投稿日:2013年10月11日(金)20時26分14秒
>まるしまさん
こんにちは。
私も『戦国大名の「外交」』は気になっていたのですが、本日やっと購入しました。
これから拝読します。
>筆綾丸さん
東島誠氏は難しい人ですね。
與那覇氏は
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本書は、粗っぽい力技で「中国化」なる雑駁な模様を編み出すのが精いっぱいの駆け出し職人である私が、「江湖」というひとすじの糸から数々の繊細なイメージを織り上げてきた東島さんに弟子入りして、一緒に二〇〇〇年分の日本史を仕立てなおした過程の記録です。(p6)
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と言われていて、<「中国化」なる雑駁な模様>は決して謙遜でも何でもなく、事実その通りだと思いますが、東島氏への評価はどんなものなのか。
たまたま前回の投稿で、横内裕人氏が『日本中世の仏教と東アジア』において黒田俊雄氏の顕密体制論を批判した部分にリンクを張りましたが、
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黒田氏の顕密体制論は、古代から中世にいたる各時代において諸宗教の共通項を選び出し、それを時代ごとに細い糸でつなぎあわせ、歴史的展開と称している、といったら言い過ぎであろうか。顕密仏教が従来の日本民族文化論の枠内で議論される限り、歴史的には無関係な共通項探しが繰り返されるわけで、それはかつて黒田氏が丸山説に向けた「非歴史的」という批判がそのまま当てはまるのではないか。
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/f7ba2ad02586b788a09f1affbee54bb4
という指摘、特に「歴史的には無関係な共通項探し」との表現は東島氏の「江湖」論を考える上でも参考になりそうです。
東島氏は知識量が豊富で、学説の整理も見事、そして何より繊細な分析力を持った人だとは思いますが、どうにも考え方のバランスが悪いような感じがします。
※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6943
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