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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [4月4日(金)~4月6日(日)]

2014-04-08 20:10:33 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 大体、上映最終日かその前日に映画を観ることが多いような気がします。先週木曜に観た「60万回のトライ」もそうでしたね。ネットの評判から判断して、これは観ておこうと・・・。ユーロスペースで9:50~の1回だけの上映で、ウィークデーで、小雨という空模様にもかかわらず、100人以上は入っていたのでは? 7割方は埋まっていました。内容も期待通り。主に2010年以降の大阪朝鮮高級学校のラグビー部の軌跡を描いたドキュメンタリーなのですが、とくに朝鮮学校の関係者やラグビー関係者でなくても感動させるものがあります。とくに部員たちの屈託のなさがいいですね。例の補助金をめぐる厄介な問題もあり、考えさせられる要素も当然ありますが、観終わって気持ちよさが残る映画です。
 続けて観たのが「チスル」。思った以上に、済州島四三事件についての記録という要素よりも、鎮魂としての象徴的な性格の強い映画だなという印象を受けました。いずれもう1度観てみようと思います。

 3週間前の記事のカキコミで、シム・ウンギョンの演技力等々についのやりとりがありました。その関連の動画をYouTubeで見つけたので、そのまま貼りつけておきます。以前の作品の映像も収められています。

      

 今日横浜図書館で4日(金)の「朝鮮日報」を見たところ、映画欄がなく、「封切映画 ぴったり10字評」もなし。「朝鮮日報」のサイトを検索したら、6日(月)付の紙面にありました。日本の新聞の映画評同様、ミニシアター系の作品に対する評価が高いようです。

          
    【★4つ「웨이스트 랜드(ウェイスト・ランド)」は日本語タイトルは「ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡」(→後述)です。】

           ★★★ Daumの人気順位(4月8日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①弁護人(韓国)  9.5(30451)
②貪欲の帝国(韓国)  9.4(45)
③アーネストとセレスティーヌ  9.2(53)
④リバー・ランズ・スルー・イット  9.1(120)
⑤怪しい彼女(韓国)  9.0(2681)
⑥イングリッシュ、ヴィングリッシュ  9.0(84)
⑦舟を編む(日本)  8.9(47)
⑧ベルとセバスチャン  8.8(45)
⑨ダラス・バイヤーズクラブ  8.8(127)
⑩私はロランス  8.7(8)

 入れ替わりがいくつかありますが、新登場はありません。

     【専門家による順位】

①インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌  8.8(7)
②ゼロ・グラビティ  8.2(5)
③罪の手ざわり(中国・日本)  8.1(8)
④ミヒャエル・コールハース  8.0(4)
⑤グランド・ブダペスト・ホテル  7.8(7)
⑥萬神(韓国)  7.7(4)
⑦そして父になる(日本)  7.6(6)
⑧アメリカン・ハッスル  7.6(5)
⑨物語る私たち  7.5(4)
⑩それでも夜は明ける  7.3(6)
⑩キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー  7.3(6)

 こちらも入れ替わりはありましたが、新登場はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月4日(金)~6日(日)] ★★★

         「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」が今週もダントツの1位

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・キャプテン・アメリカ/・・・・・・・・3/26 ・・・・・・・・・・・・762,110 ・・・・・・・2,611,936・・・・・・・21,000・・・・・・・・926
             ウィンター・ソルジャー
2(新)・・スリーデイズ・トゥ・キル ・・・・・4/03 ・・・・・・・・・・・・117,175・・・・・・・・・144,593 ・・・・・・・・1,124・・・・・・・・388
3(2)・・ノア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/20 ・・・・・・・・・・・・117,022 ・・・・・・・1,957,960・・・・・・・15,014・・・・・・・・401
4(3)・・優雅な嘘(韓国) ・・・・・・・・・・・・・3/13 ・・・・・・・・・・・・・95,631 ・・・・・・・1,551,975・・・・・・・11,286・・・・・・・・352
5(4)・・グランド・ブダペスト・ホテル ・・・3/20 ・・・・・・・・・・・・・88,522・・・・・・・・・424,500・・・・・・・・3,363・・・・・・・・233
6(11)・・ローン・サバイバー・・・・・・・・・・4/02 ・・・・・・・・・・・・・78,956・・・・・・・・・118,297 ・・・・・・・・・898・・・・・・・・305
7(新)・・映画クレヨンしんちゃん ・・・・・・4/03 ・・・・・・・・・・・・・44,377・・・・・・・・・・47,476・・・・・・・・・・333・・・・・・・・301
             バカうまっ! B級グルメサバイバル!!
8(81)・・8月の家族たち ・・・・・・・・・・・・・4/03・・・・・・・・・・・・・・29,633 ・・・・・・・・・40,518・・・・・・・・・・312・・・・・・・・249
9(新)・・Mr.Perfect(韓国)・・・・・・・・・・・・4/03 ・・・・・・・・・・・・・22,178 ・・・・・・・・・29,136・・・・・・・・・・223・・・・・・・・236
10(新)・・サン・オブ・ゴッド ・・・・・・・・・・・4/10 ・・・・・・・・・・・・・・6,850・・・・・・・・・・・8,090・・・・・・・・・・・66・・・・・・・・174
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

