・14,370・・・・・・・1,035
2(1)・・検事外伝(韓国)・・・・・・・・・・2/03 ・・・・・・・・・・・452,185・・・・・・・・9,036,476・・・・・・・・・72,185・・・・・・・・・660
3(15)・・ズートピア・・・・・・・・・・・・・・2/17 ・・・・・・・・・・・327,035・・・・・・・・・・419,709 ・・・・・・・・・3,210・・・・・・・・・660
4(新)・・「いいね!」して(韓国) ・・・2/17 ・・・・・・・・・・・320,419 ・・・・・・・・・476,782 ・・・・・・・・・3,740・・・・・・・・・636
5(44)・・東柱[ドンジュ](韓国) ・・・・2/17 ・・・・・・・・・・・178,423 ・・・・・・・・・229,591 ・・・・・・・・・1,771・・・・・・・・・498
6(2)・・カンフーパンダ3 ・・・・・・・・・1/28・・・・・・・・・・・・・97,960・・・・・・・・3,896,512・・・・・・・・・30,705 ・・・・・・・・397
7(新)・・リリーのすべて・・・・・・・・・・2/17 ・・・・・・・・・・・・36,259 ・・・・・・・・・・53,064 ・・・・・・・・・・・432・・・・・・・・・246
8(5)・・キャロル・・・・・・・・・・・・・・・・・2/04・・・・・・・・・・・・・18,421 ・・・・・・・・・278,897 ・・・・・・・102,318・・・・・・・・・113
9(4)・・劇場版アイカツ!(日本) ・・2/11・・・・・・・・・・・・・15,845 ・・・・・・・・・129,912・・・・・・・・・・・963・・・・・・・・・・97
10(新)・・ビリーと勇敢な野郎たち・・2/17・・・・・・・・・・・13,000 ・・・・・・・・・・22,223 ・・・・・・・・・・・154・・・・・・・・・241

     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は3・4・5・7・10位の5作品です。
 3位「ズートピア」については上述しました。
 4位「「いいね!」して」は韓国のラブコメ。3組の男女が登場します。まず、気の強い売れっ子作家チョ・キョンア(イ・ミヨン)と最高の人気を誇る韓流スターのノ・ジヌ(ユ・アイン)。2人の間にあったのか、会えば角を突き合わせています。次は、死ぬほど働いて自分の家を持つことに成功したスチュワーデスのハム・ジュラン(チェ・ジウ)ですが、肝心の自分が住む所がなくなっちゃった実質の伴わない家主。そんな彼女の家を新居として契約した男性がチョン・ソンチャンは結婚を前に花嫁に逃げられてしまい、住む家を失くした女性と愛を失くした男性が出会うことに・・・。そして3組目は、曲を発表すればチャート1位という天才作曲家イ・スホ(カン・ハヌル)。見た目と違って生まれて以来の異性交際経験ゼロの彼は、ある日出会った恋愛上手のチャン・ナヨン(イ・ソム)にどうしていいか分かりません・・・。こんないろんな恋愛の形を持つ3組の男女がそれぞれの関係の中で愛を確認してゆく姿を描いた作品ですが、共通項はFACEBOOKやTwitter等のSNSが大きな役割を果たすこと。たとえばハム・ジュランが興味のある男性にアピールするためにFacebookにイッソビリティ(있어빌리티)を操作したりなんかして・・・。あ、これは「何らかの価値(財産、能力、人脈、名声等)があるように見せる能力」という意味の新語です。原題は「좋아해줘」ですが、これを「好きになって」と訳している記事が多いようです。SARUさんはFACEBOOKの「いいね!」(韓国語で좋아요)と関連づけて<いいね!>してと訳していて、ヌルボもそれに倣いました。たぶん両方の意味をかけているのでは?
 5位「東柱[ドンジュ]」は、日本でも詩集「空と風と星と詩」(岩波文庫)で知られる尹東柱(ユン・ドンジュ)と、現在の中国吉林省で同い年で生まれ、1945年終戦の半年ほど前に福岡刑務所で共に獄死した従弟の宋夢奎(ソン・モンギュ)の2人がたどった暗い時代の青春をモノクロで描いた作品です。韓国での公開日2月17日は東柱の命日の翌日でした。原題は「동주」です。
 7位「リリーのすべて」については上述しました。
 10位「ビリーと勇敢な野郎たち」(仮)はメキシコのアニメ。農場の友だちと平和な日々を送っていた弱虫の雄鶏ビリーでしたが、ある日その農場が売られそうだという青天の霹靂のようなニュースが! 農場の持ち主がだまされかけてる? 経緯は略して、結局ビリーは農場を救うために闘鶏大会に出て百戦百勝の強豪拳王サンダーと闘うことに。そのためにまず伝説のトレーナーを見つけるために旅に出るところから・・・。はたしてビリーはチャンピオンとなって農場や友人を守ることができるだろうか?というお話。タマゴ特攻隊という連中が登場しますが、タマゴに戦闘能力はあるのでしょうか?英語題は「A rooster with many eggs」ですが韓国題は「빌리와 용감한 녀석들: 치킨 히어로」をそのまま訳して仮題としました。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・キャロル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/07・・・・・・・・・・・・・18,421 ・・・・・・・・・・278,897 ・・・・・・・・・・2,318 ・・・・・・・・・113
2(新)・・ビリーと勇敢な野郎たち・・・・・・・・・2/17・・・・・・・・・・・・・13,000・・・・・・・・・・・・22,223・・・・・・・・・・・・・154・・・・・・・・・241
3(2)・・ドレスメイカー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/11・・・・・・・・・・・・・・1,969・・・・・・・・・・・・54,702・・・・・・・・・・・・・434・・・・・・・・・・26
4(48)・・男たちの挽歌 ・・・・・・・・・・・・・1987/5/23 ・・・・・・・・・・・・・1,513・・・・・・・・・・・・13,309・・・・・・・・・・・・・・92・・・・・・・・・・62
5(5)・・ユース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/07・・・・・・・・・・・・・・1,050・・・・・・・・・・・・84,106・・・・・・・・・・・・・655・・・・・・・・・・12

 2位「ビリーと勇敢な野郎たち」と4位「男たちの挽歌」が新登場です。これらについては上述の通りです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