ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [7月8日(金)~7月10日(日)]

2016-07-13 11:22:24 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
     

 シネマリンに「ひと夏のファンタジア」を観に行ったら、地元(五條)の撮影地マップ等の他に柿のお菓子をくれました^^。(上画像) 「かむほどに広がる 完熟柿の自然な甘み」なんて「カム(감)」が韓国語で柿ということを意識したわけではないですよね、もちろん。
 で、この映画ですがほぼ予測通りですがいろんな点で特異というか微妙というか・・・。監督が行き当たりばったりで仕上げた作品のようで、「巧んで」巧まざる映画らしく撮ったようにも思えるし、観る側も時に気になるような登場人物間の会話の「間」のぎこちなさを「自然な感じ」として肯定的に受けとめる(多くの?)人もいればその逆の人もいるようだし・・・。私ヌルボの個人的感想はその中間でした。<NAVER映画>で関連映画として「恋人までの距離〈ディスタンス〉」を挙げていたのは「なるほどねー」です。

 「暗殺」は7月16日から公開。康熙奉氏等による対談記事は→コチラ。本ブログのシリーズ記事<多角的に見る韓国映画「暗殺」(ネタバレほとんどナシ)>は③(→コチラ)で止まったままになっちゃってますが、15日までには続きを書かなければ・・・。

 韓国では最近是枝裕和監督が注目されているようで、「奇跡〈2011年〉」、「そして父になる」に続いて7日からは「幻の光」の上映が始まりました。そういえば上記シネマリンでも「海よりもまだ深く」が上映中ですね。まだ観てないので行ってこようかな? あ、予告編でファン・ジョンミン主演の「ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~」をやってたな。7月30日~とのこと。
 
「朝鮮日報」7月8日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ファインディング・ドリー」
   心に欠落感を持つ皆に ★★★☆

 「ハンズ・オブ・ラヴ」

   どんな愛であれ正しい ★★★


 「ナイス・ガイズ」

   荒っぽいが憎めぬ奴ら ★★★

 「鳳伊 キム・ソンダル」

   まるで詐欺、騙されるな ★★

 「ハンズ・オブ・ラヴ」は、10年ちょっと前のアメリカの実話に基づく物語。長年刑事として働いてきた女性ローレル(ジュリアン・ムーア)はステイシー(エレン・ペイジ)という若い女性と出会って恋に落ち、その後2人は一緒に暮らし始めます。ところがローレルは末期がんを患い、余命は半年。彼女はステイシーに遺族年金を遺そうと思いますが、同性のパートナーには受給の権利はないとして認められません。そこでローレルは病と闘いながらこの既存の制度との闘いを始めます・・・。日本公開は11月26日。「ナイス・ガイズ」はアメリカの犯罪アクション・コメディ。1970年代のロスを舞台に、腕力で事件を解決する示談屋ジャクソン・ヒーリー(ラッセル・クロウ)と、シングル・ファーザーの私立探偵ホランド・マッチ(ライアン・ゴズリング)がポルノスターの死に関連した法務局長の娘の失踪事件に取り組むことに・・・って、銃撃戦あり、ヴァイオレンスありの上なんでお笑いまであるんですかねー? 他の2作品は下の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月12日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①(1) ライフ・イズ・ビューティフル  9.38
②(2) オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン  9.33
③(-) 雨に唄えば  9.27
④(3)私たち(韓国)  9.24
⑤(-) ベン・ハー  9.23
⑥(4)アバウト・タイム~愛おしい時間について~  9.19
⑦(5) シーモアさんと、大人のための人生入門  9.16
⑧(-) 許されざる者  9.15
⑨(6) オーヴェという男  9.14
⑩(-) 小さな恋のステップ(韓国)  9.14

 ③⑤⑧⑩の4作品が新登場ですが、どれも旧作の再上映。これで新作は④⑦⑨の3作品だけになってしまいました。
 ③「雨に唄えば」は1952年公開のジーン・ケリー監督・主演のミュージカルの傑作。韓国題が「사랑은 비를 타고(愛は雨に乗って)」とは知りませんでした。
 ⑤「ベン・ハー」はアカデミー賞11部門受賞の1959年公開の歴史スペクタクル。韓国題は「벤허」です。
 ⑧「許されざる者」は1992年クリント・イーストウッド監督・主演の西部劇。韓国題は「용서받지 못한 자」です。
 ⑩「小さな恋のステップ」は、原題の「아는 여자(知ってる女性)」を見てわかりませんでした。2004年のチョン・ジェヨンとイ・ナヨン共演のラブコメ。私ヌルボは観てませんが、なかなか好評だったようですね。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) トリコロール 青の愛  9.00(1)
②(2) キャロル  8.96(13)
③(3) ピアニスト  8.75(1)
④(4) ふたりのベロニカ  8.75(1)
⑤(-) ベン・ハー  8.75(1)
⑥(5) ライフ・イズ・ビューティフル  8.34(8)
⑦(6) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉  8.25(2)
⑧(7) 哭声(韓国)  8.18(17)
⑨(8) 奇跡〈2011年〉(日本)  7.86(7)
⑩(9) そして父になる(日本)  7.82(10)

 新登場は⑤「ベン・ハー」だけです。これについては上述しました。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月8日(金)~7月10日(日)] ★★★

