五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

待降節

2011年12月11日 | 第2章 五感と体感
宗教とか関係なく、クリスマスっぽく過ごしたいよね~!
確かに特定の宗教に囚われることなく、歳時を楽しむことは大切なことだと思います。

天を仰ぎ、お天道さまやお月さまに手を合わせ、山にてを合わせることは、人の見神欲(デジデリウム)がそうさせているようです。

自分が置かれている環境の範囲で何かを対象として祈りたくなる情動が湧きあがります。
人には、自然と手を合わせる遺伝子が組み込まれているようです。

仰ぐこと。信じること。それが信仰だと思います。

仰ぐ心と信じる心は、生き延びようとする人の心に大きなエネルギーをもたらします。

日本人の好奇心の強さと受け容れる心の広さは、島国故に育まれた生命力に繋がると考えています。
その反面、奈良時代も、平安時代も、信長にしても、秀吉にしても、徳川幕府にしても、明治政府にしても、歴史上の権力闘争や政治において、仏教やキリシタンを取りこんだり、制圧していくことを常としてきました。
そのたびごとに、民衆は翻弄されていきます。

でも、地元に根付く神様は別のようです。都から伝えられた宗教や祭事が一定の土地に継承され、その土地に宿る風土が継承されたものを独特なものとしていきます。
自分たちの信仰心を「見えるもの」として表現することが文化の始まりであり、時代と共に変容していくものであるように思っています。

クリスマスは、今や独り歩きした歳時の言葉となりましたが、待降節は冬至に向かう季節の節目です。キリストの誕生を「闇から光」に重ねることで、冬至から夏至に向かう新しい季節の始まりを意味しているようです。

一年の締めくくり。やることに追われながらも心は「待ち」に徹し、仰ぎ手を合わせつつ穏やかに過ごしたいものです。

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