草刈り芝刈り、暑い、その中ずっと思い続けていたこと、
もてない男の22歳にしての初恋のこと、
その舞台は全く違うにせよ、小田和正のマイホムータウン、互い乗る電車の時間を合わせていた。
彼女、高卒18歳、私、大卒22歳、互い就職したばかり、吊り革の彼女の手のあまりの美しさ、
そして視線は顔へ、もう語る必要なし、Fall in love・・・
私の降りる駅、秋葉原に降りず、彼女の降りる有楽町駅までいって待ち合わせ場所告げる、
アーノルド・パーマーの愛称、そこにやってきたくれた喜び、もうこの先語る必要ないないだろう。
その後、映画、食事、当時のお決まりのパターンの繰り返し、
食後は日比谷公園、皇居公園、特に思い出に残るのは銀座から千鳥ヶ淵、靖国神社まで歩いた、
上り坂、ハイヒールだったら辛かろう、その考慮なし、
出来たばかりの暗い千鳥ヶ淵公園、今だったら抱きしめベーゼ、当たり前だろう。
私の務めていた企業、今だったらブラック、土曜休日なし、終業5時、残業100時間あたり前、時間がない、
彼女もY大、夜学に通い始めたという。
交通会館、初めての場所コビーショップ、アーニー、初めてのデートソニービル、ベルベデーレの夕食、
今はとっくに全て消えてしまった。
彼女の手に触れることさえまったくなく、幼い恋は互い自然消滅的に終わってしまった。
その後、持てない男にも色々あった、その少ないこと、思いを色々浮かべていた、
結論は残り少ない人生、これから自虐的思考はやめよう、老人的退行的考えを捨て、
一人の人間として残り少ない人生、積極的に生きよう、幸運にして体調万全、悪いところなし。
クソ暑い夏の強烈な太陽、無風、イヤーマフ、フルフェイス保護付きヘルメットを被り、
草刈り、芝刈り、昼食なし、5時間以上、一人黙々の作業。
そんな馬鹿なことでも考えていなければ意識が飛んでしまう恐れがあった
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