昼近く、雪が止み、太陽が顔を出す。明るい日差しが森の雪面に暖かい影を落とす。そんな森からヒヨドリが庭の小川に急降下。雪の壁に阻まれて姿は見えない。ヒヨドリは雪の割れ目の下を流れる小川で水浴びでもしているのであろうか。想像は当たった。しばらくして川から近くのカラマツの枝に飛び移ったヒヨドリは激しく体を震わせ羽の水切り、そして忙しく羽繕い。ヒヨドリは季節の移ろいを敏感に感じ取り、0℃近くの水温の水浴びを我慢できなかったのであろう。
春よこい。早く来い。それは鳥も人間も同じだ。
春よこい。早く来い。それは鳥も人間も同じだ。