現実吟味力 2017年11月6日
自分の役割に迷ったり、何かに悩んだり、不安になったり、それらが解消されたかと思うと、新たに色々な問題が起こり、不安な感情が湧いてきます。
不安感を持つことは人間の自然な感情であり、不安感が無ければ、人間は生き抜いてはいけないでしょう。
「不安は人間の本質である。」
これを前提として、心に留めて暮らしていると、不安感の取り扱い方が丁寧になってくるようです。
丁寧。つまり、現実を吟味する力が、自己受容に限りなく近いかたちで、「起こっている問題が自分自身に起こっている」という認識ができるようになってくる、ということです。
丁寧に自分を扱うということは、自分に起こっている現実を自分の問題として扱っているか、または、向き合っているか、という問いに応える、ということに繋がります。
不安に苛まれている時に、その感情を拭おうとしても感情に囚われれば囚われるほど、がんじがらめになっていきそうになります。そんな時、自分のアイデンティティを違う方向から見てみると、小さな風穴があくから不思議です。
自分のアイデンティティを考える時に、自分自身が持っている人間観を考えてみる事も一つの方向かもしれません。
人間観をダイレクトに考える事がちょっと難しければ、自分の生きてきた生育史を思い返してみると良いかもしれません。
どんな考え方で、今日まで生きてきたか。
自分はどんな考え方で、真・善・美を捉えているか。
「真」を大切にしてきたか。
「善」を大切にしてきたか。
「美」を大切にしてきたか。
そして、真善美のどれを主に物事を捉え、考えているか?
自分の現実を吟味する力を、こんなふうに問い掛けてみると、不安のカタチが、頭を出してくるかもしれません。
他者を思っての不安感は、実は自分自身の不安感であることも多少の意識はしていたいものです。
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