生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

不信から信頼へ変化するキッカケは人生の神秘

2012年08月04日 | 第12章 応用篇 心の世界を飛び回る
人生の或時期、生活の必然から台灣の恩人の為にも自分の為にも手がけた事のない海運業の仕事をした事があります。なにせ生まれて初めての仕事なので英文の海運契約書(1万トン級の貨物船を借りて荷物を探す仕事)の勉強を数箇月でこなして、そしてスタートしたのですが、考えてもみない世界でしたので私も、私の顧客筋も大混乱。そんな酷い状況が数年続きました。私が顧客筋に行くと、あ、また、あの訳の分からない新人が来たぞ、と皆、私を無視して相手にしてくれません。本当に馬鹿みたいな日々が続きます。大学病院では、先生、先生と言われた生活から何だか訳のわからない職業に飛び込み貨物船の荷物を探す仕事は大変でした。しかし、この時、変な自分を変でない自分だ、と言い聞かせる為に、私のプライドを保持するために、段々と独善的、つまり自己肯定他者否定的な言動が目立ちだします。そうすると益々、相手から嫌われ孤立して荷物を探す事が困難になります。或日、悟りますが、その悟りを促したのが私の患者さんでした。或大きな日本の船会社の廊下で偶然お会いしたのです。先生、何でこんな所にいるのですか?事情を理解した彼は、私を信じて大きな仕事を与えてくれたのです。これが契機で仕事が流れ出しました。仕事先の人々をそれなりに信じ出すと、それなりに仕事が上手く流れ出したのです。それぞれの環境の中で、どのように相手を信じるかは、本人が悟る以外、方法はありません。
:<心の世界を飛び回る:120>

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