終戦直後、越後の山奥に疎開した時、座敷牢を見たことがあります。江戸時代らの大きな屋敷で、その頃は心を病んだ人が入れられていました。噂によれば屋敷牢に入る前はその人自身が妖怪のようであったが、入れられた後は夜な夜な、その人の心を表す百鬼夜行が出るようになった、と言う噂でした。心理療法の知識がないと心を病んだ人を百鬼夜行と同様に理解した土地柄と環境もあったようです。今でもこのように患者さんを理解している人が沢山います。人間の心の病理現象は神聖な領域ですので解釈は慎重さが必要ですし、その現象を幸福への道標、正確な治療方法を示唆する有り難い現象と捉える必要があります。:〈能面の美:192ー3〉:
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