  2月21~23日の「ポンペイ」以来「ノン・ストップ」「300<スリーハンドレッド>」「優雅な嘘」「ノア」とずっと週替わりだったトップの座ですが、ここにきてようやく「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」が久しぶりの連続トップです。
 新登場は2・6・7・8・9・10位の6作品です。
 2位「スリーデイズ・トゥ・キル」はケヴィン・コスナー主演のアクション・スリラー。政府管理下の秘密組織に属するヒットマンのイーサン・ランナー(ケヴィン・コスナー)は、これまで任務のためおざなりにしてきた妻や娘と過ごすため引退を決意するが、死の病に冒されていることがわかる。彼はその病を治せる新薬と引き換えに、謎の美女(アンバー・ハード)が依頼してきた危険なミッションを請け負うことにする・・・。リュック・ベッソンが製作&脚本ということで、「96時間」といろいろ似ている点があるそうで・・・。韓国題は「쓰리데이즈 투 킬」です。日本公開は初夏という情報はホント? たぶん年内には・・・。
 6位「ローン・サバイバー」は、日本では3月21日に公開され、目下上映中です。アメリカ人がなんでアフガニスタンで死んだり、危険な目にあわなければならないんだろ?という基本的な疑問はアメリカ人自身どう解決していめのかな? 韓国題は「론 서바이버」です。
 7位「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!」は日本では約1年前の公開作。韓国題は「짱구는 못말려 극장판:엄청 맛있어! B급 음식 서바이벌」です。
 8位「8月の家族たち」は日本では4月18日公開予定。ピュリツァー賞&トニー賞を受賞した戯曲の映画化で、メリル・ストリープとジュリア・ロバーツが偉大なる母とまじめすぎる長女を演じて、わけあって疎遠にしていた彼らの隠された秘密が明かされていく・・・という物語で、TOHOシネマズ シャンテがヘッド館で・・・とのことで、フンイキはおおよそわかる感じ。韓国題は「어거스트:가족의 초상(オーガスト:家族の肖像)」。
 9位「Mr.Perfect」は韓国のヒューマンコメディ。制作年は2013年となってますが、日本では韓国に先がけて<アジアフォーカス福岡映画祭2012>で1回だけ上映されていたんですね。それも英語字幕のみで。その時にこのタイトルで上映されました。原題は「백프로」。つまり「製パン王 キム・タック」等で人気のユン・シユンが演じる天才プロゴルファーの名前がペク・セジンなので「白(ペク)プロ」。しかし、これは「100%」ともまったく同音同表記。どちらの意味もかけているというわけです。物語ですが、その天才プロゴルファーのペク・セジン、傲慢な性格が災いして誰もが彼に背を向けた時に1人だけ力になってくれたマネージャーのヨンミンを、自分の飲酒運転のため死なせてしまいます。そのショックで、セジンは失語症となり、夢も失ってしまいます。その後彼は昔の先生からの誘いで小さな島の学校に行って、子供たちにゴルフを教えることになります。子供たちと接するうちにセジン自身も変わっていき、子供たちのゴルフの実力も次第に上がってゴルフトーナメントの試合が近づいてきますが、そこで問題が持ち上がってくるのです・・・。シユンは、最初と最後しかセリフがないということです。アジア・フォーカスで鑑賞した方はブログ記事(→コチラ)で「『ぼくらの落第先生』、『ホームランが聞こえた夏』、そしてつい先日DVDレンタルも開始された『フェニックス~約束の歌~』などをごちゃ混ぜにした感じのヒューマンドラマ作品だと感じましたが、見た目だけで言わせてもらえば、お世辞にも完成度が高いとは言えず、短絡的な展開であることも手に取るようにわかってしまう内容(^_^;)」・・・と感想を記しています。
 10位、「サン・オブ・ゴッド」は、神の子、すなわちイエス・キリストのことですね。アメリカのTV局「ヒストリー・チャンネル」が昨年3月に全10回で放映して100万人以上が視聴したというドラマ「The Bible」の中から、イエス・キリストの物語を中心にまとめたものとのことです。といっても、説明によると「ノアの箱舟」とか「モーセの奇跡」等も「圧倒的なスケールとひきつける映像で再現」しているそうです。クリスチャンの多い韓国では当然の公開でしょうが、日本ではどうでしょうね? 今のところは未定のようです。韓国題は「선 오브 갓」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・心の旅路・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,684・・・・・・・・・・・・・・11,039・・・・・・・・・・・22・・・・・・・・・・1
2(3)・・罪の手ざわり(中国・日本)・・・・・・・・・・3/27 ・・・・・・・・・・・・・・・772・・・・・・・・・・・・・・・4,343・・・・・・・・・・・33・・・・・・・・・24
3(2)・・萬神(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・・・・560・・・・・・・・・・・・・・34,169・・・・・・・・・・256・・・・・・・・・・9
4(新)・・ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡・・4/03・・・・・・・・・・・・554・・・・・・・・・・・・・・・1,493・・・・・・・・・・・10・・・・・・・・・12
5(1)・・ベルとセバスチャン ・・・・・・・・・・・・・・・3/20 ・・・・・・・・・・・・・・・502・・・・・・・・・・・・・・29,736・・・・・・・・・・213・・・・・・・・・11

 今回は1・4位が新登場です。
 1位「心の旅路」、ついに昔の名画の再上映作品が1位になりましたね。これは1942年マーヴィン・ルロイ監督によるアメリカ映画です。うーむ、これは私ヌルボも未見。
 4位、「ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡」はブラジル・イギリス合作のドキュメンタリー。日本では昨秋~ユーロスペース等で上映されてします。リオデジャネイロの郊外の巨大な処理場で生活のためにリサイクル品を漁るカタドールと呼ばれる人々。リオ出身の芸術家ヴィック・ムニーズは、彼らに目を向け、その姿を写真に収めるとともに、このガラクタの山から新たなアートを生み出そうとする・・・。韓国題は「웨이스트 랜드(ウェイスト・ランド)」です。公式サイト(→コチラ)に今後の自主上映会情報が載ってます。観に行こうかな・・・。

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