ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [12月1日(金)~12月3日(日)]

2017-12-06 23:55:56 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸11月29日韓国文化院で「ハナ ~奇跡の46日間~」を観てきました。予約不要の昼の部(15:00~)で、3~4割程度の入りだったかな? この映画は1991年幕張メッセで開かれた第41回世界卓球選手権大会で、南北朝鮮が統一チームで出場し、女子団体で中国を決勝で破ったという事実に基づいたフィクション、・・・ということは知っていましたが、実は観たのは初めて。で、翌30日図書館で当時(1991年)の決勝翌朝(4月30日)の毎日新聞を見てみました。

 なるほど、「涙、涙・・・「統一コリア」」の見出しと、抱き合う南北の選手の写真が目を引きます。ソウルの街でも「イギョッタ(勝った)」と大歓声がわき上がったという記事も載っています。
上の写真と記事は社会面を見ると・・・。
     
 あれ? 大きな写真は韓国のエースでハ・ジウォンが演じた主役・玄静和(ヒョン・ジョンファ)選手ではなく、ペ・ドゥナが演じた北朝鮮のエース・リ・プニ選手でもなく、彼女たちに次ぐ準主役の北朝鮮選手リュ・スンボクではないですか。そして試合結果を見ると勝利の立役者はシングルスで2勝した彼女だったのですね。まあいろんなことを<配慮>した結果ということでしょうが、事実とフィクションの見極めはやっぱりむずかしいということです。

▸実は4日(月)からソウルに来ています。それが丸1日記事が遅れた理由。
 今回も、私ヌルボの定番の20時過ぎ羽田発のアシアナ機。機内では、タダの韓国紙を読むのがふつうですが、今回たまたま前の座席の客が観ている映画の画面がチラッと目に入りました。どうも「軍艦島」のようだぞ、と思って韓国映画のリストを見ると案の定ありました。その他「朴烈」なども。これまでは2時間ちょっとのフライトでは時間的に無理だろうと、全然無視してきましたが、日本での上映予定のなさそうな作品はこういう機会に観ておくのが賢い選択かなと思った次第です。(それにしても、ソウルは寒いな・・・。)

 「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は先週掲載されませんでした。

         ★★★ NAVERの人気順位(12月5日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) ハンドル・ウィズ・ケア  9.91(11)
②(-) 息子のところへ行く道(韓国)  9.63(30)
③(3) アイ・アム・ホープマン(韓国)  9.50(26)
④(1) 青い夕焼け(韓国)  9.49(41)
⑤(6) ビューティフル・トゥモロー(韓国)  9.35(737)
⑥(5) アイ・キャン・スピーク(韓国)  9.34(12,519)
⑦(4) ルター  9.33(208)
⑧(7) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.32(700)
⑨(10) テンポガールズ(韓国)  9.25(310)
⑩(-) わたしは、ダニエル・ブレイク  9.22(1,709)

 今回の新登場は①と②の2作品です。
 ①「ハンドル・ウィズ・ケア」(仮)はノルウェーのドラマ。英題の「Handle with Care」は「取り扱い注意」という意味。物語の主人公はキエティルという男。最愛の妻がこの世のすべてという彼は、その妻の説得で幼い男の子ダニエルを養子にします。ところがその後予期せぬ事故で妻を亡くしてしまいます。ダニエルに良いお父さんになってやることができないと感じた彼は、ダニエルの実の母を探してみることに決めますが、旅程が長くなるとともに、だんだん自分でもわからない感情にとらわれます・・・。韓国題は「나는 아들을 사랑하지 않는다(私は息子を愛していない)」。日本公開は未定のようです。
 ②「息子のところへ行く道」は、韓国のドラマ。聞くことも話すこともできないポヒョン(キム・ウンジュ)とソンナク(ソ・ソングァン)の障碍者夫婦は、将来のためと考えて一人息子(イ・ロウン)をしばらくの間田舎の母に預けます。しかし、離れて暮らしているとその分息子との心の距離が縮まらず、夫婦はもっと近づこうとするものの、息子は自分の話を聞いてくれない親がただもどかしく思ってしまいます・・・。原題は「아들에게 가는 길」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.00(6)
②(-) わたしは、ダニエル・ブレイク  8.40(15)
③(3) ブレードランナー 2049  8.22(9)
④(-) オン・ボディー・アンド・ソウル  7.67(6)
⑤(5) ゴッホ~最期の手紙~  7.50(8)
⑥(8) アイ・キャン・スピーク(韓国)  7.25(8)
⑦(9) バトル・オブ・ザ・セクシーズ  7.20(5)
⑦(9) 静かなる情熱 エミリ・ディキンスン  7.20(5)
⑨(-) 女優は今日も(韓国)  7.00(7)
⑩(-) テンポガールズ(韓国)  7.00(1)
⑩(-) ビッグ・バッド・フォックス  7.00(1)

 ④と⑩「ビッグ・バッド・フォックス」の2作品が今回の新登場です。
 ①「オン・ボディー・アンド・ソウル」(仮)は、今年2月ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得したハンガリーの女性監督イルディゴ・エンエディによる風変わりなラブストーリー。ブダペストにある畜殺場で働くエンドレは愛に倦んだ初老の男。その彼が牡鹿となって雪が深く降り積もった森の中で雌と一緒に走り回り夢を見ます。そんなある日、会社に新しい品質検査官のマリアという若い女性が入ってきて、彼の部下になります。ところがその後、エンドレは偶然、自分同様孤独をかこつ身の彼女も牝鹿となって同じような夢を見るという事実を知ることになります。しかし共に孤独をかこつ身の2人、物語は容易には進展しない、のかな? 韓国題は「우리는 같은 꿈을 꾼다」。日本公開は、え、未定なの?
 ⑩「ビッグ・バッド・フォックス」(仮)は、フランスのアニメ。アニメ関係の多くの映画賞にノミネートされ注目された作品のようです。英題そのままの仮題からわかるように、主人公はキツネ。しかし誰も彼を恐れることはなく、たびたび狩りに失敗するというなさけないキツネ。そこで企んだのは、牝鶏の卵をこっそり盗んで、孵化したら食ってしまおうという計画。ところが、予想と違って卵から孵ったヒヨコ三銃士がキツネママと呼んでチョロチョロついて回るのです・・・! 韓国題は「빅 배드 폭스」。日本公開は不明、かな?

