五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

マルクシャガール展

2017年11月12日 | 第2章 五感と体感


マルク シャガール展  2017年11月12日

本日から、有楽町 交通会館のパールルームギャラリーにて、表導会50ごうまる展が始まります。13時半には会場の設置が整う予定です。18日までですので、銀座にお越しの際は、ふらりと立ち寄ってくださると嬉しいです。
科学糊を使うことが常識になりつつ昨今、正麩糊で仕立てる事をモットーにしています。
正麩糊ならではの風合いを感じ取っていただきたいと思っております。

さて、

一昨日に続き、昨日もギャラリー巡りでした。

マルクシャガール展 東京ステーションギャラリーにて12月3日まで。

シャガールは美術愛好家であれば、誰しも目にしているはずです。ピカソと並び一番身近な画家でありましょう。
私は、20年前にフランス ニースのシャガール国立美術館(現在の名称)で聖書にまつわる大きな作品の数々に心を奪われてから、本格的にシャガールを意識するようになりました。
美術を学んでいる頃は、「シャガールなんて。。。」と気に掛ける見方をしていなかったのですが、絵を見て動けなくなる衝撃的体感は、30歳を過ぎたあの頃の自分にとっては久しぶりの感動でした。
以来、日本で行われるシャガール展には、必ず足を運んでいます。
東京の美術館で開催するのは、大変久しぶりのように思います。

今回のシャガール展は、絵画については日本の企業や個人が所蔵している作品が多いのですが、その内容の濃さに、驚きました。石彫や焼き物がこれだけの規模で展示されるのは日本では初めての事でしょう。

シャガールの絵は心理療法に使われてきた歴史もあり、私自身、美術という側面からだけではなく、心理療法の絵画鑑賞法に使用するために、この15,6年、画集や本を随分読みこんできたつもりです。

シャガールの内に秘める故郷への思い。ロシアの村で育った彼の喜怒哀楽や信仰心。
そして、普遍的な愛とは何かという問いかけが、時空を超越し一枚の絵に描かれています。
夢とか希望とか悲しみ、苦しみが、形だけでなく色によって解りやすく表現され、写真では見えないマチエールを実際目の当たりにすると、シャガールの息と共に旧約聖書が目の前に蘇るような感覚になるのです。

まさに真善美、そして、人間の感情がすべて吹き込まれているような激しさと静けさを感じるのが、シャガールなのです。

好き
嫌い

人それぞれの見方があるでしょうが、嫌いな感情が湧くのもシャガールだからこそだと思います。

今回の展覧会は、数年前行われた前回の展覧会をもっと深くしたような充実した内容です。
公開作品も素晴らしいです。

「生き甲斐の心理学」の学びをされている講座生の皆様には、ぜひ、見ていただきたく思います。11月の各講座でのモチーフにいたしますので、できる事なら東京ステーションギャラリーに足を運んでいただければ有難いです。




表導会 50展 
11月12日日曜日午後13時半~ 11月18日土曜日
有楽町 交通会館 画廊パールルームにて

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2017年公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所


12月5日 鎌倉腰越講座


NPOキュール東急セミナーBE講座

11月17日13:30~15:30雪谷校
11月24日10:30~12:30たまプラーザ校


(NPOキュール会報もしくは東急セミナーBEのホームページをご覧ください)



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