         日本より10日早く公開のアニメ「ファインディング・ドリー」が1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(23)・・ファインディング・ドリー・・7/06 ・・・・・・・・・・852,109・・・・・・・・・1,015,094・・・・・・・・・・8,432 ・・・・・・1,091
2(21)・・鳳伊 キム・ソンダル(韓国)・・7/06 ・・・・・・・779,201・・・・・・・・・1,048,391・・・・・・・・・・8,461・・・・・・・・942
3(1)・・グッバイ・シングル(韓国)・・6/29・・・・・・・・・・652,626 ・・・・・・・・・1,732,612 ・・・・・・・・13,978・・・・・・・・771
4(新)・・グランド・イリュージョン・・6/29 ・・・・・・・・・・196,987・・・・・・・・・・・197,970・・・・・・・・・・1,722・・・・・・・・412
       見破られたトリック
5(2)・・ターザン:REBORN ・・・・・6/29 ・・・・・・・・・・・119,796・・・・・・・・・・・813,365・・・・・・・・・・6,851・・・・・・・・481
6(6)・・死霊館 エンフィールド事件・・6/09・・・・・・・・・87,708 ・・・・・・・・・1,900,513 ・・・・・・・・15,533・・・・・・・・176
7(4)・・インデペンデンス・デイ・・6/22・・・・・・・・・・・・・34,005 ・・・・・・・・・1,488,415・・・・・・・・・12,678・・・・・・・・262
8(5)・・ジャングル・ブック・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・・27,603 ・・・・・・・・・2,530,972 ・・・・・・・・21,469・・・・・・・・201
9(59)・・残穢〈ざんえ〉 ・・・・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・・24,774・・・・・・・・・・・・34,917 ・・・・・・・・・・・290・・・・・・・・280
       -住んではいけない部屋-(日本)
10(10)・・(500)日のサマー・・2010/1/21 ・・・・・・・・・・・23,159 ・・・・・・・・・・252,736 ・・・・・・・・・1,999・・・・・・・・127
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・2・4・9位の4作品です。
 1位「ファインディング・ドリー」は、2003年に日本公開され、大ヒットしたディズニー・アニメ「ファインディング・ニモ」の続編。前作では父マーリンがわが子ニモを捜す物語でしたが、今作は前作で活躍した忘れん坊のドリーがわずかに残る記憶をもとに生き別れた両親を捜すためニモとマーリン親子の協力を得て冒険の旅に出ます。が、人間に捕まって研究所に連れて行かれてしまい・・・。韓国題は「도리를 찾아서」。日本公開は7月16日です。
 2位「鳳伊(ポンイ) キム・ソンダル」は、韓国のアクション・コメディ時代劇。天才的な知力にルックスまで備えた詐欺師キム・ソンダル(ユ・スンホ)は、変装専門のポウォン(コ・チャンソク)と占い料強奪専門のユン・ポサル(ラ・ミラン)、有望な詐欺師の卵キョニ(シ・ウミン)と共にさまざまな奇想天外な詐欺行為を繰り返し、全国に名声を轟かしていました。ところが、朝鮮一の値打ち物のタバコを奪い取る準備をしていたソンダルたちは、その背後に権力者ソン・デリョン(チョ・ジェヒョン)がいることを知り、彼を騙すため大勝負を仕掛けます・・・。原題は「봉이 김선달」です。
 4位「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」は、「グランド・イリュージョン」(2013)の続編。前作で登場した凄腕マジシャンたちの“フォー・ホースメン“はイリュージョンショーで人を欺き、不正に搾取された金だけを奪い続ける集団でした。今回はラスベガスでショーを披露しつつ、はるか離れたパリの銀行から大金を強奪してみせる・・・。この驚くべき犯罪にFBIとインターポールは目をつけ、捜査を開始しますが・・・。韓国題は「나우 유 씨 미 2」。日本公開は9月1日です。
 9位「残穢〈ざんえ〉-住んではいけない部屋-」は、小野不由美の山本周五郎賞受賞ホラー小説が原作。好きな作家ですが未読で、映画も観ていないので、まずは図書館で本を借りて・・・と思いましたが、うげ、予約してる人が約80人も・・・。韓国題は「잔예 - 살아서는 안되는 방」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ベン・ハー・・・・・・・・・・・・・・・1972/9/07 ・・・・・・・・・・・・・・・7,099・・・・・・・・・・・・28,868・・・・・・・・・・・・・138 ・・・・・・・・・92
2(新)・・言の葉の庭(日本) ・・・・・・・2013/8/14・・・・・・・・・・・・・・・4,086・・・・・・・・・・・・58,762・・・・・・・・・・・・・422・・・・・・・・・・35
3(新)・・幻の光(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・7/07・・・・・・・・・・・・・・・・3,599・・・・・・・・・・・・・6,589 ・・・・・・・・・・・・・・52 ・・・・・・・・・36
4(2)・・私たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・・・・・・・・2,658・・・・・・・・・・・・29,530・・・・・・・・・・・・・228 ・・・・・・・・・38
5(1)・・ボーン・トゥ・ビー・ブルー・・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・・・・・2,575・・・・・・・・・・・・85,952・・・・・・・・・・・・・695 ・・・・・・・・・18

 今回の新登場は、1・3位「ベン・ハー」については上述しました。
 3位「幻の光」は冒頭にも書きましたが最近韓国で人気の是枝裕和監督作品。韓国題は「환상의 빛(幻想の光)」です。←語感がちょっと違うんだよなー。


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