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五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

白石での講演会

2012年02月06日 | 第2章 五感と体感
1月29日日曜日に、宮城県のカトリック白石教会を訪問しました。
心理療法家の植村先生の講演会のサポーターとして、です。

宮城県県南4教会合同の講演会:「白石・大河原・角田・亘理」
テーマは「傾聴」

寒波の朝、遠いところからいらしてくださった方も多く、講演を興味深く聞いてくださったことに深く感謝しています。
テキストをお渡ししてありますが、このテキストを読みこなしていくことはなかなか難しいかもしれません。
でも、「人の身体は神の神殿であり、悩みの答えは必ず自分の内にある」という言葉は、留めていただいたと思っています。

他者の話を聴くとき、聴き役には他者の答えは持っていません。他人の思考と感情は自分には解らないものです。自分の持っている考え方や解釈を悩んでいる他者に伝えることは傾聴とは違います。
互いの信頼関係があればこそ、他者は心に浮かんでいることを、つまり真実をそのまま受け容れることができるようになるようです。「自分は今、疲れてる」とか「自分は、今、このことが口に出せないの」とか、遠い未来の解決策を見い出すことではありません。今、この時の感情を自分自身が意識化することが傾聴の目的なのだと思います。
傾聴は、よそ者であれば良い場合もあるでしょうが、やはり、地元の風土を知り尽くしている者同士が理想的です。身近な人に話すことを憚る気持が、ますますストレスを生んでいくことが実際多いようにも感じました。
食事をしながら、何気ない会話の中から、「傾聴」ということを意識させないで傾聴していくことが、今とても必要で大事なことかもしれません。

「傾聴している。傾聴されている。」という互いのスタンスを忘れるくらいが良いかもしれません。


「生き甲斐の心理学教育普及」の活動をしている私達にとって、時期的にもとてもありがたいオファーだったと感じています。

被災された方々の中で、まだまだ疲れを感じるまでにいかない方が多くいらっしゃるように思います。
話すことが大事だと言っても、言葉に出そうとすると感情が先立ち、言葉が悲しみで呑み込まれてしまうのは、当然のことだと思います。
生きること、前に進むこと、そして通常では考えられないくらいの人との関わりの中で、苦しみや悲しみを抑制しながら生活していらっしゃる事を胸が痛くなるほど感じ取らせていただきました。

仙台教区の小野寺神父様が、健康そうな笑顔を見せてくださり、明るい言葉で私達に語ってくださいましたが、現況を語り出したらキリが無いことを承知なゆえ、気持を切り替えていらっしゃることも、よくよく感じ取りました。
行動派の頼りがいのある方だとお見受けいたしました。

カトリック白石教会の委員長さんが、きめ細かくお世話をしてくださり、その温かさにホッとし、ついつい甘えて白石うーめんまで御馳走になり、感謝しています。
苗木を植えて60年の桜の木。地震で痛んだ教会を補修し、歴史の深みが美しい教会の建物。白石で生まれ育った委員長さんの語りが、今回の旅の癒しに繋がっていることは確かのようです。

仙台から駆けつけてくださったNPOのお仲間Aさん、巨大津波の被害に遭われた「ささえ愛山元」の皆様、この訪問を実現に至らせてくださった「ささえ愛」のBさん、ありがとうございました。

私達の活動をどのように生かしていくか、まだ思案中ですが、テキストを携えて山元町を訪れる機会を持ちたいと思っています。地元の方々を支えていこうと活動していらっしゃるプロの方々との繋がりを大切にしていきたいです。

一週間にわたり、山元町のこと、白石のことを書きましたが、まだまだ書き足りないことがありそうなので、それはボチボチ書いていこうと思います。この一週間、多くの方が読んでくださったことに感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。

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