ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国プロ野球 斗山vsネクセン 観戦記録 atソウル・木洞野球場(下)

2015-07-28 02:06:00 | 韓国旅行の記録
 1つ前の記事の続きです。

 さあ、いよいよプレーボール!
 あら、こういうところにCASSビールの宣伝が・・・。日本の球場にもある?

 斗山ベアーズの投手は、アメリカ大リーグから2011年に韓国に移籍したニッパート投手。昨年まで4年連続2桁勝利を記録しています。

 以前見た時の蚕室野球場では応援団長が台の上に乗ってやたらと目立ってましたが、今はかなり組織化され、緻密で洗練されてきました。23年前も経てば当然でしょうけどね。
        

 右の画像で左端のおねーさんが掲げているボードはもちろん個々の選手の応援の文句。「かっとばせ、かっとばせ、かっとばせ、ヒーローズ! キム・ハソン、キム・ハソン! アンタ!アンタ!アンタ! キム・ハソン!」といったシンプルなものですが、日本人としては「アンタ(안타.安打)!」と繰り返されるとなんだか呼びつけられているような気がします。(笑) この「アンタ」は応援で実によく使われる言葉で、日本だと「かっとばせ~○○!」と叫ぶところを韓国では「○○アンタ!」と言います。中盤のチャンスでムン・ウラム(문우람)選手に打順が回ってきた時なんかは「ムヌーラマンタ!!」の大声援。(←子音が次の字の母音と自然につながるのが韓国語。) 声援に応えて彼は満塁の走者一掃の2塁打を打ちました。
 チームによって応援のスタイルや雰囲気の違いはあるようで、とくに釜山の社稷(サジク)野球場なんかはぜひ行ってみたいなー。(横浜スタジアムをモデルとして造られたとのこと。) 日本でも、最初に広島カープのスクワット応援を見た時は驚いたものです。

    

 ひいき選手のユニフォームを着込んだファンもここかしこに見受けられます。圧倒的に多いのは4番の強打者강정호(カン・ジョンホ)選手。
 スコアボードは日本とほぼ同じ・・・。

 かと思ったら、先攻のビジターチーム・斗山のオーダーが右の列になってるゾ。いや、自分が座っている3塁側もホームチームのネクセンの側ではないですか!
    

 選手の情報データ(左=ムン・ウラム、右=キム・ジス)の画面を見ると、学歴が初等学校(!)から全部書かれてます。
 場内アナウンスを聞いて気づいたのは、選手名をコールをする時の独特のイントネーション。基本的にトーンが上がっていくのです。
 たとえばチョン・スビン選手の場合。日本人が発音すると「チョン↗ス↘ビン」となりますね。ところが、これを「チョン↗ス→ビン」と発音するのです。「はげちゃびん」と同じイントネーションです。いや、「チョン↗ス↗ビン」と上がる一方だったかも・・・。


 1回の表裏が終わったところでこの表示。「파울타구 모의훈련(ファウル打球 模擬訓練)」ですと。何をやるのかと思ったら・・・。

 号令がかかるとチアガールのおねーさんたちが頭を手を覆って防御の体勢。しかし、これをやってる観客はほとんどいなかったですね。

 7時20分頃。暗くなり、観客も増えてナイターらしい雰囲気です。
 ゲームがちょうど半ばにさしかかった午後8時前。スクリーンに現れたこの表示は何?

 「キスタイム」ですと! 「キスをしてくれたカップルにはプレゼントが贈られるのだそうです。ハハハ。ところが・・・。

 カメラを向けられたこのカップル、2人とも必死で顔を隠しています。キスどころか、顔もおおっぴらにできない、もしかしてヤバい関係か? ハハハハハ。
 さてと。ちょっと腹が減ってきたので売店へ。
    

 ここも横浜スタジアムとよく似た感じ。
 おつゆが温かそうだった釜山オムク(おでん)を買って食べました。
       

 なんとなく、同じ23日の昼頃、光化門近くのビルの前で見かけたオブジェ(右画像)を思い出したので貼っておきました。
 まだ9時前で、これから終盤というところでしたが、連日歩きづめで疲れているのと、鍾路3街の宿所に戻る時間を考えて球場を後にしました。
    

 球場の前には車がぎっしり。
 この球場に来ることはもうなさそう。というのは、つい先日(7月23日)のニュース(→コチラ.韓国語)が伝えるように、当初は2013年開業などといわれていた韓国初ドーム球場のソウルドーム(高尺ドーム)がようやく最後の仕上げ工事に入っていて、来シーズンからはそちらがネクセン•ヒーローズのホーム球場となるということなので・・・。場所は梧木橋から安養川(アニャンチョン)沿いに約4㎞南下した所で、地下鉄九一駅のすぐ近くです。

 外野席がない木洞野球場よりも断然こちら! ・・・といっても、使用料も当然高いのでネクセンもかなり苦しい選択だったようです。
 梧木橋駅までの帰途は、川の土手の上の遊歩道。漢江ではなくその支流の安養川なのですが、意外に広い川幅です。
    

 眺めもよく、風も心地よく・・・。この日もとても充実した、実り多い1日でした。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国プロ野球 斗山vsネクセン... | トップ | 韓国内の映画 Daumの人気順... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
記事の補足 (ふるりん)
2015-09-09 10:04:03
こんにちは。偶然記事を見させていただきました。
記事の補足をさせていただきます。

カン・ジョンホ選手は2014年までネクセンで活躍していましたが、2015年シーズンよりMLBのピッツバーグ・パイレーツに移籍し、すでに2ケタ本塁打を記録するなど内野のレギュラーに定着しました。
9月中に完成が予定されている韓国初のドーム球場ですが、9月9日現在、ネクセンヒーローズの本拠地となるかどうかの最終的な判断は下されていません。
もともと使用目的を決めないで建設を始めたので、このようなことになっています。
そのため2016年シーズン以降も、木洞野球場を本拠地として利用する可能性もあります。
返信する
ありがとうございます。 (ヌルボ)
2015-09-10 02:11:11
 カン・ジョンホ選手といいドーム球場の件といい、よくわからなかったことを教えてくださってありがとうございます。

 リンク先のブログのいくつかの記事を拝読しました。韓国プロ野球についてこんなにも詳しく書かれていることに驚きました。もしかして、その関係の仕事をされている方かと思ったほどです。
 それにしても、沖縄等のキャンプにまで足を運んで選手たちの写真をたくさん撮ったりとは、ほとんど「絶句」。
 当ブログではプロ野球の記事はあまり多くはありませんが、なるべく近いうちに釜山の社稷野球場とか仁川の文鶴野球場(あSK幸福ドリーム球場になった?)とかに行ってみたいと思っています。
 で、貴ブログの現地観戦レポートはとても興味深く、また大いに参考になります。
 あと、「アヤアヤ・・・」という「牽制応援」にも興味を持っています。
返信する
Unknown (ふるりん)
2015-09-10 09:16:51
ブログを詳しく読んでいただきありがとうございます。
レポートなどはなかなか時間が取れず発表できません。
文鶴野球場は「仁川SK幸福ドリーム球場」と名称変更となりましたが、これまで通りの呼び方でも差し支えはないかと思います。
2015年シーズンより、ハンファの本拠地も「ハンファ生命イーグルスパーク」と呼ばれるようになりました。
けん制への掛け声は独特の応援文化ですよね。
チームによって多少の違いがあり、ロッテだと「マ!」と掛け声をかけます。
また機会があればぜひご覧ください。
返信する

コメントを投稿

韓国旅行の記録」カテゴリの最新記事