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月1日(金)~12月3日(日)) ★★★

         韓国映画「クン」が2週連続1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・クン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/22 ・・・・・・・・・671,659・・・・・・・・2,996,004 ・・・・・・・23,406・・・・・・・・1,006
2(82)・・記憶の夜(韓国)・・・・・・・・・・・・・11/29 ・・・・・・・・・396,041 ・・・・・・・・・569,750 ・・・・・・・・4,358 ・・・・・・・・・751
3(72)・・オリエント特急殺人事件 ・・・・11/29 ・・・・・・・・・332,834 ・・・・・・・・・489,041 ・・・・・・・・3,773 ・・・・・・・・・707
4(20)・・必ず捕まえる(韓国)・・・・・・・・・11/29 ・・・・・・・・・171,874 ・・・・・・・・・276,474 ・・・・・・・・2,087 ・・・・・・・・・565
5(2)・・ジャスティス・リーグ ・・・・・・・・11/15 ・・・・・・・・・・55,830・・・・・・・・1,754,594 ・・・・・・・14,391 ・・・・・・・・・416
6(88)・・イフ・オンリー ・・・・・・・・・2004/10/29・・・・・・・・・・49,994 ・・・・・・・・・932,780 ・・・・・・・・6,101 ・・・・・・・・・168
7(5)・・ゴッホ~最期の手紙~・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・36,221 ・・・・・・・・・275,634 ・・・・・・・・2,195 ・・・・・・・・・187
8(4)・・マイティ・ソー バトルロイヤル・・10/25・・・・・・・・・33,675・・・・・・・・4,823,191 ・・・・・・・38,989 ・・・・・・・・・228
9(3)・・ハッピー・デス・デイ・・・・・・・・・・11/08 ・・・・・・・・・・21,117・・・・・・・・1,372,133 ・・・・・・・10,929 ・・・・・・・・・273
10(6)・・ラビット・スクール 金の卵の守護者・・11/23 ・・12,525 ・・・・・・・・・・50,578・・・・・・・・・・372 ・・・・・・・・・126
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は2・3・4・6位の4作品です。
 2位「記憶の夜」は、韓国のミステリー。新しい家に引っ越して来たその夜に何者かによって拉致されたユソク(キム・ムヨル)は、19日後に全ての記憶を失って帰って来ます。帰って来てからのユソクは何だか変わってしまったような・・・。弟のチンソク(カン・ハヌル)は毎晩姿をくらますユソクを追って行き、そして衝撃的な事実を知ることになります・・・。原題は「기억의 밤」です。
 3位「オリエント急行殺人事件」は、日本でも12月8日公開で、すでに諸情報が流されているので内容紹介等は省略します。韓国題は「오리엔트 특급 살인」。急行じゃなく特急なのか。
 4位「必ず捕まえる」は、韓国のスリラー。30年前の迷宮入りの事件と同じ手法で再び殺人事件が起きます。町を良く知る古株のシム・ドクス(ペク・ユンシク)は、事件をよく知っている元刑事のパク・ピョンダル(ソン・ドンイル)と意気投合し、勘を頼りに犯人を追います・・・。原題は「반드시 잡는다」です。
 6位「イフ・オンリー」は、アメリカのラブロマンスですが、2004年韓国公開の再上映。日本では公開されていません。以下あらすじ。目の前で愛する恋人のサマンダ(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)を失ったイアン(ポール・ニコルズ)は、翌朝自分の隣で寝ているサマンダを見て驚きます。しかし喜びもつかの間、決まった運命は変えることができないということを悟った彼は、手遅れになる前に自分の本当の愛を伝えることを心に決めます・・・。韓国題は「이프 온리」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・・・11/09・・・・・・・・・・・36,221 ・・・・・・・・・・275,634 ・・・・・・・・・2,195・・・・・・・・・187
2(2)・・ラビット・スクール・・・・・・・・・・・・・・11/23 ・・・・・・・・・・12,525 ・・・・・・・・・・・50,578・・・・・・・・・・・372・・・・・・・・・126
3(新)・・ビッグ・バッド・フォックス・・・・・・11/30 ・・・・・・・・・・11,959 ・・・・・・・・・・・13,432・・・・・・・・・・・102・・・・・・・・・219
4(3)・・ジャングル・ブック&ピーター・パン・・11/23・・・・・・・・・4,601 ・・・・・・・・・・・27,128・・・・・・・・・・・198・・・・・・・・・・57
        クリスマス・スペシャル
5(新)・・スクール・オブ・ロック・・・・・・・2004/2/27 ・・・・・・・・・・・2,441・・・・・・・・・・・32,098 ・・・・・・・・・・・206・・・・・・・・・・78

 3・5位の2作品が新登場です。
 3位「ビッグ・バッド・フォックス」については上述しました。
 5位「スクール・オブ・ロック」は、日本でも2004年に公開されたアメリカ映画の再上映です。韓国題は「스쿨 오브 락」です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国内の映画 NAVER映画の人... | トップ | 韓国内の映画 NAVER映画の人... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国内の映画の人気ランク&興行成績」カテゴリの最新記事