ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

1979年生まれのスエが「31歳」って・・・・(?)

2009-10-20 22:06:32 | 韓国・朝鮮関係の知識教養(歴史・地理・社会等)
     
       【(イ・ビョンホンさんは)そんな私を警戒してたみたいです】

 韓国MBCテレビ9月19日(水)放映の「黄金漁場」の録画DVDを見ました。
 ゲストが女優スエで、今回もカン・ホドン(강호동)がいろいろ興味深い話を引き出していました。本名はパク・スエだとか、2億ウォン貯めたら仕事をやめると約束したとか、弟が彼女を連れてきたので会ったら、その彼女がずっと硬直したままだったとか・・・。またスエ自身<涙の女王>といわれるそのままで、とくに靴修理の仕事をしていたというお父さんのことに話が及ぶとポロポロ涙を流したりしていました。

      
   【お父さんのことを話していて、泣いてしまった・・・・】

 さて、今回のテーマは上記のこととは関係なく、他の多くのブログ等で取り上げられてる「「夏物語」で共演したイ・ビョンホンさんに謝りたい」発言についてでもなく、彼女の年齢についてです。

 トークの冒頭で、スエさんについて、上記の本名等の紹介の他に、「1979年生まれ、31歳」が大声で叫ばれていました。それも字幕入りで・・・。
 まず日本だったら、女性の年齢についてこんな形でドカンと公表されたら、まず間違いなく当人は怒るし、裁判沙汰になるかもしれません。が、この番組ではスエさんはただ笑ってうなずいただけでした。

 それから、もしかしたらこの番組を視ていた日本人は「あれ?」と思ったかもしれません。
 「1979年生まれで、なんで31歳になるの?」という疑問です。ふつうに数えると29か30なのにね。

 つまり、韓国ではまだ<数え年(セヌンナイ세는 나이)が一般的なんですね。

 日本でも、昔は数え年がふつうでした。
 私ヌルボの世代だと、子供の頃は歳をきかれたら「満で8歳、数えで10歳」などと答えたりしていました。

 ところが今では<数え年>とは何なのかわからない、という人も増えているようです。

 簡単に説明すると、生まれた時が1歳、正月を迎えると全国民がプラス1歳となる、というのがその数え方です。
 したがって、大晦日に生まれた赤ちゃんは翌日(元日)にはもう2歳になっちゃいます。

 還暦というと、現在は満60歳のことと思っている人が大半かもしれませんが、本来的には数え年で61歳なんですね。たとえば十干・十二支の組み合わせでいえば今年2009年は己丑(つちのとうし)の年ですが、1949年(己丑)生まれの人が今年元日に数え年で61歳となり、生まれ年と同じ己丑年に還った、ということで還暦というわけです。

 新正月より旧正月がメインだったり、旧暦に基づく秋夕(チュソク)が今も一大年中行事だったり、還暦(韓国では還甲(ファンガプ환갑)や古稀の祝いを盛大に祝ったり、韓国は(中国も同様ですが)まだまだ伝統が日常生活の中に生きてますねー。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[10月16日(金)~18日(日)]

2009-10-20 21:14:56 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 17日から東京国際映画祭が始まりました。
 韓国映画では、これまでこのブログで紹介した「キングコングを持ち上げる」「よく知りもしないくせに」の2作が<アジアの風>の中で上映されます。
 また兪賢穆(ユヒョンモク)監督追悼上映ということで「誤発弾」(1960年)も。17日(土)だけの上映なのでもう終わってしまいました。韓国の戦後映画史上の名作ということでDVDがあると思います。(アマゾンでは今は在庫ナシ。) 「誤発弾」にはチェ・ミンスの父のチェ・ムリョンや子役時代のアン・ソンギも出演しています。
 その「誤発弾」等のカメラマン金学成についてのドキュメンタリー「2つの名前を持つ男/キャメラマン金学成・金井成一の足跡」も18日(日)上映されたのですが、私ヌルボはうっかり見逃してしまいました。残念!
 過去の名作でもう一本「玄海灘は知っている」(1961年)も上映されます。21日(水)13:30~or23日(金)21:10~TOHOシネマ六本木ヒルズです。これについては観た上でコメントします。

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[10月16日(金)~18日(日)]

     ★★★ Daumの人気順位(10月20日現在上映中映画) ★★★
                   (順位:映画名:評点:投票者数)

