五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

人に合わす

2011年12月10日 | 第2章 五感と体感
能楽の謡いを習い始めて4年目。

だんだんと自分の息に声を乗せる感覚が掴めてきました。でも、師匠に付いて謡っているうちに喉が閉まり、口先だけで声を出している自分に気付きます。謡う事に必死で師匠に指摘され、はたと気付くことのほうが多いかもしれません。

口の奥を開き、奥歯に音を当たるようにしていくと確かに声が前に出ず、謡いらしい声が出るのですが、わかっちゃいるが、なかなか・・・、というのが今の私の現状です。

最近は、一人で稽古をつけていただくだけでなく、複数でつけていただくことも多くなりました。

一人の場合は、自分の声を出すしかないわけですが、複数になると、どうしても人に合わそうと、耳を利かせてしまいます。

先日、「人に合わしてはダメ!」と師匠に言われました。

互いの呂律を気にしていると、頼りがいの無い、弱々しい声になります。

声が前に出てしまうことを気にしすぎても、やはり弱々しくなります。

私の声は私で責任を持つ。。。

責任を持った自分の声が複数人数で合わさると、声は一つとなり透明感が出てきます。

そのためには、自分自身の訓練の積み重ねが必要です。

結局は、人は、自分自身で自分の面倒を見ることしかできないように思います。

委ねる事と、頼りにする事は、明らかに違います。

「人に合わせる」のではなく、「人と合わせる」ことでしょうか・・・。

自分が自由になると、「人と合わせる」感覚が違ってきます。

どこまで人と合わせ、自分が自由になれるか、修業を積みながら謡い続けていきたいものです。


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