【ネチズンによる順位】

①国家代表(韓国)   9.6 (7522)
②飛べ、ペンギン(韓国)  9.4 (48)
③クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(日本)  9.2 (42)
④召命(韓国) 9.2 (132)
⑤ハバナ・ブルース  9.0 (26)
⑥エジャ(韓国) 9.0 (797)
⑦ブラック  9.0 (938)
⑧クイーン・ロック・モントリオール 8.9 (53)
⑨ディストリクト9  8.8 (414)
⑩ボーイA  8.8 (50)

 ⑨が新しく入ったくらいで、先週とあまり変わってません。
 ②は国家人権委員会が制作した人権映画にしては(?)高評価ですねー。


【専門家による順位】

①木のない山(韓国)  8.1 (6)
②アルジェの戦い  8.1 (5)
③ディストリクト9  7.6 (6)
④サイレント・ウェディング  7.5 (5)
⑤枯渇(韓国)  7.5 (2)
⑥掠奪者たち  7.0 (4)
⑦ブラック  7.0 (4)
⑧静かな混沌  7.0 (3)
⑨ボーイA  6.7 (4)
⑩国家代表(韓国)   6.7 (4)

 ①、以前このブログで「韓国映画「木のない山」の一般公開を期待」という記事を書きましたが、その後も公開のうわさはないようですね。
 ②は1966年ジロ・ポンテコルヴォ監督がアルジェリア独立戦争を描き、ベネチア映画祭でグラン・プリを獲得したという往年の名作。
 ③、大型SF娯楽映画と思ったら、順位は専門家の方が上なんですね。
 

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[10月16日(金)~18日(日)] ★★★
        ダントツ1位は米SF「ディストリクト9」  日本公開はいつ?

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数・・・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・ディストリクト9・・・・・・・・・・・・・10/15・・・・・・・・・242,489・・・・・・・・・・・・・・・・・288,668・・・・・・・287
2・・アイ・カム・フロム・ウィズ・ザ・レイン・・10/15・・83,840・・・・・・・・・・・・・・・・・108,851・・・・・・・201
3・・炎のように蝶のように(韓)・・・・9/24・・・・・・・・・76,799・・・・・・・・・・・・・・・・1,564,089・・・・・・・262
4・・釜山(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/15・・・・・・・・・76,390・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91,555・・・・・・・242
5・・私の愛 私の側に(韓)・・・・・・・・9/24・・・・・・・・・75,979・・・・・・・・・・・・・・・・2,027,076・・・・・・・269
6・・サロゲート・・・・・・・・・・・・・・・・・10/01・・・・・・・・・53,827・・・・・・・・・・・・・・・・・753,827・・・・・・・206
7・・チョン・スンピル失踪事件(韓)・・10/08・・・・・・・51,960・・・・・・・・・・・・・・・・・275,896・・・・・・・238
8・・エジャ(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・・・46,450・・・・・・・・・・・・・・・・1,819,301・・・・・・・226
9・・きみに微笑む雨(韓)・・・・・・・・10/08・・・・・・・・・42,978・・・・・・・・・・・・・・・・・244,720・・・・・・・259
10・・国家代表(韓)・・・・・・・・・・・・・・7/29・・・・・・・・・24,766・・・・・・・・・・・・・・・・8,051,247・・・・・・127
※このデータの出所はKOFICです。

 いきなりダントツ1位は8月に全米公開され大旋風を巻き起こしたという映画ですが、社会的風刺をも込めた、知的なSFとのことで、各メディアの評価も非常に高いそうですよ。南アフリカ・ヨハネスブルグに円盤が飛来するんだそうな・・・。しかし、日本公開はいつになるんだ? 韓国に比べて日本が遅い理由を追及しなけければ・・・って、前にも書いたっけ?
 2位は日本では6月にすでに一般公開。韓国題は「私は雨とともに行く」。イ・ビョンホンとキムタクが共演ということで注目されたフランス映画ですが、日本での評価はイマイチ、かな? 釜山映画祭で特別上映されたのですが、その際(今月9日)キムタクが現地に行ってビョン様と友情の再会をしたこと等が報じられて、韓国では日本よりも注目度が高いようです。
 4位、賭博で負けて、唯一の家族の息子までも捨てて鉱夫人生を送っていた男ガンスは、ある日息子が(   )ということを知り、初めて父親らしいことをしようと、18年間隠していた(   )という真実を・・・、という(??)釜山の裏町の、ざらついた世界に生きる3人の男たちの物語。
 9位、日本では11月14日からシネマスクエアとうきゅう等で公開。
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